私が絶対に忘れたくないのは、3年間付き合っていて、将来結婚を考えている彼氏からの何気ない一言。

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私と彼の出会いは大学のサークル。あるあるだと思う。ただ、出会ってすぐ付き合ったのではなく、お互い違う恋人を経由した後に交際を始めた。
サークルに入ってからずっと仲が良く、一緒に飲みに行ったりドライブに行くことはよくしていて、気づいたらお互い好きになった。そんな感じ。

一人暮らし同士の恋愛だし、大学生なので長続きしないカップルも多い。だけど私たちは、価値観が近くて居心地が良すぎて、気づいたらずっと付き合っていた。いざこざが無いといえば嘘になるけど、話し合って納得がいく結論に至っているので、思想が似通っていて良かったと思う。

話を戻すが、忘れたくないことはもちろんたくさんある。
彼との記念日のデートや日本をドライブ横断した年末旅行など、たくさんの思い出がありすぎるくらいだ。どれも忘れたくないのは事実。
でも私が絶対に忘れられないのは、普段通り彼の家でダラダラしてた時のふとした言葉なのだ。

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基本的に私が彼の家に行くスタイルだったので、その日も2人でダラダラ会話をして過ごしていた。日常的にディープな話もバカな話もしていた私達。その日はいろんな暴露話をしていた。
多分付き合って1年目くらいだったと思う。

「ぶっちゃけさ、浮気しようとか思ったことある?」
彼が急に重い話題をぶつけてきた。
誤解しないでほしいのは、私は全くやましい事はしていないし、彼も疑いがあって言ったのではない。あくまで興味本位で聞いてみた、ということだ。
実際何もやましい事なんてないので「別に〜」くらいに軽く流し、逆に彼がなぜそんな話題を持ちかけたのか、まさか、なんて思いながらおうむ返しをしてみた。
「正直、浮気しようとか思ったことある?」

彼は無いと言った。でもそんなことを話題に出すくらいだから、何か疑うようなことでもあるのかな、と逆に不安になった。
普段から男女問わず仲の良い知人が多い私は、何も気にせず誰とでも遊びに行っていたが、彼を不安にさせていたとしたらしっかり話したかった。
そこで私、
「やっぱそーゆーの気にするの?」
と聞いてみた。
「別に。だって信用してるもん」
今でも覚えている一言。

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もう少し嫉妬してほしいとか、逆に疑われなくて寂しいくらいだと思っていた私は、本心からぽろりと出た彼の言葉で胸が熱くなった。
私が遊びに行くと言っても、誰と行くのか、どこに行くのかなんて言及されたことは一度もないし、男の子と二人で飲みに行くと言っても何も言わなかった。
多少の嫉妬はあったのかもしないけど、若干突き放されているんじゃないかと心配していたのが申し訳無いくらいだ。

信用しているから疑いたくもないし、疑おうとも思わない。
だから興味がないとか嫉妬するしないは関係なく、私の交友関係を尊重してくれているんだ。

私が素直に嬉しいと感謝を伝えたあとに補足するように彼が言った。
本当に大人な思想だと思うし、そんな彼と付き合うことができて本当に良かったと思う。これからも互いに一番信用できる人として支え合って生きていきたいな。