ベッド・イン「プロポーズはめちゃめちゃチンキングした斬新なヤツが欲しい♡」
photo:Sakawaki Takuya
バブル文化をリスペクトして、セルフプロデュースで活動中の地下セクシーアイドル「ベッド・イン」。バブルのオイニーむんむんの益子寺かおりさん・中尊寺まいさんが、ボディコンに身を包み、歌い上げるのは「コンプレックス武器にして、立ち上がれ」。ステージの上ではイケイケの2人もパジャマに着替えれば悩めるナオン。「かがみよかがみ」に寄せられたエッセイを読みながら、ゆるゆると語り合います。さあ、今夜もパジャマパーティー!寝させないわよ。
【今回のエッセイ】そして、ある時相手に言ってしまった。 「入籍は二人で決めたことだけど…やっぱり、きちんと言ってほしいなと思う時はあるよ」。 なんとプロポーズを催促してしまったのである。
「結婚してください」は必要? プロポーズ・ブルーを乗り越えて
中尊寺まいさん(以下まい): プロポーズかぁ…… 私はどれがプロポーズかわからないくらい、毎日がプロポーズでしたね。「ねえ結婚しない?」って照れなく言えちゃうような、外国人のような人なんですよ。なので、普段から「ウソだろ!?」っていうトレンディードラマのような名セリフも飛び出したりしてますが(笑)ちゃんと笑いのネタっぽい感じに着地させてくれてたので、そんなに重くは感じなかったかな。
まい「最初のプロポーズは交際2 週間目でした」
まい: 最初に言われたのは、お付き合いして2 週間目くらいの時。ちょうど家族に不幸が続いていた時で、落ち込んでいた母に少しでも明るい話題をと思い彼を会わせた時でした。「結婚を前提にお付き合いしています」と母に言ってくれた時は、突然のことでぶっとびぃ~ッ!でしたけど、この頃すでに彼はビビビって感じていたみたいです……これが噂の“ビビビ婚”てやつ?♡何より母がすごく喜んで。母ごと励まして支えてくれた彼の存在は本当に有り難かったですね。
益子寺かおりさん(以下かおり): ああん!なんてHow many いい話…!旦那さんの心意気にバナナの涙だねぇ……。プロポーズかぁ~!そうねぇ…私はやっぱりバブル時代の頃みたいな熱っぽいアプローチやサプライズがDAISUKI! なので。もしもプロポーズされるとしたら、めちゃめちゃチンキングした、斬新なヤツが欲しいわねぇ~!「あ~ら、私と結婚したいなら、その心意気、しっかり見せて頂戴…?♡」っていう女王様のごとく構えてるイキフンで(笑)そうね、ナウでヤングなフラッシュモブとか、いわゆる型にはまったモノじゃなくて、オリジナリティを求めるわ!あ、でもいわゆるヤツじゃなくて、「俺にしかできない面白フラッシュモブ」みたいな、笑いやオチのアレンジが凝ってる、粋なヤツならケーオツかな☆メンズが体を張って、必死にタップダンスしたりとかね(笑)
まい: このコラムを勃ち読みしているみなさ~ん!かおりさんのメンズ像がクマ系男子だっていうことをイメージして聞いていただけると、より楽しんでいただけるかと。かおりさんの元彼って100 人の村で分けたらほとんど全員が同じ村の住民なんですよ。おいしい蜂蜜をくれそうな、大きくて優しい人です。
かおり: そうそう!M 男クンなクマ系男子が大好物~♡だって、大きなクマさんがダンシングヒーローしたら、超かわいいじゃ~ん♡ワイヤーアクションとかもいいわね…「かくし芸大会」みたいにテーブルクロス引いたら「結婚しよう」って文字が出てくるとかね(笑)結婚願望があんまりないからこそ、「OK !」の選択肢しか言えなくなるくらい、手の込んだおもしろプロポーズを求めるわ!(笑)
そういえば、ナウでヤングな子たちの間で、サプライズって恥ずかしい!って風潮もあるみたいね。わたしはサプライズって、その努力と心意気がタマランチ会長って思えるから、好きですよ♡「こんなに色々考えてくれたんだ…!」って純粋にマンモスうれP し、準備してる姿とかを想像すると、愛おしくなっちゃう…♡
かおり「多少の恥ずかしいロマンチックには耐性があります♡」
まい: かおりさん、過去にゴイス~なチン事あったじゃん!アレ、話してあげて!
