ベッド・イン「オコチャマにはない包容力と母性…30代のほうがモテる気がするわ♡」
バブル文化をリスペクトして、セルフプロデュースで活動中の地下セクシーアイドル「ベッド・イン」。バブルのオイニーむんむんの益子寺かおりさん・中尊寺まいさんが、ボディコンに身を包み、歌い上げるのは「コンプレックス武器にして、立ち上がれ」。ステージの上ではイケイケの2人もパジャマに着替えれば悩めるナオン。「かがみよかがみ」に寄せられたエッセイを読みながら、ゆるゆると語り合います。さあ、今夜もパジャマパーティー!寝させないわよ。
【今回のエッセイ】 今の私は30歳になるのが怖い。いくら熟年結婚や高齢出産が増えてきたといっても、30歳までに結婚できなかったらいき遅れと言われ、子供を産むことが親孝行といった概念は未だ健在だ。
アラサーの私へ。結婚というものに振り回されないで
中尊寺まいさん(以下まい):私は30代の方が20代よりずっとずっと楽しいですね。29の時は30代ってどういう感じなんだろうって思っていたけど。
益子寺かおりさん(以下かおり):そうそう、30歳になることを恐れる必要なんてまったくないわよ!むしろ30代のほうが、パラダイス銀河!って感じ~♡
私はそもそも“年齢”という概念への執着が無さ過ぎて…自分が何歳かを、リアルに忘れちゃう癖があるの…(笑)書類を書く時も、“今の西暦”から“自分が生まれた年”を引き算して算出したり…ほとんどビョーキ!だから「今年で31歳になってたと思ってたのに、まだ30歳だった!なんかラッキー☆」くらいの感覚で、ガラスの三十代の誕生日を迎えたわ…。そんなこんなで2020年で35歳になるけど、ハイレグ水着を着てブイブイ言わせてま~す♡つまりは年齢や世間体を気にするのも、しないのも自分次第っちゅ~こと!
かおり:周りの子たちを見てても、30歳を超えてからのほうが、色気もフェロモンもMung Mungになった気がするし、自立したナオンとして、ヤリたいことを自由にヤレるようになって、生き生きしている人が多い気がするなぁ~♡
自分自身を振り返っても、20代の頃って、がむしゃらに目の前のことに突っ走るのみだったというか、まだ全然中身はオトナじゃないんですよね。30代になってやっと、酸いも甘いも知ったうえで、物事をちゃんと俯瞰しながらチンキングできる、オトナの余裕みたいなものが生まれてくる。むしろ30代のほうがモテる気がするわ…♡だってオコチャマにはない、包容力と母性だってあるんだから…うふふ♡
まい「婚活というものに時間を当てるなら、ベッド・インの活動に注力したいな」
まい:そうね!実際、同世代の男性たちが結婚し始めて独身の人が少なくなってるのは感じるけど、モテないわけじゃないの。むしろ、中尊寺まいっちんぐな位にお誘いをいただいたり、悪いけどよくモテてます♡
私は結婚願望は昔からあるんですが、めちゃめちゃ努力したり、全てを投げ打ってでも手に入れたいものではないんですよね。例えば、婚活というものに時間を当てるなら、ベッド・インの活動に注力したい。でも、人妻アイドルってのもスケベでいいなぁ〜!とは常に思ってるワケ♡
かおり「結婚式ヤるなら…ハイレグからドレスに生着替えもいいかも♡」
かおり:私はもともと結婚願望があんまりなくて。絶対にしたくない!ってワケじゃないけど、結婚に対して固執がないので、まったく意識せずにCoCoまで好き勝手ヤッてきました♡それは今も変わらずだけど、もしもこの先、結婚した方がお互いにとってプラスになれる関係性だなと思える人がいたら、あわよくばゴールインできればいっか~、なんて軽~い気持ちで捉えているわ!あとはメンズのモーション次第かしらね…?♡
でももし結婚式をヤるとしたら、壮大なコントみたいに、バカバカしくヤるのもいいわよね!金屏風の前で結婚会見して、ゴンドラからのワイヤーアクションで入場。ハイレグからウェディングドレスに生着替えとかしちゃったりなんかして!こんな結婚式は嫌だ!なんつって!(笑)
まい「ベッド・インって、グループというより概念かな」
まい:たとえ私たちは結婚しても子どもを産んでも、ベッド・インが解散することはないかなと思います。もはやベッド・インってグループというより概念になっている気がするんです。
かおり:うんうん、そもそものベッド・インの始まりが、精神的なものだったりするからね。ウチらは、アイドルに処女性ばかりを求める世の中へ“アイドルだって恋愛もするし、性欲もあるんだゾ!”っていう反骨精神をぶつけるべく結成したので。でも最近では、結婚を発表するアイドルちゃんも増えてきて、それを祝福する風潮もあって、いい時代に変わってきましたよね~!
