あけましておめでとうございます!
2021年も、かがみよかがみをよろしくお願いいたします。編集長の伊藤です。
かがみよかがみは、2019年から「私は変わらない、社会を変える!」をかかげてきました。社会を変えるって、何をでかいことゆーとんねん、と思われるかもしれません。が、真剣マジの話であります。
きょうはこの話をしたいと思います!

突然ですが徳島・神山町の話をさせてください

私は2012~14年まで新聞記者として、四国・徳島で勤務していました。担当は県庁だったのですが、私がはまったのは、神山町という徳島市から車で20分ほどの場所にある地域でした。人口は5700人ほど。一昔前まで「やま」と呼ばれていましたが、最近では「日本で一番元気な地域」と呼ばれています。

緊急事態宣言が出る前の昨春、神山町に遊びにいきました

当時は東日本大震災直後ということもあり、東京のIT企業が、本社のバックアップ機能をもたせるために地方にサテライトオフィス作ろうという動きが加速していました。その動きをうけ、神山には東京の企業が続々とオフィスを構え始めていたのでした。

なぜ、東京の企業は、神山に決めるのか。

東京から神山まで、飛行機&車で約2時間という立地の良さ。
全地域に張り巡らされた光ファイバー。
お遍路文化があるので、町の人たちに「よそ者」を受け入れる素地があった。……などなど。

もちろん、理由は一つではないのですが、私が特にフィーチャーしたいのは、このサテライトオフィスの誘致をしていたNPOグリーン・バレーの存在です。

当時の理事長だった大南信也さんが掲げたビジョンがイケてるのです。「ワクワクする場所を作りたい」というビジョンが町全体を突き動かしているように私には見えました。

それに付随した「Just Do It」の阿波弁(?)ともされる「やったらええんちゃう」という考え方。この町に来た人たちが、何か相談すると何でも「やったらええんちゃう」と切り返す。できない理由より、できる方法を考える。

こうして神山にはビジョンに共感した企業や移住者が相次ぎ、フランス料理屋さんができ、コワーキングスペースができ、パン屋さんができ……(もう追い切れていない)。なんと、2023年4月には私立高専がに開校予定です。私はこの高専から令和のスティーブ・ジョブズが誕生すると勝手に予想しています。

神山は、多くの地方が抱える「過疎」という課題への処方箋を見つけようとしています。

神山町の朝が一番すき!やま!

でね、この動きのきっかけは何かっていうと、「青い目の人形」にさかのぼるそうです。
戦前に米国から日本への友好の証しとして青い目の人形が贈られた。しかし、戦中に敵国の人形というわけで多くが焼かれてしまったそうです。ところが、神山の神領小学校にあった人形は奇跡的に残っていた。なのでその青い目の人形を里帰りさせてあげよう――という「大人たちの遊び」から結成されたチームが、このNPOの前身だそうです。結果的に、贈り主は亡くなっていて出会えなかったそうですが。

この青い目の人形がなければ、このNPOは存在しない。NPOがなければ、神山は過疎の先進地域なんて呼ばれていない。高専もない。もっと言えば、高専でうまれる(と私が思っている)未来のスティーブ・ジョブズもうまれない。

うおーーすごいーーー。

じゃあ、人形を贈った方は、「日本の過疎地域の処方箋を見つけるために送ってやるでぃ」と思っていたでしょうか。絶対思ってないですよね。でも、「送った先が幸せになってくれたらいいなあ」とは思っていたかもしれません。

話が長くなりましたが、社会を変える、ってこういうことなのかなって思っています。

まだ見ぬあなたに、何かしらの形で、届けばいいな

かがみよかがみが、直接的に何かすることができなくても、このサイトをきっかけに、女性たちが生きやすい社会に一歩でも進めばいいなと思っています。まだ見ぬ地域に「幸せになってくれ」と人形を贈っているのと同じです。
実際に、何かしらの化学反応は起きていると思っています。

例えば……
手前味噌ながら、編集部で働いてくれている編集者&デザイナーの若手コンビの作品がとっても素晴らしいのです。この二人が、将来、若い女性たちをエンパワ-メントするような作品を作るかもしれない、それを見た女の子が総理大臣になるかもしれない――。

他にも、初めてかがみに文章を書いて、書く楽しさに気づき、出版社に就活して内定した方もいました。これから、彼女が編集者として携わる作品が誰かにとって「人生を変えた1冊」になるかもしれない。その子がまた、次の作品を作ってまたそれが――。

っと妄想は広がるわけです。となると、この二人を出会わせることができた、彼女に書く機会を提供できただけでも、かがみの「社会を変える」「女性をエンパワーメントする」プロジェクトは大成功なのです。

ちゃんと思いを込めて、ものを作れば、生きている間じゃなくても、いつか、誰かに、なんにかの形で届く。変化の一助になれる。例えそれが1ミリだとしても。

だから、私たち編集部は引き続き「私は変わらない、社会を変える!」を掲げて、みなさんの声を届けるお手伝いをできたらいいなと思います。

2021年も投稿待ってます!そして、いいなと思ったエッセイにはリアクションいただけると、うれしいです。
よしゃーー今年もよろしくお願いします!