今の仕事は、大変で億劫で面倒臭い。会社に通うことや社員という肩書きを背負うのはいつか絶対に辞めたいし、仕事のせいでやりたいことや会いたい人を我慢するのも、本当はすごく嫌だ。
学生時代にアルバイトを始めたときから、私は仕事に対して負のイメージを強く持っている。仕事に行く前の、何にも代えがたいあの億劫な気持ちはなんだろう。同じ職場にいる人の溢れ出る意欲や、難しそうな仕事を難なくこなす様子を見ると、どんどんやる気が失せてくるのはなぜなんだろう。
就活のとき、「うちの会社は第一志望かい?」という質問に、たとえ第34志望の会社に勤める知らないおじさん相手でも「もちろんです!」と愛想を振り撒かねばならないという暗黙のルールを全然知らず、「いいえ、違います!」と愛嬌たっぷりに答えていた愛すべき正直者の私には、憧れの会社が狭き門でなかなか入れないというのはもちろんあるけれど。
ヘラヘラ出社して給料をいただく。仕事に誇りを持てず苦しかった
新卒で第35志望くらいだった会社に入った私は、すごく可愛がってくれる人たちに囲まれて、私のことを過大評価してくれる先輩方の下で働いていた。
毎日ヘラヘラ出社しているだけで給料をいただいている裏で、一丁前に自分のやっている仕事に全く誇りを持てないことで苦しみを感じていた。
初対面の人に尋ねられる、「お仕事何されてるんですか〜?」。
これを尋ねる側には大した意図も興味ないことも分かっているというのに、この質問に答えるのが嫌でしょうがないのだ。
そんな私が社会人ごっこを始めて3年くらいしたとき、たまにくる“コツコツ積み上げてきたモノぶち壊したくなる衝動”に駆られ、急に転職をしたのだった。
ほとんど人に相談しなかったので、周りの人は「急だな」と思ったかもしれない。私でさえ「突然どうしちゃったのよ!」と思ったものだ。
転職をしても苦痛は続いた。いつか仕事を好きになれたらいいのに
絶望的なことに、そうして新しく始めた今の仕事でも不満や苦痛は続いている。苦手な人もいるし、大したレクチャーもなく右も左も分からない仕事を振られるし、納得のいかないルールや面倒な申請とかも色々ある。
これは際限なく続くようにできているんですか?
でも、いつか仕事を好きになれたらいいのにな、と思っている。それにいつか、なれるような気がしている。得意で好きなことをやり、大好きで尊敬できる人と一緒に、これなら頑張りたいと思えることをやれるように頑張っている。
今やっていることを伸ばすかもしれないし、例の衝動に駆られて全然違うことを始めたくなるかもしれない。
全然違うことと言えば、スナックとかカフェ&バーをやってみたいなんて妄想することがよくある。
その理由は単純明快で、人とお酒を飲むのが好きだから。ただそれだけの理由だけど、ただそれだけの理由でやってみたい。そういうのを仕事にしちゃうのもアリなのかなあ。
いつか仕事を誇れるように。やりたい仕事をする機会を私は待っている
やりたいと思えることでお金を稼げる人と、仕事は嫌なものと割り切ってイヤイヤやりながら稼ぐ人の違いは、「やりたい」を突き通すちょっとした傲慢さくらいなのかなと思うのだ。やろうとしている人には機会が巡ってくるかもしれないし、すでに諦めている人は普通ならスキップされてしまう。
だからこれを読んでいる皆様へ。私は巡ってくる機会を待ってますよ?
今のところ私はやっぱり仕事が嫌い。大変で億劫で面倒臭い。
会社に通うことや社員という肩書きを背負うのはいつか絶対に辞めたいし、仕事のせいでやりたいことや会いたい人を我慢するのも本当に本当にすごく嫌だ。
だけどいつか、仕事が自分の誇れる肩書きとなり、仕事を通してやりたい放題やって、会いたい人に会えるようにしたいと思っている。
私はそうやって今日もダルそうな眼差しでモニターを見つめ、四角がたくさん並んだキーボードを弾いていくのだ。たまにウトウトしたりもしながら。