恋に興味がない、恋愛など馬鹿馬鹿しい。そういう風に自分は見栄を張っていた。
だが、もし見た目を気にしない、相手は付き合ってくれるという保証があるのならば、私は迷いなく告白しただろう。
中学2年生の頃、ある教科担当の「同性の先生」が大好きだった
私は恋ができない、始められない、進めない。理由はわかっているが、心の奥に押さえ込んでいる。今も“恋”なのか、“憧れ”なのかまだわかっていない。だから、むしゃくしゃする気持ちを毎回味わっている。
中学2年生の頃、ある教科担当の同性の先生が大好きだった。その時は、引っ込み思案で積極的に話しに行けなかった。
ある日の朝礼で、同じ部活の親友が表彰された。その後、彼女はその先生に褒められていた。それが羨ましくて、ろくに参加していなかった部活動を頑張った。すると、ある大会で親友をも破って優勝を勝ち取り、私は表彰された。けれど、その時先生はいなかった。
中学3年生になると友達が変わり、私はよく話すようになった。先生の気を引くために授業中友達に話しに行ったり、寝て授業を聞いていないふりをしたりした。
1回本気で怒られたことがショックで、今度は勉強を頑張った。毎日、受験のわからない問題を探して教えてもらいに行った。その時は顔が真っ赤になったり、緊張して話しがうまく入ってこなかったりしたことを覚えている。
そして、先生と駅で会うために、駅のパン屋さんによく買いに行ったこともある。これがおそらく私の恋だったのではないかと思うが、いまだにわからない。
高校生になって、担任である同性の先生のことを好きになった
もう一度似たような経験をした。高校生の担任である、またもや同性の先生のことを好きになった。やんちゃな子には叱ったり、話したりしていて、それが羨ましかった。だから私は、根は真面目だがお茶目なことをして、よく叱られたが嬉しかった。
ある日テストの結果で、少し上がっただけで褒めてくれた。とても嬉しかった。そして次の全体結果では、1位を取った。そしたら驚いて褒めてくれて、私は嬉しくて嬉しくて、その時はずっと1位をキープした。今でもその時の気持ちは忘れていない。
今思えば、毎日先生と会って話せることが幸せだった。もう会えない、会っても新しい生徒を可愛がって私のことなど覚えていないのではないかという怖さがある。
大好きな先生だけど、私の想いを言えない。拒絶されることが怖いから
最近、夢にまで出てきた。恥ずかしいことに付き合って同棲している夢だ。一緒にお酒を飲んで、キスをする。
いままで彼氏(もちろん男性)は何人かいたが、手を繋いだりキスをするのが気持ち悪くて、いつも寸前でその先はしなかった。「気持ち悪い」、ただそれだけだった。けれど、その同性の先生とは想像しても気持ち悪くない、なんならそれを望んでさえいる。
大好きな先生、だが好きだからこそ言えない。拒絶されることが怖いから。相手に気持ち悪い、そういう気持ちでいたことがバレるのが怖い、教師と生徒だったの関係、うまらない歳の差、相手から見れば子供、綺麗な外見を持ち合わせていない……など。時々すごく相手を想って、ネガティブになる。
早く恋に進みたい。新しくて“普通”の……。この苦しみはいつか消えてくれると、今日も信じている。