「わたし、今年はバリバリ仕事がしたいんです」
これはわたしにとって挑戦だった。わたしは12月から、社会保険に加入して働き始めた。

出遅れ続け、継続がとても難しい、22歳のわたしが出会った夢

誰もが学校へ行き、仕事をする中、わたしはそれに、出遅れ続けていた。22歳という年齢は、もう同級生が大学に行ってから、新卒として働き始める時期だ。わたしにはニートの期間もある。アルバイトも、3ヶ月以上続いたことがない。
そんなわたしが出会った、どうしても諦めきれない夢は、葬儀屋になることだった。

わたしは今、葬儀社でアルバイトとして働いている。
双極性障害という精神障害を抱えるわたしには、継続して何かを行う、ということがとても難しい。
病について少し書くと、これは気分障害の1つで、うつ状態(これはよく知られている)と、躁状態(これはあまり知られていない)、の2つの状態がある。
躁状態というのは、神様から愛されていると確信できるほど、世界が輝き、疲れ知らずで元気に過ごすことのできる状態だ。一見良さそうに見えるこの躁状態は、しかしその反動でうつ状態を引き起こしてしまうと考えられている。

生まれて初めて、躁状態もうつ状態もない感覚の世界にやってきた

わたしはこの病に苦しみ、最初はやる気に満ちたアルバイトとして仕事を始めるも、うつ状態に陥り出勤ができなくなる、という問題を抱えていた。
わたしには、仕事を継続してやることが、どうにも難しいのだった。
そんなわたしに転機が訪れたのは、10月のことだった。

双極性障害に強い、得意としているクリニックに通い始めて、合う薬が見つかったのだ。
わたしは生まれて初めて、それは本当に生まれて初めてと言わざるを得ない、躁状態もうつ状態もない感覚の世界にやってきた。

なるほど、確かにこの感覚や気分の中なら、仕事ができるかもしれない。これは希望だった。
わたしは8月に入社して、もう半年、同じ会社に勤め続けている。
1日の労働時間が10時間前後になるこの職場は、簡単に扶養範囲内の賃金に到達してしまう。
わたしは物足りなさを感じていた。
周囲からの勧め、主治医からの助言があり、わたしは仕事量を増やすことにしたのだ。

人の死に対面するつらさはあっても、やりがいのある仕事だ

人の死に対面するという仕事は、感情労働として、なかなかつらいものがある。
天寿を全うした、と思われるほど長い期間生きてきた方はもちろん、若くして亡くなってしまった方の式も担当することになる。
しかし、わたしは自身の体験から、追い込まれたときに人の助けになる仕事がしたい、という思いが強くあった。
やりがいのある仕事だ。涙を流す遺族の、負担をできるだけ減らす手伝いを、している。
わたしは、わたしがつらい時に救われなかった過去について、よく想いを馳せる。泣き叫んでも、誰も助けになってくれないつらさ。誰にも理解できまい、と強がってしまうような、深い悲しみ。
その時の自分を救い続けるように、わたしは今の仕事を、週に4回のペースでこなしている。

来年、わたしは同じ仕事をしているかわからない。仕事をしているかもわからない。
それでも、その中で見つけたわたしの夢を、仕事への憧れを、わたしなりに全うしてほしいと思う。

「わたし、今年はバリバリ仕事がしたいんです」

これは宣言には少し弱い、わたしの希望のお話だ。