かおり: ア・レ・ね……♡サプライズではないんだけど、ガラスの二十代前半くらいのころ、当時交際していたメンズと、夜にお台場の海沿いの橋を歩いてたんです。そしたら突然、トレンディ・ドラマよろしく、お姫様だっこされてクルクルまわられたことがあるんですよ(笑)「ご、ごめん…!ちょっとロマンチックな気持ちになっちゃって、つい……(照)」って!それ以来、多少の恥ずかしいチン事には耐性がつきましたネ☆
益子寺かおりさん
TOO SHY SHY BOYが私のために背伸びして、かっこつけたりしている姿を見たりするのもハッとして、Good !ですね♡たとえば「ここ俺の行きつけのバーなんだ!」って言うけど、こなれてなくて「たぶん2度目くらいなんだろうなあ…うふふ、可愛い♡」みたいな。そういうRomantic が止まらない、THE ロマンチストなメンズと交際することが多いので、プロポーズもきっと、やまだかつてないモノになるんじゃないかしら……?♡
まい: かおりさんがスキスキス~になる人って、本当に不器用なので、期待させるだけさせといてプロポーズだけ「めちゃめちゃ普通」とかありえるよね。ソファーに座りながら「結婚しよう」とか。「そこは普通なんか~~~~~~~い!!!」とか「今言うんか~~~~~~~~い!!!!」みたいなサ……ドリフのテーマがかかっちゃうような結末が目に浮かぶわ(笑)。
まい「嫌な所が見当たらなかったんです。親友と結婚した感じ」
まい: タイミングも大事MAN だよね~!いままでにもプロポーズされたり、ご家族にご挨拶したりなんてことも多々あったけど、結婚には至らなかったっていうのは、縁だけじゃなくてタイミングも大いに関係してると思うな。
かおり: そうそう!タイミングってほんと重要よね~。私も実は、過去に交際していたメンズから、結婚したいって話をされたこともあるんです。でもその時は、これから仕事に本腰をいれてガンバルンバしていこう!みたいな大事MAN な時期だったんですよね。その瞬間、脳内で「ちがうちがう、そうじゃ、そうじゃな~~い~~♪」って、鈴木雅之さんの曲が流れまして……(笑)。
まだガラスの二十代だったっていうのもあったのかな。価値観は人それぞれだと思うんですけど、少なくとも私はその時は結婚のことは全く考えられなくて。「今はお仕事に専念したい時期なんだ、メンゴ~…」ってなってしまって。相手はモッコシモコモコ盛り上がってたなか申し訳なかったけど、ああ、この人、自分のことしか見えてなくて、私のことはちゃんと考えてくれてないんだなぁって、逆に思ってしまって。しばらくしてから、結果その人とはさよならbye bye しちゃいましたね~♡
まい: 今の旦那さんとはグルーヴがあったんでしょうね。結婚てこんなにトントン拍子に決まるものなの?って不安になるくらい(笑)。でも、30 代の結婚てそんなものなのかも。
勢いとタイミングってよく言うけど、本当にそんな感じでした。
中尊寺まいさん
嫌なところが見当たらなかったのも大きいですね。周りの人に対して、お金に対して、他にもお酒の飲み方とか…気になるところがなかったんです。あとは、今までは尽くしてばっかりで振り回されることが多かったし、頑張ってしまったり、我慢することも多かったんですけど、今の旦那さんとはちゃんと話し合いができた。これ、今までの恋愛ではいつもできなかったことだったんです。この先問題が起きても、話し合えば解決していけるかもって思えたんですよね。なんでも気兼ねなく話せる親友と結婚した感覚に近いんです。
かおり「人は人、私は私♡いつか自然にしたいと思ったタイミングで」
かおり: うんうん、ちゃんまいちゃんにもともと結婚願望あるのは知っていたので、結婚の話を聞いたときは純粋にマンモスうれP かったし、旦那さんとの関係性を聞いてさらに安心パパしましたね♡
私ですか!?私は今まで通り、特に変わらないですよ(笑)。同世代のともだちんこも、結婚したりママになってる子がたくさん居るけど、人は人、私は私♡まわりに影響されることなく、自分のペースでしか生きられない超マイペース人間なので、今まで通り結婚願望も特にないままです(笑)
そうそう、今回のお題のコラムを書いた方のエピソードに出てきた、パートナーはいても結婚をしない選択をしている人の「ただ自分たちの楽しいことにしか興味がないだけ」という言葉に、かなり共感できますね。幸せの形は人それぞれだし、結婚するもしないも、その人の自由じゃない?楽しい時間が過ごせればそれが一番で、無理に「結婚しなきゃ!」なんて焦らずに、いつか自然にしたいと思ったタイミングですればいいかな~なんて、呑気に思っているわ♡
まい「AIちゃんまいがステージに立つこともあるかも?」
かおり: 先のことはわからないけど、いつかちゃんまいちゃんにもコウノトリがやってくる時がくる可能性も、なきにしもあらずよね…?♡私は別でヤッてるバンド「妖精達」が女5人編成のバンドなもんで、代わる代わる子供を産んでは戻ってくるメンバーがいるなか、かれこれ15 年も活動を存続させてるので、マンがイチ、ちゃんまいちゃんにもその時がきたら、安心パパしてお産に挑んでね!メンバーの産休や育休にも慣れっ子だから!(笑)。
まい: わからないけど、お腹大きいままステージにあがる可能性もあるよね。妊婦ギタリスト、格好良くない??私的には、かおりさんにひとりでやっててもらいたですけどね!迷惑かけるけど、そのパターンもお客さんとして観てみたいから(笑)。
益子寺かおりさん(左)、中尊寺まいさん
かおり: そうね、もしもひとりでステージに立つ時があったら……「メンバー紹介します。ギター&ボーカル…中尊寺まい!!」って言ったら、立ち位置にスポットライトがバーン!と当たり、そこにはジュリ扇がかかったマイクスタンドが……みたいなドラマチックなイキフン、どう?(笑)。
まい: ギター置いとくよ(笑)。AI美空ひばりみたいな感じでAIちゃんまいがおギグする可能性もあるかも知れないけどね!