はじめまして。お金の専門家/金融教育活動家として、活動している横川楓と申します。
普段はいろいろ方のなお金の相談にのったり、セミナーの講師をしたり、記事の執筆をしたり、コンテンツ制作をしたり、お金の教育の授業を制作したり、「お金のことを誰よりもわかりやすく」をモットーにお金の知識をわかりやすく伝えることや、金融知識の教育自体がしっかりと普及するために、お金に関するなんでも屋さんをしています。
今の活動を始めて今年で7年目。大学を卒業して、大学院へ通いMBAをとり、ファイナンシャルプランナーなどの資格も取り、お金の専門家の活動を始めました。なぜ今の活動を始めたかというと、そのきっかけは私の原体験にあります。

家族の形やお金の有無で、生活や住む場所ががらっと変わった

小学校のときに両親が離婚し、親権が母に。父・母・私のマンションでの親子3人暮らしから、会計事務所を経営する母方の祖父の一軒家に引っ越すことになりました。犬もいて広い庭のある一軒家の生活はとても楽しかったのを覚えています。ですが、中学になったタイミングで母が家計として独立し、母と二人でとてもぼろいアパートに引っ越すことに…。今になって思えば、女性一人の稼ぎで生活を維持し、子供の世話もすることは精神的にも金銭的にも大変だったのだろうなと思えるのですが、当時10代の私にとっては生活のためにずっと働いていて忙しそうなお母さんとの暮らしと、突然ぼろいアパートへ引っ越さなければならなかったことは結構なショックでした。そのあと高校生にあがるタイミングで、母子家庭などが利用できる制度を使い、運よくできたばかりのきれいな公営住宅へ引っ越すことができたのです。

家族の形やお金のあるなしで生活や住む場所ががらっと変わることを知りました。一方で、制度を利用することで、暮らしが変化するということを実際に体感し、お金や知識の大切さを身をもって知ることとなりました。
また、母の父である祖父が会計事務所を経営したということもあり、母自身がお金や経済的支援に対する知識と、それに対する行動力があったのも幸いでした。そして、反抗期・思春期の私にとっては口うるさいなぁと思う出来事でもありましたが(笑)、どういうことにお金がかかり、どういう制度を利用するべきなのかを話してくれていたおかげで、お金について考えることのハードルは若い頃からかなりしっかり身についていたように思います。

そんな原体験があった私と比べて、周りの友人はあまりお金の知識に関心がない人も多く、また、お金について知ろうと思っても国のサイトや本なども難しく、知りたくてもお金について学ぶことのハードルの高さを感じてしまう機会が多いように思えました。

お金の知識を身につけることで、選択肢が広がる

今はこのように過去のことを話せるようになりましたが、私自身も、自分が母子家庭出身で、母子家庭ゆえのお金の苦労をオープンに言えるようになったのは、20代後半になってからです。
当時は、母子家庭へのネガティブな印象が強かったこともあり、家族の形が世間一般の“普通”と違うことや、それによってお金が原因でつらい思いをしたことは、なかなか人にはいいづらいことでした。でも、今は「離婚」や「片親」ということも必要であればそういう選択肢を取るべきだという価値観が広まってきていますし、そうした「選択」を選択肢として増やすためにも、私の母がそうだったように、お金の知識を身につけ、そして活用していくことがとても大切だと思っています。

ごくごく普通の私が「お金の専門家」を名乗る意味は

また、みなさんは、お金の専門家というと、どういう人を思い浮かべますか?ぱっと思い浮かべると、見た目もお堅いかなり年上世代の先生っぽい人……だったりしませんか?
これは嬉しくもあり、少し複雑な気持ちにもなることもあるのですが、私自身よく「お金の専門家ぽくない」と言われます。
私はお金の知識を活用して、つみたてNISAやiDeCoで資産運用をしていたり、家計簿アプリでしっかりお金を管理して節約するところはしっかり切り詰めていたりする一方で、大好きな小嶋陽菜さんのプロデュースするお洋服を買ったり、呪術廻戦や名探偵コナンのコラボカフェに行ったりが好きな、ごくごく普通の人間なんです。
そんな等身大で、でもお金に詳しい私がお金の専門家として知識を伝えることで、どんな人でも、自分の好きなことを楽しみながらも、知識をつけて活用することはできるんだと、少しでも「お金のこと」に親近感を持ってもらいたいとも思っています。

そりゃお金がたくさんあったら嬉しいけど、貯金もなかなかできないし、投資も怖いし、お金のことって難しくて、あまり考えたくない……という人も多いと思うのですが、お金のことほどだれも助けてくれず、知らないままで何も行動しないでいると損をしてしまうものはありません。知識は武器でも防具でもあります。“わたし”らしい生き方を守って楽しく生活していくためにお金の知識が必要なんだ、そう思えるような等身大のお金の話を伝えていけたらと思います。“わたし”を守っていくぞのお金塾。それでは開講します!次回は「まずは自分の支出を確認しよう。お金の管理におすすめアプリ」についてお話します。