私は都内のアダルトグッズメーカーで働くごく普通のOLです。
今回は、そんな私が過去に感じていた「エロ」に対しての罪悪感のお話をしようと思います。
エッチな事に対する好奇心が人一倍強かった幼少期
私は幼少期の頃から“ちょっとおませ”な女の子でした。父の持っていたエッチな青年誌を隠れて読んだり、リ〇ちゃん人形から衣服をもぎ取り、男の子のお人形とベッドで寝かせたり。笑 “裸の男女が同じベッドで寝る”という事がどういうことなのかよく分からなかったのですが、なんだか凄くドキドキして、この遊びは秘密にしなければ、と思っていました。
初めてのオナニーも物心がつく前で、何がきっかけで、どうしてできるようになったかも覚えていません。
「オナニー」という言葉も知らなかったので「頭の中がキラキラする何か」と認識していました。でも、なんとなく悪いことをしているように感じて、小学校高学年になる頃に封印しました。
中学生になるころには女の子ばかりで集まってエッチな動画鑑賞会が開かれ、何度も「セックス」している風景を液晶越しに見ましたが、一体何がどうなっているのか?当時の私には理解できなかった。
保健体育のテストは満点に近い点数を取っていたのに。
エッチな事に対する好奇心が人一倍強い、だけど性行為が何なのかよく分からないまま、むっつりスケベな思春期を過ごしていました。
高校は美術系の私立高校。この頃には性行為がなんなのか理解していて興味津々でした。オナニーも解禁。笑 異性にも興味はありましたが、ほぼ女子ばかりの環境では叶わず。
セックスは、育ててくれた家族に申し訳ないと感じる行為だった
そして遂に大学に入学しました。
メイクも覚え、服にも興味が出始め、いわゆる大学デビューを果たした私は恋人ができます。
付き合って一カ月もたつと、そろそろ…という雰囲気に。
エロに興味津々の私ですが、今までエッチな漫画もエッチなビデオも隠れてみていたし、オナニーもいけないことだと思っていた私の中では「性行為=悪い事」の図式が完成しており、興味よりも罪の意識が勝ち、行為に及ぶ前に別れを告げてしまいました。
そんな中、飲み会によく参加するようになった私は、お酒の力を借りて初体験に成功してしまいます(なにやっとんねん)
お酒を飲むと罪悪感を感じなくて済んだからです。
このまま繰り返せば、罪の意識を感じずにセックスできるようになるだろうか?と思っていました。
そのうち、また私には恋人ができました。とても優しい方でしたが、さぁ、いざ参らん!と前戯の中、目を閉じると…
「あんじちゃーん」
祖母が私を呼ぶ声が頭にこだまするのです。
何を言ってるんだ?と思う方もいるかもしれません。
幼少期の頃、祖母の家で過ごした夏休みの光景が頭に浮かび、私を罪悪感で苦しめるのです。
私にとってセックスは、愛情をたっぷり注いで育ててくれた家族に申し訳ない。と感じる行為だったのです。
「セックス=悪い事」の図式にとらわれている女性は少なくない
その後、いろんな恋愛経験と人生経験を重ね、「セックス=悪い事」の意識は徐々になくなってきました。
でも、この図式にとらわれている女性は少なくない、とアダルトグッズメーカ―に入社してより強く感じています。
アダルトグッズを使うなんて、恥ずかしい。そんな方も多くいますが、そんな意識があるからこそ、ネット通販などでこっそり購入される方も多くいます。
最近は若い女性の方でもアダルトグッズショップに行かれるお客さんが増えてきました。
そんな風に、性欲をもっとラフに、大胆に楽しめるようになるといいなぁ、と思っています。