私の2019年の話をしよう。アルビノのことを発信したいと1月にブログを書き始めて、7月にライターとして活動を始めた。体調は相変わらず悪く、後ろ髪をひかれる思いで実家に帰ることになった。失意の引越しだった。ブログに書くネタには事欠かないけど、ストレスは一人きりの時より確実に増えた。そんな暮らしだった。何故私はこんなところにいるのだろう。その思いに押し潰されそうだった。こんなところにいるしかない現実は、私を蝕んでいった。

それでもその最中にかがみよかがみにエッセイが載り、私は救われた。書くことで、そしてそれがかがみよかがみに載ることで、私は救われたのだ。
朝起きて、かがみよかがみの更新をチェックする。それがとても楽しみだった。自分の文章がネットに載ったことを確認する。それが、幸せだった。
こうやって書きながら、実家でゆっくりと大学院進学の費用を貯めて、学力を上げよう。そんな風に思っていた。
2020年は院試に向けた勉強と貯金を頑張ります、そのことについて書きます、というつもりだったのだ。

障害を理解しない母との衝突

でも事態は私の思い通りには動いてはくれない。発達障害の一つASDとその二次障害である適応障害。それらの障害を理解しない母と年明け早々に衝突した。怒鳴りあって、つかみかかられて、振り払って、障害に無理解な母に苛立った私が放ったのは「そもそもアンタがこういう風(アルビノや発達障害)に産んだんだろ」という言葉だった。アルビノは色素がないまたは薄く生まれる遺伝疾患だし発達障害も遺伝的要因があるという説がある。

療養と大学院進学の費用を貯めるために実家にいて家賃や食費、光熱費を節約しようと思っていたから隠してきた本音。でも、無理だった。
さらに母の不満は続く。

「何でも『できない』としか言わない」
だってできないって言ってるでしょう、何度も。

「できることを探しもしない」
弱視で発達障害で色素の薄いこの見た目で働けるところがどれだけ少ないか知りもしないで簡単に言うな。母は車の免許もあって、目が見えてるんだから、私の気持ちなんかわからないのだといい加減理解してほしい。健常者様の目線で何の役にもたたないアドバイスをされるのはもういらない。
絶対に自分が娘に与えたものが悪かったなんて認めない。母はそういう人だ。典型的な毒親である。

精神的に削れてしまう前に

このやり取りで、私は今年の目標を院試の準備から一人暮らしに変えた。もうこの人とはやっていけない。大学院進学より先に、私がこの家を出ないと、精神的に削れてしまう。そう思った。
本当は、こんなことを書くはずじゃなかった。院試のために必要な貯金、学力をつけるための学習、それらへの意気込みを語りたかった。でも、現実が激変したから仕方ない。

現状を整理してみよう。現状は年明けから出勤している仕事のお給料と、ライターとしての収入がある。障害年金は申請中だ。
そんななか、やりたいこと、いや心の平穏のために最優先にしてやるべきことが、一人暮らしだ。実家にいたのでは、ストレスで寝てしまってライターとしての仕事が進まなくなってしまう。

ここで延々一人暮らしのよさを語ってもいいのだが、経済的に自立して家を出ていくことで親と縁を切りたいと思っていることを書こうと思う。精神疾患を「おまえが弱いからだ」と言う人達とはわかりあえない。勿論一緒に暮らしたくもない。お正月だろうがお盆だろうが会いたくない。さっさとお金貯めて出て行ってやる。私の一人暮らしを取り戻すんだ。