ロンモチで、ベッド・インも結婚・出産のタイミングは個人の自由!ちゃんまいちゃんには、メンバーである以前に、ひとりの“ともだちんこ”として幸せになって欲しいと思っているし、マンがイチどちらかが育休とかで活動できない時期があったとしても、バブルは続くぞ…!みたいな?♡…っていうか、ベッド・インをやめるタイミングが全然想像つかないよね…。どちらかが「もう水着はツイキ~!」ってなったら…?でも肩パットジャケット着ればケーオツだしな~。時代を“TK世代”に移行して、アムラーに生まれ変わって再登場って手もあるしな~(笑)
まい「名前を検索したら“ヤリマン”って出ちゃう!」
まい:どんどん時代と寝ていくスタイルは常に考えてますね!それより、もし、自分たちに子供ができて私たちのせいで学校でいじめられてたら、解散…??私たち「“ヤりたいことをヤる”のヤリマン精神」を掲げてるから、名前を検索したら「ヤリマン」ってでるわけでしょ。「お前の母ちゃんヤリマン〜!」ってなるよね(笑)私が子どもだったら絶対お母さんの名前検索するもん。
かおり:ジーザス…!!そしたら、ボディコン姿で殴り込みよ!チャゲアスばりにYAH YAH YAHしにイクわ!
まい:ベッド・イン襲撃事件でさらにネットニュースになっちゃうヤツ!(笑)
かおり:話が右曲がりのダンディーにそれたので戻すと、要するにどれだけイメトレしても、自分が思ったような10年後には絶対ならないわけですよ!悩むだけ損!(笑)私だって、ガラスの十代のころには、ボディコン着てジュリ扇振ってる30代になるなんて、1ミリも想像してなかったですからね(笑)音楽を仕事にするという夢がMORI MORIに叶ったのも30歳になってからだったし。
かおり「“結婚適齢期”ってオトナたちがビジネス的に仕組んだ罠に過ぎないわよ!」
結婚に限らず、恋愛も、仕事も、タイミングは人それぞれじゃない?だから結婚するのも、仕事に打ち込むのも、自由でいいと思うな。結婚したい人は君は1000%かけてゴールインしに行けばいいし、そうじゃない人は「結婚適齢期なんて、くたばっちまえ、アーメン♡」って思ってればダイジョーブイ♡
そもそも「結婚適齢期」って存在が超ナゾ!そんなモノ、オトナたちがビジネス的に仕組んだ罠に過ぎないわよ!「周りがこうしてるから、しなきゃいけない」っていうしがらみや、「周りにどう思われるか」を基準に動くより、「私がヤリたいから、ヤルのだ!」って、自発的に動くほうがABCDE気持ちだもの…♡欲望に正直にイキましょ?♡
まい:私たちがリスペクトしているバブル時代って、いい意味で軽薄だったと思うんです。そして、社会に受け入れる度量があった。ファッションに対しても、仕事に対しても、恋愛に対しても、人は人。ほどよく他人に興味がないんですよね。でも、それって自分を持っていないとできないことだと思うんです。そういったバブル時代の精神って、今の時代こそ大事MAN にしなきゃいけないんじゃないかなって。
かおり「聞かれたくないことには、先手を打つことも大事MAN!」
かおり:あとは、この投稿者さんの記事にもある、周りから結婚について咎められることの問題ね。ちなみに私は、二十代のころから「ハイ残念~!結婚願望は全然ないから、諦めて~!」って親に言い続けてたら、まったく結婚の話題が出なくなったわ(笑)少しでも話題に出たら「え~だって、娘が人生楽しそうに生きてるのが一番でしょ~?」ってニッコリ返す…今思うと、可愛くない娘だな(笑)でも聞かれたくないことや、言われて面倒だなぁ~と思うことは、相手から言われる前に先手を打つことも大事MANよ♡自らハードルを下げるのでR~!
まい:そうそう。会社でも〝そういう人〟っていうキャラを確立させると何かと楽ですゾ〜!私なんてダメンズとばっかり付き合ってるので、母親にまで「どうせ苦労するんだから結婚なんかしなくていい」とか言われちゃったりしてね!トホホ…。
この記事を書いた人
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ベッド・イン
地下セクシーアイドルユニット
益子寺かおり、中尊寺まいによる“地下セクシーアイドルユニット”。日本に再びバブルの嵐を起こすべく、80年代末~90年代初頭へのリスペクト精神により完全セルフプロデュースで活動中。2020年3月4日にはミニアルバム「ROCK」をリリース。かおりの逞しいドヤ顔ヴォイスと、まいの下心をつん裂くギタープレイによる「ボディコンロック」に酔いしれろ!
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この連載について
ベッド・インのパジャマパーティー!
バブル文化をリスペクトして、セルフプロデュースで活動中の地下セクシーアイドル「ベッド・イン」。ステージの上ではイケイケの2人もパジャマに着替えれば悩めるナオン。「かがみよかがみ」に寄せられたエッセイを読みながら、ゆるゆると語り合います。さあ、今夜もパジャマパーティー!寝させないわよ♡
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