個人の体験から社会問題を考えるエッセイを投稿してくれている「かがみすと」の皆さんから、「社会問題をもっと勉強したい、インプットもしたい」という声からスタートした「かがみ学びタイム」。6月30日にZoomとTikTokライブで2回目が開催されました。
今回は7月10日の参議院議員選挙を前に「なんで日本には女性議員が少ないの?」がテーマ。

お話してくれたのは、朝日新聞政治部の記者、三輪さち子さん。
まず取り上げられたのは「ジェンダーギャップ指数120位」という日本の不名誉な状況。政治・経済・教育・健康という四つの指標のなかでも、政治は147位(2021年)と低く足を引っ張っています。
三輪さんは「世界のリーダーや閣僚を見ても、ここ数年女性が目立つようになってきた。でも日本は衆院で一割以下」と現状を説明。「でも、今回の参院選で、あくまで立候補者ですが30%を超えました。これは良いニュース」。

三輪さんは、女性が政治家になることを阻む5つの壁について解説。
女性リーダーのイメージが沸かなかったり、女の子は前に出ない方が良いという価値観などから、①政治家になりたいと思う女性がいないこと。
次は②家族や周囲の反対。男性の場合妻はもちろん、子どもも動員して選挙を戦う。そのハードルが女性の場合男性よりも高いといいます。
そのほかに③政党の公認候補に選ばれない④選挙戦でのハラスメント、育休や産休が取りにくい、長時間労働などの⑤議員としての「働き方」の問題があると言います。

そのうえで、女性政治家が増えて、政治の場でのジェンダー平等が達成すれば何が変わるか、これまでの例も含めて話しました。
まずは、保育園の待機児童問題などが取り上げられた例をあげて「国会での質問が変わる」と言います。少子化問題や女性の働き方などについての「政策が変わる」のに女性政治家の尽力は大きいものでした。
そうやって政治が変わることで「社会が変わる」未来が描けると言います。

参加者からは、女性政治家を増やすためには、政党の候補者や議席で一定の割合を女性に割り当てる「クオータ制が必要」という声が多くあがりました。

貴重な一票を誰に投票するか。三輪さんは女性候補者に注目したり、夫婦別姓や同性婚など、ジェンダー平等に関する公約を確認してみて、と呼びかけました。

イベント後、ゲストと直接お話ができる「かがみ居残りタイム」を実施!

初回イベントのアンケートで、「ゲストと直接話したかった」「次回も同じゲストにしてほしい」という声が多数寄せられました。そこで、60分間のウェビナー終了後、その日のゲストと直接お話できる「かがみ居残りタイム」を30分間もうけることにしました。ウェビナーよりも、もっとゲストと距離の近いかたちにしたいため、カメラオンでおこないます。素朴な疑問をぶつけちゃいましょう。居残りタイムの定員は20人。事前に「居残りタイム希望」とラインでお伝えください。※参加者皆さんのビデオを映してお話するコーナーです。カメラをご用意ください。

「かがみ学びタイム」5回以上参加した方に特典!

かがみ学びタイムでは、継続した学びの機会を提供していきたいと考えております。そこで、勉強会に5回以上参加した方に特典をふたつご用意しました。
①エッセイ直接相談券
ご自身の希望のエッセイについて、編集部員が相談にのります。
②かがみ学びタイムお茶会編に特別招待
イベントの裏話や、参加者同士の交流、今後読みたいゲストややってほしいテーマについてお話します。
①②いずれもオンラインの予定。
イベント中に発表されるキーワードを後日提出していただくことで、その回に「参加した」とみなします。講評するエッセイは、かがみよかがみに寄せたものであれば、過去に発表したものでも構いません。6回以上参加した方はさらなる特典も…?お楽しみに!

ゲスト:水野梓さん

朝日新聞withnews編集長。小さな頃から体型にコンプレックスがあり、
何度ダイエットに挑戦しては挫折したことか……。
摂食障害の取材をきっかけに人類学と出会って「当たり前」が壊れたことから、
生きるのが楽になりました。
旅とマンガ、相撲とカープが好き。好物はハイボールとフライドポテト。

司会:伊藤あかり

伊藤あかり

かがみよかがみ編集長。趣味のポールダンスで、ほぼ裸で踊っている友人たちを見て「色んな体形があるんだなあ」と気づく。今年4月に育休から復帰。過去の自分と比べて、ぽたぽたのお腹や妊娠線がどうしても気になる。

「かがみ学びタイム」今後の予定

①6月2日 ウクライナ侵攻を解説!(GLOBE+副編集長 関根和弘さん)
②6月16日 スポーツと女性のエンパワーを語ろう!(朝日新聞記者 伊木緑さん)
③6月30日 なんで日本には女性議員が少ないの?(朝日新聞記者 三輪さち子さん)    
④7月14日 自分のからだを好きにならなきゃいけないの?(withnews編集長 水野梓さん)      
⑤8月4日 準備中
⑥8月18日 ルッキズムと結婚制度「女を生きるということ」(社会学者 松本妃奈子さん)
⑦9月1日 準備中

今年10月11日の国際ガールズデーに向けて、6月から隔週木曜日に開催予定です。(予告なく変更になる可能性がございます)

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