「忘れられない匂い」かがみすと賞&編集部選 発表!

かがみよかがみでは、「忘れられない匂い」をテーマにエッセイを募集しました。たくさんのご応募の中から、編集部が一番心に響いたエッセイを「かがみすと賞」として選ばせていただきました。
今回は、かがみすと賞1本、編集部選として2本のエッセイをご紹介いたします。
あらすじ:幼い頃に母と離婚した父。最後に私を抱き上げたときの腕と香りだけはくっきりと覚えている。亡くなったと聞いた父のあの香りに出会えないかと、探してしまう。
◆担当編集者からのコメント
動物園でのお父様とのエピソード、素敵ですね。香りは記憶と強く結びつくと聞きますが本当ですね。
そしてどこかで、淡い期待を抱いている。あの「香り」が見つからないだろうかと。
お店に行くとメンズの香水をしきりに試す私に、友達はいつも不思議そうな顔をする。父の香りを探している、とは何となく恥ずかしくて言えない。
この部分がとても印象的でした。「お父さんの香り」の香水を探してしまう気持ちが切なくて、でも温かいです。もしその香りと出会えたら、どんな風に感じるのでしょうか。
あらすじ:香りにこだわる私が使って3年になる柔軟剤は、恋人の香りだ。想いが届いてハグされたとき、彼からこの香りがして幸福感に包まれた。真似をして使い続けて今はもう私の香りになった。
◆担当編集者からのコメント
文章のリズム感がよく、冒頭から引き込まれました。いい匂いだからもっと好きになるのか、好きだからいい匂いだと感じるのかも。
いつか一緒に洗濯をする日がくるのかな。
同じ洗濯機で、同じ洗剤で、同じ場所に干して。そしたら、ほんとうに同じ匂いになる。むずがゆい気持ち。心地いい匂いに包まれて、愛しい人と日々をたくましく生きることにする。
いつか同じ匂いにつつまれる日が来ますように。優しい気持ちになれるエッセイでした。
あらすじ:中学校の入学式で、その彼に一目惚れした。仲良くなって毎晩メールするけれど付き合ってはいない。そんな恋人未満の仲だった。もうすぐクラス替え。彼と同じクラスになれるか心配していたある日、彼に「一緒に帰ろう」と言われ…
◆担当編集者からのコメント
学生時代の淡い恋愛の雰囲気がよく伝わるエッセイでした。
リップクリームを塗り直し、大きく息を吸う。
桃とコンクリートの匂いが肺に広がる。
匂いの描写もとても効果的で、この後どうなったんだろう?と思わせる終わり方もドキドキしました。
以上、「忘れられない匂い」のかがみすと賞、編集部選の発表でした!たくさんの素敵なご投稿を、本当にありがとうございました。
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「私」が持つ違和感を持ち寄り、社会を変えるムーブメントをつくっていくことが目標です。
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