マスクなしでの外出や、友達との外食、花火、夏祭り、推し活のイベント。
最近では、外で行われるイベントも増え、日々生活が“アフターコロナ”になりつつありますね。
そんなアフターコロナで変化する生活ですが、経済という側面ではどういう変化があるのかお話ししていきたいと思います。

街に外国の方が戻ってきた!インバウンド消費とは?

コロナ禍のタイミングで目に見える変化があったのが、街で見かける外国の方の数です。一時期は私たち日本人ですら日本国内の移動もしづらかったですが、さらに海外への行き来も難しかったこともあり、日本に来る外国の方がとても少ない状態でした。観光地で商売をしている人たちが、外国人観光客が減ったことでとても大変な思いをしているというニュースもありましたね。実際にお店をたたんでしまう会社も多く、コロナ禍は観光業に大きな影響を与えました。こういったときに使われる言葉が「インバウンド消費」。インバウンド消費とは、日本に訪れた外国人の方が生み出した日本での国内消費のことを言います。

アフターコロナとなった今、インバウンド消費はどうなってきているのかというと、みなさんの体感としても、街を歩いていると外国人の方が増えたな~と思ったことがある人もいるはず。国の発表によればコロナ前の水準をほぼ取り戻しつつあるとされています。引き続き、日本に来る外国の方はどんどん以前のように増えていきそうです。

お給料などの変化は?上場企業の方はお給料が増えた?

コロナ禍では、店舗の休業などで勤め先の業績が悪化したことによりお給料やボーナスが減ってしまったという人もいたはず。アフターコロナになり、日本社会もコロナ前のような生活に戻りつつある実感はありますよね。
岸田首相が、政権の優先課題として「構造的な賃上げを実現する」と表明した影響もあり、
上場企業の7割が賃上げ=お給料の増加をしたというデータも発表されています。一方で、日本全体を見ると中小企業の数もとても多いため、賃上げの流れの恩恵が全員にいきわたっているというわけではありません。
社会全体としては賃上げの流れはあるものの、すべての会社が賃上げを積極的にするというわけでもなく、また、増えたお給料に比例して社会保険料や税金が引かれてしまうため、支給額自体は増えても、手取りとして入ってくるお金がめちゃくちゃ増えている!と感じられるわけでもないのが事実。給与の増加については、会社によってかなり差がありそうです。

よくなる動きはある…けど実感をともなうには時間がかかるかも

色々な水準がコロナ前に戻りつつあり、インバウンド消費が復活したり、賃上げもする会社もあったりと、国としても、そこで暮らす私たちの生活としてもよりよいようにしていく動きはあります。
しかし、まだまだコロナ前にすべてが戻りつつあるというわけではありません。世界に目を向けると、中国経済などはコロナで輸出業などに大きな影響を受けて、まだまだ回復しきれていません。このことで、いまだ日本でも物価高として影響が及んでいます。
賃上げをする企業が増えたり、経済の調子が少しずつよくなっていっても、毎月のように物が値上がりしていく中で、何も気にせず買い物ができるくらい私たちの生活がすぐに潤っていくかというと、そうではないのです。とてもいい調子だ!と手元のお金をみて感じられるには、まだまだ時間がかかると言えます。そういった中で、やはりただ待っているだけではなく、自分の意思できちんと家計の管理をしたり、自分のお金を増やすための行動をしていくことが大事。
日々の生活の中で変化を感じつつ、自分事としてとらえていけるようにしましょう!