かがみよかがみでは、「あの日に戻れるなら」をテーマにエッセイを募集しました。たくさんのご応募の中から、編集部が一番心に響いたエッセイを「かがみすと賞」として選ばせていただきました。

今回は、かがみすと賞1本、編集部選として2本のエッセイをご紹介いたします。

◆かがみすと賞

20kg痩せた私を待っていたのは、前とは別世界の地獄だった(露木かおり)

あらすじ:自分の体形や容姿にコンプレックスがあった私は、彼から酷い扱いを受けても「太っている自分が悪い」と思っていた。ごはんが食べられなくなり20kg痩せた。すると彼や周りの男性たちの態度が豹変した。

◆担当編集者からのコメント

痩せた後に「優しく」なった彼氏や男性たちの態度の変化。それを「地獄でした」と表現する部分に唸らされました。容姿でしか女性を見てないと言う意味で、最初の扱いと実は変わっていないということですね。

「自分の価値や評価を他人に求めなくていいんだよ」
細くても太くても、今体型に悩んでる子たちにも伝えたいです。あなたが自分を好きでいられるならどんな姿でもいいんだよ。

辛い経験から手に入れた結論だけに、とても響く、温かいメッセージでした。

◆次点①

身体のSOSを無視して音が聞こえなくなった。私を守れるのは私だけ(KAHORI.)

あらすじ:あの時の自分に「無理に行かなくていい」と抱きしめてあげたい。ある朝から、ベッドから起きられなくなった。それでも会社を休まなかった。電車を何本も見送り、激しい息切れと頭痛の日々。そして片耳が聞こえなくなてしまった。

◆担当編集者からのコメント

真面目で誠実な人ほど、「もっと大変な人がいる」「私はまだましなんだ」と追い詰めてしまうんでしょうか。でも身体は正直ですね。

震えながら家の玄関のドアを開け、会社へ行く電車に何故か乗れなくて何本も見送り、時折激しい息切れが起こり、仕事中に突然涙が出た。重い頭痛は日常的な痛みへと変わり、ある日ふとキーボードを打つ手まで震えていた時は、何故か笑えてしまった。

身体から発せられるSOSが生々しく描かれていて、怖くなるほどでした。「私がこの身体を守らなければ」という言葉が重いです。最後の祈りのような訴えも、胸に迫ります。

◆次点②

「チビ、デブ、ブス」と言われ、身体と向き合うことを辞めたあの日(おもちまる)

あらすじ:小学生の頃、顔を合わせるたび「ちび、デブ、ブス」と言ってくる同級生がいた。自分の身体が嫌いになった。おしゃれを避け、成人式の振り袖も苦痛だった。そんな私に友人が「自分なんか、って思ってるならもったいない」と言った。

◆担当編集者からのコメント

友人の言葉をきっかけに、少しずつ変化していく様子が印象的でした。自分を信用できなくても、信頼できる友人の言葉だから自分と向き合えたんですね。

おしゃれをすることは精神的にも物理的にも自分の身体と向き合うことだったので、何度も何度も鏡を見ることになったが、もうあの頃の悪口は聞こえない。

ダイエットの失敗も盛り込んであって、多くの読者に共感と勇気をくれるエッセイだと思いました。

以上、「あの日に戻れるなら」のかがみすと賞、編集部選の発表でした!たくさんの素敵なご投稿を、本当にありがとうございました。
現在募集中のテーマはこちらから。みなさまからのご投稿、お待ちしております!

エッセイのご投稿はこちら!