かがみよかがみでは、「エッセイを書いたあと」をテーマにエッセイを募集しました。たくさんのご応募の中から、編集部が一番心に響いたエッセイを「かがみすと賞」として選ばせていただきました。
今回は、かがみすと賞1本、編集部選として3本のエッセイをご紹介いたします。
◆かがみすと賞
書く前は「取るに足らない」と思っていた経験が、私を支える糧になる(町中華)
あらすじ:投稿できる最後のチャンスに、20代を振り返った。大学編の編入学、恋人のこと、家族のこと…。どこにでもあるエピソード。書く前には「取るに足らない」と思っていたことばかりだ。
◆担当編集者からのコメント
20代を、かがみよかがみと共に過ごして下さって、とても光栄です。ありがとうございました。
踏ん張った経験、涙を流した経験、助けられた経験が折り重なって、ちょっとやそっとのことではめげない心と、まだまだ目標に向かって努力を続けられる馬力を持っている自分がいる。
誰もが一つ一つ、かけがえのない経験をして、かけがえのない人生を生きているんですよね。ときにこのような場でシェアし合い、励まし合って、強く生きていきましょう。
◆次点①
書いた通りの企画が実現。あのエッセイは、私の人生を変えた(佐藤すだれ)
あらすじ:震災の体験談を書いた。避難所で欲しかった女性のための防災セット。仕事で伝わらない思いを書き殴ったものだった。かがみすと賞の次点をもらった後に、その企画が通ったのだ。
◆担当編集者からのコメント
企画の実現、おめでとうございます。思いを形にすることで、どこかの誰かには届くんだということを改めて感じました。
私のエッセイはいつでも、その時の気分のままの、あくまでモティーフだ。だがあの防災についての思いを綴った「アレ」は、違う。「アレ」はエッセイじゃない。「宣言」であり「決意」だ。
そして不言実行ではなく、有言実行!決意表明の場になれたこと、とても嬉しいです。
◆次点②
1度の失敗で社会から外れることはない。それを知った今伝えたいこと(ひなたのさくら)
あらすじ:新卒・コロナ禍・早期退職。泣いていたあの頃に書いた拙いエッセイ。その1年後、私は毎日出社して働いている。初出勤前は不安で不安でしょうがなかったけれど…
◆担当編集者からのコメント
その後、再び歩き始めた経験を書いていただきました。自身と向き合い、経験によって紡がれた言葉には、力強さがあります。
一つだけ伝えるなら、たくさん休んでたくさん眠ってほしいけど、ポジティブな風が吹いた時に捉えられるよう、準備運動はしていてほしいかな。その場で足踏みするだけでいい、いざと言う時に怯えて塞ぎ込んでしまわないように。
いまどこかで泣いて、立ち止まっている誰かに伝わって欲しいメッセージです。
◆次点③
エッセイは人生の切り売りだから。書くときは正直に、そして素直に(四月一日雀)
あらすじ:最初は賞金目当てだった。次に泣きながら父のことを書いたエッセイ。そして賞をもらったエッセイ。SNSでファンだというメッセージが来た。自分の文章が誰かに届いていることを実感するようになった。
◆担当編集者からのコメント
自分の人生を書くのだから、正直に、素直に書こうという決意、格好いいと思います。
私の人生がいつか誰かの涙を拭くかもしれない。
私が生きた記録が誰かの共感を呼び孤独を癒すかもしれない。
私のエッセイはそのもしもを願ったラブレターなのだ。
エッセイは、誰かに向かって書くラブレター。愛のある投稿をこれからもお待ちします!
以上、「エッセイを書いたあと」のかがみすと賞、編集部選の発表でした!たくさんの素敵なご投稿を、本当にありがとうございました。
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