かがみよかがみでは、「自慢したい私」をテーマにエッセイを募集しました。たくさんのご応募の中から、編集部が一番心に響いたエッセイを「かがみすと賞」として選ばせていただきました。
今回は、かがみすと賞1本、編集部選として2本のエッセイをご紹介いたします。
◆かがみすと賞
へなちょこで、何でも三日坊主だった私を変えた「インナーマッスル」(水曜日の夜)
あらすじ:何事にも三日坊主な私が半年続けているのが、体幹トレーニングだ。きっかけは人間関係で仕事を辞めたこと。なくした自信を取り戻したかった。鏡に映るうっすら割れた腹筋が嬉しい。楽しい。
◆担当編集者からのコメント
「体幹を鍛えれば心の幹も太くなるのではないか」と言う発想、素晴らしいですね。突拍子ないようでいて、身体と精神はつながっていますから、そうかも!と思いました。
体幹を鍛えたからといって急に自分が変わるわけはない。分かっている。へなちょこな自分はそのままだ。
だけど、洋服を捲って鏡を見れば、そこには以前と一味違う私の心が映っている。
服の下に少しだけマッチョになった身体と自信。私も挑戦してみようかなと思いました。
◆次点①
選んだのはキャラメル色のランドセル。悪口を言われても負けなかった(ぽんちょ)
あらすじ:ランドセルといえば赤と黒。だけど私はデパートでその色に一目惚れした。両親は私を説得しようとしたが、何を言われても後悔しないから、と買ってもらった。母の予想通りの事件が起きたが、私は言い返した。
◆担当編集者からのコメント
子供であっても、自分の選択に責任を持つことができるし、その経験が自信につながるんだと感動しました。
それでも私はこの写真を見るたび、自分の選択と上級生に立ち向かった勇気を誇らしく思い出す。そして、どんなに心配でも私の選択を応援してくれたお母さんのことも。
ぽんちょさんの選択を応援し、見守り、「よくやった!」と褒めるお母様もとても素敵な方ですね。
◆次点②
二十歳の誕生日、小学校卒業前の約束を思い出し、恩師に手紙を書いた(小鳥)
あらすじ:私の恩師は小学2年生の担任。25歳の新米教師に対し、私は学校嫌いの生徒。放課後マンツーマンで勉強を教えてくれたけど、私は泣きながら漢字ドリル。ふと二十歳になったら先生に手紙を書く、という約束を思い出して筆を取った。
◆担当編集者からのコメント
先生の奮闘と優しいまなざし、小鳥さんとの心の交流に胸がいっぱいになりました。
先生。
わたしはあいかわらず数字は苦手だし字も下手だけど、たぶん先生が教えてくれた色々なことがいま役に立っています。ほかの子たちみたいに誇れるようなことはあまりないけれど、こんなわたしもちゃんと大人になれましたよ。
小鳥さん自身は誇れることがないといいますが、先生にとって何よりの言葉だし、きっと誇れる生徒なのではないでしょうか。
以上、「自慢したい私」のかがみすと賞、編集部選の発表でした!たくさんの素敵なご投稿を、本当にありがとうございました。
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