SNSがあるから、しんどくなる。
私の高校時代、個人ブログやmixiが流行っていた。
読んだのにコメントなしでケンカ、表ページと裏ページで全然変わるテンション、撮るプリクラが同じメンツばかりだと友達少ないっぽい。
足跡残るのに、なんも言って来ないやつキモい。

人からどう思われるか気にしながら、投稿したりコメントしたりしていた。

完全に乗り遅れたInstagram

短大を卒業する時期に、スマホとLINEが流行りだした。
それまではガラケーでみんな共有のアドレスを作って一斉送信とかしてたから、画期的だった。
でも、私がスマホを買い替え損ねてメールで頑張っているなか、LINEは一般的になって、なんだか知らない間にInstagramが始まっていた。
完全に乗り遅れた。

当時、私は持ち帰り仕事の多い新米保育士だったので、毎日ご飯食べて風呂入るのでやっと。
土日も引きこもって仕事三昧で、化粧することでなんとか人型を保っていた。
楽しいことは何もないし、今更インスタ始めて卒業旅行の写真あげられないし、本気で出遅れたと思った。

まだ大学生の友達がインスタで見たあれさ、とか話してる時「えー!知らないわ」と言ってわざわざ画像見せてもらう申し訳なさ。
見ると旅行に出かけたり、新しいお店に行ったりして、とても楽しそうで力いっぱいひがんだ。

慰めてもらうこともステイタス??

キラキラしてるリア充アピールを羨ましがる一方、24時間限定公開のストーリーで友達が病んでたんだけど、とスクショ見せられた。

めちゃくちゃ病んでるのも残るんだなあ、なんて思った。
そりゃあ、インスタの中身は友達の私生活なんだから闇部分もだしちゃうんだろうけど、それを公開するのってどうなの?と疑問だった。
個人じゃなくて不特定多数の人に弱った自分を見せて、不安アピール?
慰めてもらうこともステイタス??
優しい言葉をかけてもらえなかった場合、とんだピエロだけど24H限定なら友達も「見てないわ」って言えるのかしら。
と、嫌な見方をしてしまって、すみません。

インスタしてない自分に引け目を感じてたけど、強がりでなくまあいいや、と思えた。
そっちの世界のキラキラもいらないから、大変そうなドロドロしたものも見えないようにしたい。
そのコンテンツを私は自分の場所、というより人からの評価の場所、と思って息詰まるだろうから。
そこを整えることまで頑張れないわ、生きるのに必死なのでとなんとなく最後には言い訳して避けた。

SNSとの程よい距離を保つ

そうして8年くらいたった今、やんちゃ兄弟を育てるママになった。
ネット検索で出てくる知らない人のインスタ写真はとても可愛くて、イベントの飾り付けの参考になる。
時々いいなあと思うけれど、心のオカンが「比較しんとき!」と言ってくれるので、結局登録はせずに程よいこの距離感でお付き合いしている。
今後もよろしく、インスタと知らない人たち。