ひろゆきさんがフェミニズムについて語ったら、なにやらフェミ界隈が賑やかになっております。フェミ道場でも、このことについて考えてみましょう。

まずは若いみなさんは、ひろゆきさん、知ってますか?

フェミ界隈は、ひろゆきさんを知ってるんですかね?ひろゆきさん(西村博之さん)は、かの2ちゃんねるの開設者であり、ニコニコの運営などを経て、現在もwebメディアなどに関わる、日本のインターネット文化を黎明期より牽引してきた人物です。1976年生まれで、わたしとほぼ同世代です。現在、フランスのパリに住んでいるのだそうです。

パリといったら、わが第2の故郷ですわ、酔いどれフェミ道場の総本山フランスからフェミニズム語るなんて、ひろゆきさん勇気あるね!

なぜ「ひろゆきさん」だったか?

今回の企画は、インタビュアーのパリ在住髙崎順子さんから、掲載メディアであるハフポストへの提案で行われたものであり、以下のような主旨です。

この企画では、「フェミニズムとは何か」ではなく、「私たちは今、日本語でフェミニズムという単語をどう見て、使っているのか」を考える、それを言葉にして交わすことを目指します。

家事分担の偏り、女性政治家が少ないこと。ひろゆきさんと考えた“日本の現実”

この第1回では、ジェンダーやフェミニズムの議論の輪を広げられたらと、あえて、フェミニズムに冷ややかなことも多い「ネット言論」の源流を知る方にお話を聞きました。

家事分担の偏り、女性政治家が少ないこと。ひろゆきさんと考えた“日本の現実”

フェミ界隈でのお怒りポイント(問題点の指摘)を、すべて追うことはできませんが、①ひろゆきさんがフェミニズムわかってない!②ハフポスト(およびインタビュアー)はなんでこんなアンチフェミをキャスティングしたんだ!の2点と理解しました。

①については、「女性は顔がかわいければ、そこそこの結婚ができて一生食いっぱぐれがない」(と思っている男性もいるよという話の流れで、ひろゆきさんがそう思っていると言ってるわけではない)とか、専業主婦のお母様を引用しつつ「そうは言っても女の人の方がラクだよね、ってのはどこかにある」などの発言あたりでしょうか。日頃、わたしの女の番組で女性が苦労などを語ると、「とはいえ女の人生はイージーモードだろ」とかいうリプがガンガン飛んでくるので、ひろゆきさんはリアルを語っています。正直なひとです。

②については、記事のタイトルからして「ひろゆきさん、どうして『今の日本では“フェミニズム”って言葉を使わないほうがいい』のですか?ですので、ちょっと煽ったよね?と思いますが、内容は、とてもまじめな、興味深いインタビューだと思います。だからよくわからない謝罪というか、後付けのフォローはいらないと思います。堂々としたらいい。

メンズデイ!男性専用車両!作ればよろしい。フェミ道場も応援します

さて本題です!twitterなどの挑発バトルにのりがちな、先鋒フェミ面々に、なにしろネットを知り尽くした手練れのひろゆき氏が臨戦態勢です。レディースデイと男性専用車両について、フェミに回答を挑んできております!いまさらレディースデイ!そして話題の男性専用車両!!この一部男性の2大好物ともいえるアイテムをぶっこんでくるところがさすがです。

いいですか?ここはフェミ道場ですから、道場破りには、正々堂々と応じましょう!!

まず、レディースデイ!ちょっと昭和な響きですが、映画など割引でラッキーですね。

もちろんメンズデイを作ればよろしい。

そもそも「女性差別を解消しよう」と思って始まったサービスではありませんので、優遇されているのがズルい!と思うなら男性のみ割引される日があっても女性は怒りません。シニア割引や50歳越え夫婦割引と同じです。飲食店でのレディースサービスや、女子会プランと一緒です。おじさん会プラン作ったらいいと思います。お客さん増えるといいですね!!

そして男性専用車両!これも作ったらいいじゃないですか、ひろゆきさんが、発言力あるのですし、どうぞ作ってください。女性専用車両の主な存在理由は「痴漢被害を避け、痴漢被害への不安を軽減する」ですから。これを女性からの男性差別だというなら、男性の「痴漢冤罪を避け、痴漢冤罪被害への不安を軽減する」ために男性専用車両が必要!という社会運動を起こしてください。

男性であることの生きづらさを解消する運動ならいくらでも、フェミ道場は大いに応援します!!ファイト!!

「女子修道院」「AKB48」に入りたいと言われたら「どうぞどうぞ」と言える度量でいたい

しかし、われわれフェミも、いろいろ考える良いチャンスですよ。

もしこういう文脈で、ひろゆきさんが「お茶の水女子大に入りたいのに、男性だという理由で拒否された、差別だ」と言ったらどうしますか?(なぜ、お茶の水女子大かって、国公立だからなのですが)

そのとき「待ってました〜!どうぞどうぞ!」と言えるくらいの度量でいたくないですか?

およそ、女性のみ、とされている場にバンバン招待してあげたらいいんではないですかね?

なんなら「女子修道院」や「AKB48」などもどうでしょうか?(国公立じゃないが)

わたしたちも女性だからといってそうそう入れなかったりするわけで、いかに二極対立の罠みたいなものにはめられた議論がバカバカしいか、ということがわかりますが、面白い実験でもあります。こうした「平等」や「機会均等」というのは確かに、ジェンダーに限らず、すべてのひとたちのこちらの都合をどう折り合いをつけていくかという対話のあくなき積み重ねで語られるべきです。対話というのは、常に異種格闘技みたいなものですね。似たような言葉を持つものとだけ話していると、対話のテクニックがどんどん落ちていきます。

 フェミニズムは生きた思想。対立感情激化は本末転倒

フェミニズムは権威でも原理でもなく、生きた思想であり、運動なのですから、排他的な態度で揚げ足をとられて、さらに対立感情を激化させても本末転倒というものです。

まあ、向こうから歩み寄れ!という女王さまぽいフェミも嫌いじゃないですけど、わたしとしては、フェミのつながるチカラや、競争の激しい男社会を修復しようというチカラを信じます。

この際、ひろゆきさんにぜひ「フェミに選ばれし男」へと成長を遂げていただきましょう!