今年のミス慶應で一番人気株の濱松明日香さん。別にツイッターとかフォローしてる訳じゃないけどよくTLに流れてくる。がわいい。そんな女の子のミス活動におけるセクハラ告発は「慶應、またやらかしてるな」って感じで私の周りでは流されていったけど、私は「ここでもかぁ」って感じた。

「あ、俺のおっぱいキタァ!!まな板の〇〇ばっかで最近大きいの触りたかったんだよねぇ!!」。久しぶりに顔を出したサークルで開口一番受けた言葉。「何言ってんの。キモいんだけど」。周りはやや笑い。そんな日常。

びっくりします?でもこんなんまだマシな方。時には出会い頭に服の上から胸を触られたりする。サークルの活動中に。キャーキャーいうと逆にもっと触ってこようとするし、「やめてよ!」って真剣に怒ろうものなら、「おふざけじゃん。キャパないなぁ」。そうなると、本人も周りの女子も男ってバカだね、って流すのがセオリー。女子をカップ数で呼んだり、グラビアの顔抜きのコラ写作って笑ってる。そういうのが私の大学生活。

男子達は私達を性的に消費することが許されているの?

私は大学に入学してから、大学生ってこんなに「女」ってコンテンツとして搾取されるものなの?と日々感じていた。
社会人になればセクハラは犯罪として扱われますが、大学生は「これはネタだから」「ノリが一番大事」みたいな感じでスルーしろみたいな。というかスルーすることが当たり前というか。そんな雰囲気にすごい違和感をおぼえます。え、おかしくない?私達がそれでお金をもらう職業を選択しているならまだしも、何の権利があって男子達は私達を性的に消費することが許されているの???

君たちもブツの大きさで呼んでやろうか!

男子に対してはイケメンなどのそこそこの容姿に対する言及はあるものの、女子はその比じゃない批判の目にさらされています。「顔」「胸」「脚」「お尻」実に様々な点において男子どもは批評し、あげく「イジリ」として言い立てます。おっぱいのカップ数でいじられるのが日常ってどういう神経してるねん。君たちもブツの大きさで呼んでやろうか!!!って感じです。はい。
なんにせよ、君たちに性的に搾取されるために私たちは存在するんじゃないし、評価されるために生きてる訳でもない。「あいつは胸なくて無理だけど、お前とはヤレるわ」ってなんなんまじで!私はお前とはヤレねぇよ!!!!!!

性的な目で見られたくない、でも性的に価値がないとも思われたくない

とかムカつきつつもなんだかんだ、男性からの評価を気にせざるを得ない自分もいて、そんな現状に嫌悪感を抱きます。性的に価値がないってレッテルって、「女」である自分自身に価値がないって烙印を押されたように感じてしまうんですよね。

男性から性的な目線にさらされるのは嫌だけど、性的に価値がないとは思われたくない。そんな私はワガママなのでしょうか。

今の私はもう、自分自身の好きなように生きることが一番だと言い聞かせ、性コンテンツとして搾取されないコミュニティに逃げることで、自分の中では解決に向かいつつあります。しかし、女子大生を取り巻く環境の端々で女性搾取型のコミュニティがたくさん存在するのは確かな事実であるということは、いまだに強く感じます。

そんな「女」=「性的な対象」として扱われている現状に違和感をみんな感じて欲しいと思うし、嫌だなって思ったらすぐ逃げていいんだよと言いたい。声を出してやめてって言って欲しい。
そこにいる男性のほとんどはロクでもなくて気を使うに値しないし、女の子を性的な目線でしか見れない男は多分人間じゃない猿。人間で構成されているコミュニティって世界にはたくさんあるし、っていう前にまず私たち人間だし。

「セクハラ」という言葉も30年前にはなかった

5年という期間でどれだけこの傾向がなくなるかは分からないけど、そもそもセクシャル・ハラスメントという言葉自体、30年くらい前には日本にはなかったということも聞きます。そんな環境からいえばここ近年の女の人が声を上げやすくなったということだけでも、大きな進歩を遂げているとは思います。
5年後はもっと女の人や、そうでない人が性という特徴だけが誇張されることのない、みんなの過ごしやすい社会になっていけばと思うし、その為に私自身ができる活動をしていきたいです。

ペンネーム:ミドリ

第二次性徴が遅かった為、中1の時の女子校時代、ついたあだ名は「まな板」でした。これもよく考えれば酷いもんだわ。今はそれをいうとビックリされるんですけどね!!
ちなみにおっぱいを大きくしたかったら牛乳を飲もう。
Twitter:@midori_bier

10月11日は国際ガールズ・デー

「女の子らしく」「女の子なんだから」……小さな頃から女性が受けてきたさまざまな社会的制約。ジェンダーに関わらず、生きやすい社会を実現していこうと、「かがみよかがみ」では、10月11日の国際ガールズ・デーにあわせ、「#5年後の女の子たちへ」をテーマとしたエッセイを募集しました。