個人の体験から社会問題を考えるエッセイを投稿してくれている「かがみすと」の皆さんから、「社会問題をもっと勉強したい、インプットもしたい」という声からスタートした「かがみ学びタイム」。6月16日にZoomとTikTokライブで2回目が開催されました。
今回は「スポーツと女性のエンパワーを語ろう」がテーマ。
スポーツで女子が男子に劣るのは仕方がない?女子選手の見た目や「女子力」が取り上げられるのはどうなの?など、素朴な疑問から始まりました。

お話してくれたのは、朝日新聞社会部の記者、伊木緑さん。スポーツ部に配属された2015年からスポーツとジェンダーの問題を追いかけ始め、「いまはライフワーク」と言います。
「スポーツはジェンダー格差の最後の砦と言われています」と伊木さん。アスリートの約半数は女性ですが、指導者や競技団体の役員はまだまだ男性が多いという現状と、より本質的な問題が理由だといいます。
「ほかの分野におけるジェンダー格差と違うのは、肉体の性差が直接・間接的に影響するんです」。「男女の能力差」を本当に乗り越えられるのかを考えると、伊木さん自身、なかなか答えが出ないと言います。「だから、一緒に考えて欲しいです」。

ゲストの伊木緑記者(右)と伊藤あかり編集長

伊木さんは東京オリンピックでの男女を同数にする取り組みや、出産を経て競技に復帰した女性アスリートをどう支えるか、森喜朗元首相の女性蔑視発言で「ジェンダー」という言葉が日本で浸透した話などを紹介。「スポーツは健常者の男性のもの」という前提はなかなか根強く、女性アスリートに「美人」などの形容詞をつけることはその表れだと話しました。一方でオリンピック・パラリンピック取材を通じて、スポーツが女性をエンパワーする力はすごいと感じたそうです。
伊藤編集長は「私も、小学生のころ、アイスホッケー部の紅一点でした。そこで男子には敵わないなと思って、スポーツはあきらめて、勉強頑張ろうってなっちゃいましたね。スポーツが女の子だから仕方がないって思うきっかけになって欲しくないですね」と話しました。

イベントでは「スポーツをしていて男性に勝てないと思ったことはありますか」
といった質問をリアルタイムで投げかけ、質問も受け付けました。

イベント終了後、もっと話を聞きたいという希望者に「居残りタイム」も初開催。さらに伊木さんや伊藤編集長と意見を交換しました。

イベント後、ゲストと直接お話ができる「かがみ居残りタイム」を実施!

初回イベントのアンケートで、「ゲストと直接話したかった」「次回も同じゲストにしてほしい」という声が多数寄せられました。そこで、60分間のウェビナー終了後、その日のゲストと直接お話できる「かがみ居残りタイム」を30分間もうけることにしました。ウェビナーよりも、もっとゲストと距離の近いかたちにしたいため、カメラオンでおこないます。素朴な疑問をぶつけちゃいましょう。居残りタイムの定員は20人。事前に「居残りタイム希望」とラインでお伝えください。※参加者皆さんのビデオを映してお話するコーナーです。カメラをご用意ください。

「かがみ学びタイム」5回以上参加した方に特典!

かがみ学びタイムでは、継続した学びの機会を提供していきたいと考えております。そこで、勉強会に5回以上参加した方に特典をふたつご用意しました。
①エッセイ直接相談券
ご自身の希望のエッセイについて、編集部員が相談にのります。
②かがみ学びタイムお茶会編に特別招待
イベントの裏話や、参加者同士の交流、今後読みたいゲストややってほしいテーマについてお話します。
①②いずれもオンラインの予定。
イベント中に発表されるキーワードを後日提出していただくことで、その回に「参加した」とみなします。講評するエッセイは、かがみよかがみに寄せたものであれば、過去に発表したものでも構いません。6回以上参加した方はさらなる特典も…?お楽しみに!

ゲスト:三輪さち子さん

三輪さち子さん

2006年、朝日新聞社に入る。横浜、徳島総局を経て2011年から政治部。民主党政権では事業仕分け、自民党政権では自民党幹事長番、防衛省などを担当。2017年から世論調査部。オピニオン編集部を兼務。関心のあるテーマは虐待・貧困などの「子どもをめぐる問題と政治」。

司会:伊藤あかり

伊藤あかり

かがみよかがみ編集長。約半年の産休・育休を終えて復帰しました!休職中はニュースにも触れておらず、基本のキから学びたい!知ったかぶりせずに、わからないことをわからないと言える、質問しやすい場にしたいと思います。

「かがみ学びタイム」今後の予定

①6月2日 ウクライナ侵攻を解説!(GLOBE+副編集長 関根和弘さん)
②6月16日 スポーツと女性のエンパワーを語ろう!(朝日新聞記者 伊木緑さん)
③6月30日 なんで日本には女性議員が少ないの?(朝日新聞記者 三輪さち子さん)    
④7月14日 自分のからだを好きにならなきゃいけないの?(withnews編集長 水野梓さん)      
⑤8月4日 準備中
⑥8月18日 ルッキズムと結婚制度「女を生きるということ」(社会学者 松本妃奈子さん)
⑦9月1日 準備中
今年10月11日の国際ガールズデーに向けて、6月から隔週木曜日に開催予定です。(予告なく変更になる可能性がございます)

今年10月11日の国際ガールズデーに向けて、6月から隔週木曜日に開催予定です。(予告なく変更になる可能性がございます)

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