2019年も、あと一週間!
2020年、ニイマルニイマルがまもなく始まります。

2020年はこんな私になる!こんなことを実現したい!
「かがみよかがみ」では、年の節目にあわせ、「2020私の宣言」のテーマでエッセイを募集します。

「2020私の宣言」応募要項

◆対象:18歳から29歳の女性
◆1500字程度
◆エッセイ本文の冒頭に、「2020私の宣言」と記入してください
◆ほかのSNSやブログなどに掲載したり投稿したりしていないオリジナルコンテンツに限ります
◆1月26日(日)締め切り

「生理つらい」で感じた男性としての無知 届く言葉を考えたい

「あ-、今日、生理まじでつらいなー」。
ある日、仕事中、編集部の女性がつぶやいていた一言です。どんな相づちを打つのが適切なのか、反応に困って、数秒間、かたまってしまいました。

私、かがみよかがみ編集部に配属されて約2カ月の男性社員です。

振り返ると、半分、独り言のような発言だったから、聞き流してもよかったなあ、と感じますが、思わず、万能あいさつワードである「お疲れさまです!!」を、口に出してしまいました。これまでの社会人生活で身についた、上司や仕事先への献身的なゴマすりご機嫌取り上滑り精神で身についた判断停止思考停止の脊髄反射的習性がなせるわざかと思います。

「ほんとしんどいよ~」と応答してきた女性に、なんと返せばよかったのか分からなくて、正直に「しかし、生理つらい、に対して、男性はどう返せばいいんですかね……?」と重ねて質問しました。「え~? 私もわかんないけど。全部仕事やるので、今日はもう帰って下さい、じゃないかなあ」と冗談交じりに返され、その場は笑いに包まれて終わりました。

頭では、女性の身体的な現象として「生理」というものがあることを理解していたつもりでも、全然全く日ごろの思考の範囲外にあり、リアルな場でどうコミュニケーションするのが適切なのか、わかっていないことに気づいた出来事でした。

20代女性20人の中に男性1人。どう振る舞えばいいの

かがみよかがみの編集部に来てから、書き手であるかがみすとやサイトを応援してくれるミラリストに向けたイベントに、約10回ほど参加してきました。そのほとんどが、20代の女性約20人の中に男性1人、という状況です。みなさんの熱意や思いに感動して共感を覚えながらも、最初の頃は、男性の自分が、どんな風にふるまったり、どんな発言をしたりするのが適切なのかがわからず、胃をキリキリさせながらかちこちに固まっていました。

構成員の多くが自分とは違う属性の人間で占められ、自ずと、多数派の意見が優勢をしめる。恐らく、多くの女性にとっては、社会に出ること、会社で働く、ということは、こういうことなのかな、と想像させられました。
段々と女性ばかりの環境にもなれてきて、そんなにかしこまることはないはないんだな、と感じているこのごろです。「記者として、こんな仕事に取り組んできました」「いまはこんな気持ちで編集部で働いています」「みなさんと、こんなことができたら、すてきだな、と思ってます」。これを淡々と伝えればいいのかな、と考えています。

ただの正論や攻撃にならないような伝え方を考えたい

私が2020年に実現したいと考えていることは、どんな言葉であれば思いをきちんと適正に届けられるのか、伝わるのか、そこに一定の自分なりの答えをみつけることです。
私自身は、みなさんのエッセイを読みながら、みなさんの感じるモヤモヤや生きづらさに、深く共感している日々です。人と人が対等でありたいよね、と考えることは、めぐりめぐって、自分自身の生きづらさや呪いを考えることにつながる、と思っています。

でも、みなさんの感じていること、みなさんのエッセイを読んで私自身が感じたことを、身の回りの知人にどんな言葉を使えば伝わるのか、については、まだ答えがでていません。

男性だけの酒席にいったりすると、誰それがかわいい、どんな顔が好みだ、なんていう話題で盛り上がることがあります。女性が同席していても、そうなることだってよくあります。私から見れば、それらの話題や発言はある種、女性を対等な存在としてみていないように映ります。

でも、いや、いまの発言おかしいよ、とか、不愉快に感じるんだけど、なんていっても、「そんなのわかってるよ。白けさせんなよ」と返されて終わり、となるような気がしています。ただの正論でしかなかったり、攻撃的になりすぎていたりすると、不協和音を起こすだけで、こちらの伝えたいことの千分の一も伝わらないように感じています。

相手がどんな属性の人であっても、根っこは同じだと思っています。どんな表現をすれば伝えたい相手に伝えたい内容が伝わるのか。届く、のか。かがみよかがみ編集部で働きながら、かがみすとやミラリストのみなさんと一緒に、向き合っていきたいです。