昨年、何か資格を取得しようと一念発起し、国家資格でもあり、職務経歴や学校が関係なく取得できる保育士資格の勉強を始めた。
社会人になってからというものの、家で、スケジュール帳を書くとき以外にシャープペンシルを握ることは無かった。とりあえず、会社で推奨されている資格(ビジネス法務検定、簿記、TOEIC等)の本を買ったり、試験に申し込んだりはするものの、ほとんどノー勉で臨み、ただの「記念受験」を3年ほど繰り返してきた。学生時代はできたはずの勉強が、なぜか社会人になったらできないのである。その習慣を呼び覚ますためにも、何か自分の興味のある、それでもって凄そうな資格を取りたい、と思い白羽の矢がたったのが「保育士」資格であった。
そのままやり過ごそうと思ったけれど…頑張ってみることにした
学生時代は法学部で、特段、教員免許を取得したわけでもないが、ネットで某アナウンサーが育休中に保育士資格を取得したというのを見て、自分でもできそうと思いやってみることにした。独学で、数千円のテキストを買って、というのではいつもの繰り返しであると考え、ユーキャンの6万円弱の通信講座に、昨年1月申込込んだ。
テキストを開いてみてびっくり、何だか苦手な保健分野や難しそうな教育原理がある。なかなか手を付けず、気がつけば、10月の試験の申込がぎりぎりの7月になっていた。6万弱も払ったときは痛手だったが、済んでしまえば過去のこと。試験料も1万2千円と安くなく、大学に卒業証明まで取りに行かねばならない。そのままやり過ごそうと思ったが、それではいつもと一緒。ぎりぎりであったが、頑張ってみることにした。
やらなくていい理由のほうが沢山上がるけれど、頑張ってみたい気持ちが勝った
通勤カバンにテキストを持ち、家に帰ってきてからも、テレビもつけず勉強した。どうにか10月の試験までの間に、全範囲を終えることができた。試験での手応えも1科目を除いてまずまずであった。しかし、その1科目を自己採点をしたところ、1問分合格に足りない。落ちたと思っていたところ、11月下旬に、筆記試験の合格通知が届いた。
急いで、音楽(ピアノ)と造形(絵画)の対策を初めた。ピアノは過去に習っていたことから、今の自宅にピアノこそなかったが、スタジオを時間借りし、練習してそれなりになった。しかし、絵画はなぜ選んでしまったのか、という位に苦手。本番まで、なかなか家で練習することができなかった。
結果、造形は4点足らずに落ちた。当然のことだった。しかし自分的にはかなり頑張ったつもりだったので、ショックだった。特に職務上必要なわけでもないし、受験料も安くはない。やるべき理由より、やらなくていい理由のほうが沢山上がる。
だけれども、頑張ってみたい気持ちが勝った。だから、絶対今年は、保育士の実技試験に合格する!