若いんだからもったいないよ、と言われる。
もう結婚を考えてるの?20台前半は遊んだほうがいいよ。せっかくなら体が元気なうちに正社員で働きなよ、きっと取ってもらえるよ。

私は22歳で、将来のことを見据えている彼氏がいる。私はアルバイトとして働いている。正社員としてどこかに勤めることをしていない。
もったいないって一体なんだろう?私はいつも、考えてしまう。

若いから可能性があって、という考え方に、モヤッとしてしまう

この「若さ」を切り口にした言葉に、私はたびたび眉をしかめてしまう。
もちろん、これは善意から出ている言葉だ。こちらに対して敵意のある言葉じゃない。
それでも、若いから可能性があって、若いからそれを狭めるのはもったいなくて、という考え方が、どうにもモヤッとした気持ちを、思い起こさせるのだ。

そもそも、どうして若さってそういう力があるんだろう?
仕事に関して物理的な理由で言うなら、体がまだ軽い(らしい)という点が挙げられるだろう。多少の無理はきくという意味だ。
結婚に関して言うなら、まだ年齢的に、男の人を選べる立場にある(らしい)ということだ。

で、その上で言うのなら、そんなのどうでもいいわ、というのが持論である。
自分で決めますので大丈夫です!これに尽きてしまうのだ。

「若いんだから」と言われても、そんなの関係ないと割り切れるように

でも、私はその上で、思う。若いから~という言葉がなくなればいいのに、ではなく、それを気にする自分が変わればいいのに、と感じるのだ。
私の周りにもフリーターで働いている人やすでに結婚している人がいる。その人たちは私と同じように、「若さ」を理由にして言われることがあるようだ。それを、ムカつくよね~なんて言って話している。

私はそういう、「若いんだから」攻撃を受けている若者が、晴れやかにそんなの関係ないとスッキリ割り切れる、そういうやさしさを持ってほしいと思っている。
それが私が変えたい、ことだ。

相手を変えることはとても難しい。若いんだから、という言葉を口にするとき、相手はきっと自分の過去に想いを馳せて、自分にもこんな選択肢があったのだ、こういう未来が想像できたんだ、そういうことを考えている。
気にかけてくれているところに、水を差すのも良くない。
それに私たちはいずれ歳を取って、この言葉を口にするかもしれないのだ。

若いって、自分の好きなことをいくらでもしていいってこと

私は考える。若いって可能性がある(らしい)。
だから、その言葉の通り、自分の好きなことをいくらでもしていいのだ。腹を立てるんじゃなくて、そういうふうに捉えられる人が増えてくれると、いいなと思っている。