私には兄弟も従兄弟もいない。生粋の一人娘で両親の祖父母、おばさん、両親と全ての愛を注がれて、わがままに自由に育ってきた。
愛されて育ったものの、両親は共働きで、小さな頃の私はずっと身近な遊び相手が欲しかった。私にとって大切なお友達。それは幼稚園に入る前から中学校までずっと一緒の親友であり、幼馴染である。

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お互い運動神経も良く頭もそこそこ良くて、リーダーシップ性も少なからずある、良く似た2人だった。そんな2人は(小学校や中学校あるあるなのかもしれないが)小学校の6年間+中学校の3年間で1度しか同じクラスになったことがない。
普段から見せびらかすようにSNSをやったり騒いだりする女子ではなかったので、私とその子が仲良いことを知っている人も少なかったが、1番信頼している親友だった(今もそうである)。

高校ではお互いのしたいことができる場所へ行ったので、離れてしまった。部活に勉強、行事となんでも頑張る私たちには、会う時間なんてほとんどなかった。
私は県内でも年中忙しいと有名な場所へ行ったので、予定のない土日はほとんどなかった。彼女も部活で全国大会に行くような学校で部活に打ち込んでいたので、お互いの近況もほぼ知らなかった。どこの大学を目指しているかも知らず、久々に卒業した春休みにお互いの志望校と合格した学校を知った。

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大学では私は地方に飛んだ。似たもの同士でその子も違う地方に飛んでいた。気軽に会いに行けない距離で、電車と飛行機を乗り継がないと会えない距離だった。だから大学生の時に一度くらいしか会えてない。
そんな中で社会人になるタイミングのこの前の4月、久々に再会した。

私はその親友が進学するのか(留年しているのか)、または就職するのかすら知らなかったので、一応会う前に聞いてみた。
直接言いたいと言われたので、LINEでは教えてくれなかった。
なんとなくLINEも冷たかったので気になっていたが、彼女はLINEでのやり取りが苦手で面倒らしい。
そういうサバサバしているところも大好きだ。
なので私は深入りせずに事務連絡だけして、そっとしておいた。

再会の当日、何年も会ってないはずなのに普通に会話をした。
直接会えば幼稚園の頃から変わらない「ちゃん付け」で呼び合い、ゲラゲラ笑い合う。
何年経っても楽しいんだと思う。
でも、LINEでは教えてくれなかったこれからのことをどうしても聞きたかった。
でも、なんとなく聞けなくて初めて遠慮した。

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そんなこんなで目的地に向かう途中の電車で、不意に彼女が、
「あのね。私、留学するんだ、今年」
と暴露された。別に驚かなかったし、純粋にいいな、と思った。

私自身も留学を考えたことはあるし、海外志向も強かったので普通の反応をした。
でも久々に彼女の「やりたい」という熱い気持ちを聞いた。

私も常にやりたいことまっしぐらの人間だけど、彼女もそうだ。だからずっと好き。
多分海外に行ってもありのままでいてくれると思う。むしろ海外の方が居心地良くてそのまま住み着いてたりして、なんてことも思う。

私はコロナで選ばなかった留学という道だけど、彼女の「やりたい」は全力で応援したい。
久しぶりに会っても変わらない関係性が心地良い。ありがとうMちゃん。