何があるかわからない時代だから。「売り」になる知識を身につけた

私は今年の4月に入社してから8ヶ月たって、ものすごく成長した。
新社会人という立場として、学生にはない責任感や報連相の大切さ、また仕事に対して目的や目標を理解して動くことは(多分)できるようになってきて、成長した。
もちろんそれは学生のときから比べたら素晴らしい伸びしろだが、一番はやはり「スキル」面だと思う。
そう、私は未経験でシステムの部署に配属されて、エンジニアとして成長したのだ。
そもそも私が今の職場に就職した経緯を振り返ると、怒涛の就活を乗り越えた先の出来事だった。
私は今まで勉強は楽しくできた方だったので、高校も大学もある程度レベルの高い学校へ進学し、大学4年になるタイミングで研究室に配属された。理系だったこともあり大学院でも研究を続け、そのまま大学ライフをエンジョイしようと思っていた。これは去年の5月頃。
大学院に入るには、同じ研究室といえども試験があるので、勉強をそれなりにしつつ研究もバイトも遊びも謳歌する生活を送っていた。
そのような矢先の8月、ちょうど大学院入学の試験のある月に急遽教授に呼び出され、衝撃の事実を知らされた。それはこの研究室がなくなり、院生を取れなくなるということだった。
他の選択肢を考えていなかった私からしたら衝撃やショックよりも不安が大きく、先の1年がその瞬間にぽっかり空白になってしまった。焦って変なことに手を出しても意味がないのでじっくり考えた挙げ句、結局大学院にいくよりも就職をしたほうがその後自分がしたいことができると判断し、大学4年の9月に就活を始めた。
思ったよりもスムーズに就活を終え、自分の納得できる会社への就職が決まった。
自分と向き合ったときに出た結論が理系向きではなかったので、一般企業の総合職へ内定承諾を出し、営業を頑張ろうと心に決めていた。
そこでまた私は衝撃を受ける。なんと配属された先は営業部署ではなく、システムの専門部署だったのだ。
自分の思っていたとおりに進まないストレスはもう十分感じていたが、就活で避けていた理系職の、しかも専門のシステム部署への配属は正直少し嫌だった。
でも何があるかわからない時代の中、強制的にでもコーディングやシステムの勉強ができるのはありがたいと思い直し就職した。
入社してすぐは全体の研修がメインだったので、社会人になったストレス以外は感じていなかったが、いよいよシステムの研修と本格的なコーディング課題が入ってきてからわからないことの連続だった。
そもそも今までの勉強は自分のスキなことも多くやる気をもって取り組んでいたが、今は未知の全く興味のない分野の知識をひたすら吸収しなければならず、とても疲れた。学生から社会人になったギャップの100倍疲れた。
それでも私は頑張っている。それは先程も述べた通り、何があるかわからない中で自分を売れる知識を身に着けているからだ。
私はこの考えを持って毎日コーディングしているだけでも十分成長したと思うし、一人でシステムを組めるようになったので技術面でも進歩した。
そして挫折しそうなエンジニアがいたら助けてあげたい。私も辛い思いをたくさんしたしこれからもするだろうから。
今は前向きな考えとともに頑張ろう。
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