付き合っていた人に、別れを告げられた。
今年2月くらいから仲良くなって、だんだん好きになっていけそうな感じがしていたその人の家に3月の終わりに遊びに行ったら、「そう」なってしまった。混乱した私は、家に帰ってから電話で「な、何でだ!これはどういうことだ!」と問いただして、その日の真夜中から付き合い始めることになった。
少しずつ関係を深めていこう。そう私は勝手に決意していたけれど
そんな感じで始まったけれど、私は真摯に向き合おうと思っていた。「どうせ終わる」はもうやめよう、「終わらせない」って思いながら少しずつ関係を深めていこう、と思っていた。これは本当に私が勝手に決意していたことで、だから相手に伝わるはずはなかったんだけど、少しずつ言いたいこと言ってこう、と決心し、「好きって言って欲しいな!」と言ってみた矢先に、「心から好きとは思えない、友達に戻れないかな?」とLINEがきて「…!?」となった。4月の終わりのことだった。
私は(勝手に)決心を固めていたこともあって、余計に混乱した。好きじゃないなら何で付き合ったの?どうして、どうして、どうして…言葉にならない疑問が身体中を駆け巡った。やるせなかったし、私のことなんてこれっぽっちも考えてない言葉選びだと思ったし、何でLINEで言うの?とも思ったし、もう気持ちをどこに置いたらいいか分からなくて、私は彼を詰った。
傷つき果てて、「何も響かないよ」と思いながら、私は朝を迎えた
返ってきた言葉は「別れ際に本性が出るよね。気をつけたほうがいいよ」で、もう、傷つき果てた果てにそんなこと言われても何も響かないよ、なんて思いながら、私は朝を迎えた。
これは、そんな彼に私が送った、最後の手紙(LINEだけど)である。
最後までみっともないなぁと思われそうだけどもう十分みっともないからいいや!って喋るね(送るね)
「心から好きって言えない」「友達に戻れないかな?」が本当にショックだったんだと思う。頭が真っ白になって、びっくりしすぎて一回既読つけて固まってしまった。なんか本当に脳が止まっちゃったみたいに何も考えられなくて指先が尋常じゃなく冷たくなっていくのを感じた。
それから感じたのは怒りだった。「友達に」っていうのも、友達に戻れる程度の関係性しかなかったみたいに思えたし、君が悲しそうじゃなかったのも傷ついた。せめて、特別でありたかったから、なかったことになんかさせないぞ、と思った。思い切り怒らせて嫌われて、それでもう会わないならそれでいいと思ってた。でも君は怒ってもくれなかったし、私の怒りの元がどこにあるのかもよくわかってなかった。
私は、悲しくて仕方なくなった。本当に短い時間だったけどあんなにおしゃべりしたのに。おしゃべり…………なにしたっけ。
とはたと気づいて結構驚いた。もしかして何も喋ってない?たとえば私は君に問うべきだった。ことが始まる前に「どういうつもりなの?つきあうの?」って。それは何らかの抑止力になったかもしれないし、ならなかったかもしれないけど、少なくとも今みたいなやりきれない思いにはならなかったんだろうなと思う。
せめて友達に戻るなら、きちんとコミュニケーションをしていきたい
私は一番大切にしている(というかある種神聖視している)「性的な関係をもつ」部分において、忖度をしてしまった。段階を踏んで、最後にそれこそコミュニケーションの最終段階として行う「それ」はある種私の信条ですらあったのに、相手の醸す空気感と「断って嫌われたくないし」という小さな感情に押し流された。一方でたぶん君は付き合う付き合わないかの時に忖度してしまったんだと思う。一番大事だって、重く考えているんだって言っていたのにね。コミュニケーション不足が人間関係を壊すんだよ!って言ってた1年前の私の言葉が過る。
だから、せめて友達に戻るなら、きちんとコミュニケーションをしていきたいなと思うわけです。私はすごく嫌な人間で、自分がみっともなく見えるのはすごく嫌だから、「もう少しでいいから、何でもするからまだ付き合いたい」なんて頭はやっぱり下げられなくて、だから友達に戻るんだと思うんだけど、なんだろ、友達に戻ったらせめてコミュニケーションはちゃんとしようかなって思ってる!
なんかもう終わったことなのにグダグダ言っててキモいなと思ったら(キモいし)まぁ適当に削除するなりブロックするなりしてね、みっともないついでに、どんどん好きになっちゃってたよ、振られた翌朝涙が止まらなくなるくらいには。
じゃあコロナ収まったら会ったり会わなかったりしようね。ばいばい