「人の目を気にするタイプだよね」
専門学生の時に恩師からふと言われた言葉だった。
その時の私はまるでピンと来ていなかったし、
「んなわけねーだろ」とさえ思っていた。
なにより自分が「人の目を気にするような弱い人間」だと思っていなかったし、思いたくなかった。
いつの間にか「強い自分」を装う事が染み付いていた
学生の頃から良くも悪くも目立つタイプだった。
グループ関係なく同級生とは皆と仲がよかったし、先輩後輩からも信頼されていたし、先生達とも仲が良かった。
理由は、行事のリーダーを頻繁にやっていた事が一つだとは思うが、後は外見が目立つタイプだった。
顔がシンプルに濃い。
普通の生徒より人の目を集めていた私は人の前で弱さを見せないようになった。
ナメられたくないし、私が不安になると行事を一緒にやっている皆が不安になるから。
いつの間にか「強い自分」を装う事が染み付いていた。
そして、「派手で、大胆で、強い」
まるで新しいヒーローのキャッチコピーかのようなキャラクターの私が知らない内に誕生していた。
そんな私が「人の目を気にする」なんてあり得ないのだ。
いや、あってはならなかったのだ。(自分の中で)
「このまま生きてたらやりたい事やれずに人生終わる」
そんなバリバリ強気な専門学生時代から約4年後、私は昨年の夏に上京した。
好きな事を仕事にする!
やりたい事をやる!
と意気込んで念願叶って上京したが、
あれやろうかな、これやろうかなとアイデアは浮かぶがイマイチ行動に移せずにいた。
「上京してまでしたい事ってそれ?」
「そんなので食べていける訳ないでしょ」
と言う地元の友達や知り合いの顔がチラつくのだ。
それで初めて思った。
私は人の目を気にしているのだと。
人からどう見られているかにこだわり、
今から私がする事で、今までの人脈や築いた物や
信頼が失われる事に怯えていたのだ。
それに気づいた時ふと思ったのは、
「このまま生きてたらやりたい事やれずに人生終わる」
そんなの後の祭りすぎる!!
最悪の結末すぎる!!
と本気でゾっとしてからはやりたい事に躊躇しかけると、
「おいおい!人の目気にしてる場合じゃねぇぞ!?このまま死にたいか?!?!」と先天性の私の「強さ」がキレてくれる。
そのおかげで昨年「かがみよかがみ」に投稿して「#わたしと東京」で採用される事が出来た。
好きな事を評価してもらえる喜びを味わう事が出来たのだ。
私の「好き」と「やりたい」を自信を持って言えるようになりたい
そしてもう一つ、自分の「弱さ」を認めてから不思議と自分と向き合えた気持ちになった。
自分をもっと知れたような気がした。
「弱い自分」も受け入れる隙間が心にできた。
これから人生を生きていく中で、一番向き合わなければならない人間は自分だから。
「弱さ」も「強さ」も丸ごと理解して、認めて付き合っていきたい。
そして、いきなりは難しいけど人の目を気にせずに
私の「好き」と「やりたい」を自信を持って言えるようになりたい。
そうすれば叶うスピードもアップするはず。
2020年、「人の目を気にする」ブレーキをかけずに、アクセル全開(ちょいダサ)で、
「好き」と「やりたい」に浸る一年にしたい。
私の人生は誰のものでもなく、私のものだから。