「一つお願いがあって連絡しました!」
ある日突然届いたライン。
話すことなんて殆どないのに。

出会った頃の彼女は消え、マウント気味な発言が増えた

彼女と出会ったのは中学生の頃。
あの頃はとても気が合って、毎日他愛もない話をして、ご飯を食べに行って、プリクラをとって…。
私と彼女の思い出といえば正直そのくらいだろう。
中学を卒業し別々の高校に通った私たちはいつからか連絡をとることが殆どなくなった。
原因は分かっている。彼女は分かっていないだろうけど。
高校に入学したばかりの頃は相変わらず他愛もない連絡をとっていたが、いつからか彼女と話すことが辛くなった。
他愛もない会話の中で、私が言ったこと全てにマウント気味な発言が増えたからである。
お互い第一志望の高校に入学しており、楽しい高校生活を送っていた。

・今日はこんなことがあった
・○○先生っていう先生が面白い
・クラスにいる〇〇って子がね…
・勉強が大変だ

こんな、どこにでもいる普通の高校生で、他愛もない日常を報告し合っていた。
それなのにいつの日からか彼女は「○○高校はさ…」と知りもしない私の高校について馬鹿にするようになった。
なんでこんなことを言うのか私には分からなかったが、連絡を取る度に様々なことできついことばかり言う彼女に対して、友達でいることの意味を見出せなくなっていた。
喧嘩をしたわけではないけれど、自然と私から距離を置くようになり、連絡することは殆どなくなった。

SNSでもマウント。そんなことをする意味ってあるの?

連絡を取ることはなくなったが、彼女とは今でもツイッターで繋がっている。
学生時代からの名残だ。ブロックしちゃえばいいのにと言われそうだが、
正直彼女がフォロワーにいようがいまいが私にとってはどうでもいいのだ。
私にとってツイッターは自分の気持ちを吐き出す場所であり、楽しかったことも、辛かったことも包み隠さず書いている。
そうすることですっきりするし、また明日から頑張ろうとも思える。
もしかしたら私の呟きが嫌な人もいるかもしれないが、嫌ならミュートでもブロックでもしてくださって結構!
というのが私のスタンスだ。

そんな私のツイートに対してマウント気味のリプライをしてくるのが彼女だ。
どれもこれもくだらないものなのだが、一つ例を上げよう。
以前地元の駅で夕方私を見かけたそうで、それに関するリプライを送ってきたことがある。
「ツイートには関係ないけどさっき見かけたよ」というリプライだ。
リプライだけなら別にいいのだが、そこから何故か発展して、
「〇〇時に地元に帰れるって仕事楽だね」とか
「私なんてそんな時間に帰ったのいつが最後か分からない笑」
「大体残業してるもん笑」

そもそも、定時でほぼ退勤できない仕事って大丈夫ですか?と思ってしまう。
私は自分の時間を大切にしたいタイプなので、そんな残業ばかりの職場はこちらからお断りである。

そして、リプライが来る度に思う。
ああ、またか…。
最初はSNSでも変わらずマウントを取る彼女に気持ちが落ち込んだこともあったが
今はもう気にしない。むしろ

・そんなことする意味ってあるの?
・そんなことして人生楽しい?
・いい加減マウント女だと気づいたらどうですか?

などなど、彼女に聞きたいことは山ほどある。
いつ死ぬか分からない自分の人生、そんなことに時間を費やすなんて。
私はやりたいことがたくさんあるタイプなので、正直彼女とのやりとりはわずかであっても私の人生においては、間違いなく無駄な時間である。

そんな彼女からの結婚報告。ごめんなさい、いりません!

お気づきの通り、彼女とどこかへ遊びに行ったのも会ったのも高校1年生の前半が最後だ。
成人式の日は、彼女が同級生に会う価値はないと来なかったため会うことはなかった。
やっぱり変わっていると思う。

ツイッターで適当にあしらう程度の関係性なのに、ある日突然ラインが届いた。
そう、結婚報告だ。そして結婚式への招待。
彼女曰く中学時代の同級生は私を含め2名。後は高校と大学時代の友人なのだそう。
「ずっと連絡を取っている」私には来てほしいとのことだった。
「ずっと連絡を取っている」というワードに私の頭の中ははてなマークでいっぱいだった。
連絡を取っているというより、彼女が私に対して「ずっとマウントを取り続けている」関係性ではないですか?
幸いこのコロナ禍のため、思うこともあるだろうから考えて結論を出してほしいとのことだった。
考えるも何も出席する気はなかったがすぐ返事をしても…と思い、一週間後に返事をすると返した。
私は年上の知り合いやお世話になっている信頼できる人に彼女との関係性から結婚までのことを相談した。
みんなが口を揃えて言った。「それってただの数合わせでしょ」。
一週間後彼女に返信をした。

「改めて結婚おめでとう!そして結婚式へのご招待、ありがとう!本当は式に参加したいのだけれど………」

この後の文章は皆さんのご想像におまかせする。
私は思ってもいない気持ちを彼女に伝えた。

彼女からの返信はというと、招待した中で欠席希望は私だけとのことで、寂しいけど全力で結婚式は楽しむといった内容だった。

もしこのエッセイを彼女が見つけたとしたら私たちの関係性は本当に終わると思うけど(笑)
改めて彼女に本当の私の気持ちを伝えようと思う。

結婚おめでとう。誰よりも幸せになってね。
でもね、ごめん。その結婚報告いらないんだ。