私は、今年の3月で大学を卒業する。長かった学生生活は終わりを迎え、4月からは社会人として新たな日々が始まる。幼稚園から数えて19年間。勉強、友達関係、部活、アルバイト、あとそれなりに恋愛も経験してきた。

野球部のマネージャーになって、人と関わることが苦じゃなくなった

学生生活を振り返ると、大学3、4年生の2年間が一番自分を変えた気がする。私は、短大を卒業後、四年制大学に3年次編入した。住み慣れた地元を離れ、全く別の場所で暮らした。そこで、今まで文化部しか入ったことがなかった私が野球部のマネージャーになった。マネージャーになった理由は、試合のアナウンスがやりたかったからだ。この経験が大きかったと思う。

まず、人と関わることが苦じゃなくなった。今までの私は人が嫌いで、誰かといることは面倒だと思うことが多かったため、1人で行動することが多かった。基本、昼休みは1人で過ごしていたし、授業も1人で受けていた。今も1人は好きだけど、人と一緒にいることも好きになった。

そんな私がそこまで変われたのは、今まで自分とは全く縁のなかった野球部と関わったことで自分の人生が大きく変わったのだと思う。高校、短大と女子ばかりの環境で生活してきたため、同年代の男子と接する機会がとても少なかった。野球部なんてみんな同じに見えていたし、最初は怖さもあって全然話せなかった。当たり前だけど、色んな人がいてみんな個性的で面白かった。
一緒に部活をしていくうちに、部活中に必要なことだけ話していたのが、大学で会っても普通に話せるようになった。普通の人からしたら「そんなこと?」って思われちゃうかもしれないけど、今まで男子との関わりがほとんどなかった私にとっては大きな成長で財産になった。

やりたいことが何かもわからず迷走する時期が続いた

大学4年生の時は、楽しかったことよりも辛かったこと、苦しかったことの方が多かった気がする。

まずは、就活。周りがどんどん就職先が決まっていく中、自分だけが決まらない。本当にやりたいことが何かもわからず迷走する時期が続いた。

私はもともと放送関係の仕事に就きたいという夢があった。人前で話すことが好きだったし、試合のアナウンスを褒めてもらえることがあって興味を持った。しかし、自分が受けた放送局はことごとく書類で落ち、やっと面接まで行けたと思っても内定をもらえることはなかった。周りの人からも「まだ就職決まらないの?」と言われ、「あんたには関係ないだろ」と言いたかったし、就職が決まらないくらいで「失敗作」みたいに言わないでほしいよって思っていた。
そして、クリスマスの次の日、やっとのことで契約社員だが、内定をもらうことができた。放送系の仕事とは全く違う仕事だが、後悔はしていない。

告白して振られるという経験が初めてでダメージが大きかった

もう1つは失恋。同じ部活の男子に1年以上片想いしていて、引退の日に告白したが、「恋愛対象じゃない」と断られた。若い時の失恋は通過儀礼なのかもしれないが、私は告白して振られるという経験が初めてでダメージが大きかった。

もともと自分に自信がなく、好きな人ができてもどうやって仲良くなればいいのかわからなかった。小学生時代に受けたいじめで一部の男子から「キモイ」と言われ避けられたせいもあって、「どうせ自分なんか…」「こんなヤツに好きとか思われたって迷惑に決まってる」とネガティヴな考えばかりが浮かんでいた。

就活と失恋というダブルパンチでその時はかなりどん底だったと思う。就活では人として、恋愛では女として魅力がないと言われてるような気がした。

社会人1年目として、魅力的な大人になっていけたら

これからは、もっと自分や周りの人を好きになり、魅力的な大人になっていけたらいいなと思う。前は社会人なんて...と思っていたけど今は少し楽しみでもある。せっかく就職するなら楽しみたいし、必要とされるような社会人になっていきたい。