峯岸みなみ×青柳文子「今の結婚制度は問題あり?更新制にしてはどうでしょう!」
AKB48最後の一期生である峯岸みなみさんがパーソナリティーを務めるラジオ番組「やっぱり今日も褒められたい」(TOKYOFM木曜21時スタート)。毎週登場するパートナーとともに、お互いを褒めあいながら、それぞれの価値観や悩みをシェアしていきます。かがみよかがみ連載コラム「できれば明日も褒められたい」とコラボし、ラジオの様子をぎゅぎゅっと凝縮してお届けします。※内容は放送をもとに再構成しています。
AKB48最後の一期生である峯岸みなみさんがパーソナリティーを務めるラジオ番組「やっぱり今日も褒められたい」(TOKYOFM木曜21時スタート)。毎週登場するパートナーとともに、お互いを褒めあいながら、それぞれの価値観や悩みをシェアしていきます。かがみよかがみ連載コラム「できれば明日も褒められたい」とコラボし、ラジオの様子をぎゅぎゅっと凝縮してお届けします。※内容は放送をもとに再構成しています。
峯岸みなみさん(以下峯岸):きょうは結婚についてお話したいです。2020年、ちょうど価値観の変革期に突入しているのかなと。なので、あえてここで問題提起みたいな感じでお話したいなと思います。青柳さん自身はいつご結婚されたんですか。
青柳文子さん(以下青柳):4、5年前くらいですかね。28歳の頃。
峯岸:は!私は今年28歳になるんですけど、そんな年なんですね。結婚願望はあったんですか。
青柳:結婚はそろそろして良い年齢だなと思ってしました。盛り上がるような感じじゃないのが逆に長く続きそうだなと思って。今思うと、ちょっと早かったかなとも思います。すごく年下だった友達がもう30歳になって、全然みんな結婚してなくて。東京だと早いのかなって。
峯岸:結婚ってなんなんですかね。
青柳:結婚ねえ。するべきと思っていたかも。なんとなくするのが正解みたいな風潮があったじゃないですか。「30代にもなってまだ結婚しないの」みたいなのがあった幼少期をすごしてきたんですよね。ところがどっこい、ここ数年ってなんとなく、そういうのが崩れてきてるような感じもある。
峯岸:昔からあった考え方なのかもしれませんが、SNSのおかげで大きな声でいってくれる人が増えましたよね。
昔は選ばれないことが女性として価値がないみたいな、そういうドラマの描かれ方とか、あったじゃないですか。
青柳:でも、私は結婚してみて思ったんですけど、別に結婚ってしてもしなくてもどっちでも良かったなって思います。本当に紙切れの話。何で結婚するのかなっていうのは、結婚した後も考えたりします。答えは全然でないんですけど。
峯岸:結婚していない私は、結婚への憧れはあります。子どもっぽいんですけど、ずっと一緒にいれる約束みたいなのが羨ましい。あとは、結婚したら、お互いに結婚してる人になるから、悪い虫がよってこないとか。そういうイメージ。
青柳:悪い虫も寄ってくると思いますよ。だって、結婚してるのがいいって人もいるし。お互いの都合の良い関係で不倫するひともいるわけじゃないですか。
離婚率も高いですしね。これは結婚制度に問題あるなっていう感じしますよね。私は契約更新制にしたらいいんじゃないかなって思うんです。契約申請を1年とか3年ごとにするの。そうなると、いつ切られるかわからないという緊張感で、お互いに大事にするかも。
峯岸:更新制度になれば、3年契約更新せずってなれば、それはバツじゃないですよね。更新ならずっていうだけ。
青柳:恋愛だって普通に付き合ったり、別れたりするわけじゃないですか。「けしからん」って思う人もいるかもしれないけど。
でも、こんなに多様な時代。考え方も変わらないといけない。決まりに雁字搦めになることは不健康なことだなと思う。本質的に二人の思いが一緒にいたいというなら最高なのかなって。
