昨年、コロナ禍の中、Facebookを始めました。それまでも私は中毒とも呼べるほどSNSにハマっていて、Twitterのアカウントは多い時で6個もあったくらいです。
中学生の時から本格的にSNSを始め、10年余り。ネットの世界も段々と雰囲気が変わっていくように感じられたのはここ2、3年の話です。

ここ数年でSNSを見て疲れることが増えた。でも離れられなかった

私が大人になって、社会に出て人と触れ合う機会が増えたからなのか、SNSというものが世間一般に浸透して使うハードルが下がったのか、理由は分かりませんが、昔だったらこんなくだらないことで言い争いは起きてないな、と側から見ていて思う機会が増えました。

トレンドに入る情報や、シェアされる投稿が、何かに基づいた冷静なニュースではなく、曖昧であやふやな噂話や、過激な論調のものだったりすることが増えたように思えました。
見ていて嫌だなと思うことや、疲れることが増えました。それでも、今まで当たり前のように見てきたSNSを辞めるきっかけはなかなか掴めませんでした。

好きなアイドルの情報は追いたいし、今何が流行ってるのか知るのには手っ取り早いし、便利だったからです。YouTubeでデジタルデトックスの文字を見かけて興味が出て、スマホ依存から抜け出すためのアプリを試してみても3日も続かないのです。

イライラしている人を見ると疲れるし、人の投稿を読むのにも時間がかかる、でもやめられないんだろうなぁと思っていた頃、体調を崩したことをきっかけに1週間ほど携帯に触れない生活を送ってみることにしました。

体調不良をキッカケにSNS断ちに挑戦。私は見られ方に縛られていた

SNSチェックをやめて、ゆっくり寝て、瞑想して、ピラティスをやり、消化に良いものを食べる。自分の身体に向き合うような生活をして初めて、私はかなりの時間を「心ここに在らず」の状態で過ごしていたことを知りました。ながら作業が多かったのです。

考え事をしながらSNSを見て、家事をやりながらテレビを見る。ながら作業をやめたら、時間がたくさん増えたように感じて、ゆとりが生まれました。1週間やってみて、この生活をしている自分が好きだなと思ったので、SNS断ちをすることにしました。

アプリを消して、過去の投稿はアーカイブに移動するか、削除。使わないであろうアカウントも削除。情報を追いたい時はwebからログインして見る。
すっと心が軽くなった気がしました。そのときに、自分で思っているよりも、何かを発信してどう見られたいかに縛られて生きていたことに気づきました。

こんな発信をする人だから、立派なんだろうな。可愛いんだろうな。幸せなんだろうな。

誰だってよく見られたいし、ネットの中でくらいハッピーな自分を描きたいです。でもそうすると、自分の作り上げたイメージに押し潰されるような息苦しさを感じることも増えました。

自分とSNSとの距離感を見返したことで、今、心地よく過ごせている

私の場合、「この人はこういう発言が多いけど、こう見られたいんだろうか」と考えなくていいことまで考えて、なんだか疲れてしまうこともありました。
誰かと気軽に繋がれて、自分のことを見せられるこの時代に、あえてそれらを絶ってみて私は今、心地が良いです。

毎日過ごしていく中で、心地よさを追求していくことが上手に大人になる秘訣なのかなと30歳が近づいて思います。

必要なものや、本当に好きなもの、やりたいことに囲まれて生きる方が素敵だと分かっているけど、便利や気軽さを取ってしまう。そのこと自体は悪いことじゃないし、普通だと思うんです。

でも、人生もっと楽にしたいな、と思った瞬間に、変化を求めた時に、私はデジタルデトックスという方法を取りました。それがたまたま、合っていただけです。自分とSNS、デジタルとの距離感を改めて見返すきっかけになったら、とても嬉しいです。