峯岸:あと聞いてみたいのが、夫婦別姓。これについて私は結婚したことないので、わからないのですが、どう考えますか。
青柳:私は結婚する際に名字を変えました。手続きがちょっと面倒くさいとと思ったけど、そんなに大した問題とは思わなかった。「お嫁に行く」って言いますし。女性が男性の家庭に入るのが当たり前だと思っていた。
本当はそこをフラットに選べる時代だったらいいなと思うんですけど。女性の方が名字を変えることの方が圧倒的に多い今、ちょっと疑問に思うことがありますね。所在がなくなるという感じはあります。
峯岸:考えたこともなかったなあ。
青柳:最初は好きな人の名字になれるのがうれしかった。だけど、冷静になってくるとなんかおかしいなって。
峯岸:何をきっかけにそういうことを考えるようになったんですか。
青柳:旦那さんとケンカした時とかに考えますね。でも、相手は私が我慢していることを知らない。当たり前じゃんと思っている。
峯岸:でも、それは旦那さんが悪いというよりは時代のせいでもありますよね。そういう「当たり前」のことが少し変わっていくと楽なのにねって思います。
青柳:二つの名前持ったみたいでラッキーと思う時もあります。新しい名字も気に入ってますしこだわりがない。当たり前だと思って変えてしまった自分の行動にちょっと疑問を持ち始めたっていう感じ。
特に私たちは先陣を切って前に出る職業なので、そういうひとたちが、情報発信できたら、見る人たちもかわるのかなって思います。
峯岸:何か言われるのがいやだから、あえてしないっていう人もいるじゃないですか。何の話でもそうですよね。政治の話とか。叩かれるくらいなら、黙っておこうって私は思っちゃう。だけど、きょうお話させていただいて、正解がない分、自分で考えて、思ったことをいうことは悪いことじゃないなって思いました。
顔がかわいくって存在しているだけで優勝なのに、子どもを産んで立派に育てて、毎日家事をしながら仕事もして、そしてリスナーの励みになる言葉をきょうも残していただいて、褒めるところしかありません。
最高の女性です。褒められることしかしていないと思うんですけど、すごく謙虚に自分の置かれている状況を客観的にみて、向き合っている気がしました。それって簡単なようで難しくて、なんとなく求められていることをこなしている人も多いなか、自分のものとして誠意をもってやってるきがしました。
すっごい面白い人なのに、謙虚にやるべきことをこつこつこなされていて、本当に尊敬します…。私はなかなかできないので、ただハキハキと聞き取りやすい声で喋るだけでもすごいです。そして、ここ数年でとっても女性らしく可愛らしさが増していて、ちょっとドキドキしました!
◇放送時間:木曜日21:00-21:30 ◇出演者:峯岸みなみ(AKB48) AKB48の1期生で、朝日新聞の女性向けWEBコラムサイト「かがみよかがみ」内でコラム連載を持つ峯岸みなみの新番組がスタート!アイドルとして15年の活動を経て、30歳という年齢が見えてきた一人の女性としてリスナーと本音で向き合う30分の番組です。一日の終わりくらいちょっと褒められたい。そんな思いを共有しませんか?
AKB48の最後の一期生で、アイドル歴14年の峯岸みなみさん。新型コロナの影響で卒業が延期となり、アイドル“留年”中のいま「かがみよかがみ」でコラムニストデビュー!「他人に褒められることをモチベーションに生きてきた」というアイドル時代を振り返りながら “宿題”に向き合います。
かがみよかがみは「私は変わらない、社会を変える」をコンセプトにしたエッセイ投稿メディアです。
「私」が持つ違和感を持ち寄り、社会を変えるムーブメントをつくっていくことが目標です。
恋愛やキャリアなど個人的な経験と、Metooやジェンダーなどの社会的関心が混ざり合ったエッセイやコラム、インタビューを配信しています。