個人の体験から社会問題を考えるエッセイを投稿してくれている「かがみすと」の皆さんから、「社会問題をもっと勉強したい、インプットもしたい」という声からスタートした「かがみ学びタイム」。7月14日の4回目もZoomとTikTokライブで開催されました。
今回は、かがみのエッセイテーマとしてもたくさんの反響がある「からだ」のこと。

お話してくれたのはwithnews編集長、水野梓さん。
最近よく聞く「ボディポジティブ」という言葉に感じることや女性に多い摂食障害の話などを通じて、自分のからだとの向き合い方について考えました。

水野さんはまず「みなさんやせたいって思いますか?」と視聴者に質問。チャット欄には「小学生のとき」「高校生の頃から」などの回答が次々と寄せられました。
水野さんはコロナ禍で子どもの摂食障害が増えているデータを紹介。「部活などのやりがいがなくなってしまったことや、自分でコントロールできると思いがちな食事・体型に目がいってしまった、という原因が考えられます。しかもダイエットは、数字を追うことの達成感がありますよね」。

やせすぎモデルなどが問題視されるなかで広がってきた言葉が「ボディポジティブ」です。
ボディポジティブはありのままの体をありのまま愛そうというムーブメント。「とても素敵な言葉。でも本音は『そんなの難しい』と思う部分もあるんですよね」と水野さん。チャット欄にも「本当に太っていていいの?って結局思う」「逆に身体を意識させられる苦しい言葉」「どうやって愛せば良いのか分からない」などの意見が。

水野さんは「ボディポジティブは押し付けるものじゃないはず。そうならなきゃ、となるのは問題」としつつ「ボディニュートラル」という言葉を紹介します。これは体型にまつわる自分の考え方をそのまま受け入れようという意味で、「愛そう、という前向きじゃなくてもいいんですよね。ただ、わざわざ嫌いにならなくてもいいんじゃないかなとわたしは思っています」。

「やせたい」と思うのはなぜだろう?

そもそも本当に「やせたい」と自分が心から思っているのでしょうか。
やせているアニメのキャラ、売っている服のサイズの小ささ、親のダイエットを見て育つ……といったメディアや周囲の環境や、「太った?」といったまわりの人の何げない一言……。「社会からのふんわりしたプレッシャー」や「やせている方が得な社会構造」のせいでは、と水野さんは言います。

そのうえで、自分の身体とはずっと付き合っていかないといけないので、「嫌いになるのはつらいもの」と話します。
「大好き、最高!」とポジティブではなくても、「相棒ぐらいにできたら楽なんじゃないか」と、プラスサイズモデルの吉野なおさんとのイベントについて紹介してくれました。

水野さんに直接やりとりできる「居残りタイム」では、つい周りと体型を比較してしまった経験や他人に体型のことについて「アドバイス」や口出しされたときにどうメンタルを安定させるか、同性からの目線が気になったこと、などをテーマにおしゃべりが続きました。

イベント後、ゲストと直接お話ができる「かがみ居残りタイム」を実施!

初回イベントのアンケートで、「ゲストと直接話したかった」「次回も同じゲストにしてほしい」という声が多数寄せられました。そこで、60分間のウェビナー終了後、その日のゲストと直接お話できる「かがみ居残りタイム」を30分間もうけることにしました。ウェビナーよりも、もっとゲストと距離の近いかたちにしたいため、カメラオンでおこないます。素朴な疑問をぶつけちゃいましょう。居残りタイムの定員は20人。事前に「居残りタイム希望」とラインでお伝えください。※参加者皆さんのビデオを映してお話するコーナーです。カメラをご用意ください。

「かがみ学びタイム」5回以上参加した方に特典!

かがみ学びタイムでは、継続した学びの機会を提供していきたいと考えております。そこで、勉強会に5回以上参加した方に特典をふたつご用意しました。
①エッセイ直接相談券
ご自身の希望のエッセイについて、編集部員が相談にのります。
②かがみ学びタイムお茶会編に特別招待
イベントの裏話や、参加者同士の交流、今後読みたいゲストややってほしいテーマについてお話します。
①②いずれもオンラインの予定。
イベント中に発表されるキーワードを後日提出していただくことで、その回に「参加した」とみなします。講評するエッセイは、かがみよかがみに寄せたものであれば、過去に発表したものでも構いません。6回以上参加した方はさらなる特典も…?お楽しみに!

vol.5 声をあげて社会を変えるということ(ゲスト:辻愛沙子さん)

【学べること】
・声が社会をどう変えてきたのか、事例とともに振り返る
・声を届けるときに気をつけるべきこと
・自分自身のアンコンシャスバイアスにどう向き合うか
・声をより広く、深く届けるための手法

ゲスト:辻愛沙子さん

辻愛沙子さん

株式会社arcaCEO 社会派クリエイティブを掲げ、「思想と社会性のある事業作り」と「世界観に拘る作品作り」の二つを軸として広告から商品プロデュースまで領域を問わず手がける越境クリエイター。リアルイベント、商品企画、ブランドプロデュースまで、幅広いジャンルでクリエイティブディレクションを手がける。2019年春、女性のエンパワメントやヘルスケアをテーマとした「Ladyknows」プロジェクトを発足。2019年秋より報道番組 news zero にて水曜パートナーとして出演し、作り手と発信者の両軸で社会課題へのアプローチに挑戦している。

「かがみ学びタイム」今後の予定

①6月2日 ウクライナ侵攻を解説!(GLOBE+副編集長 関根和弘さん)
②6月16日 スポーツと女性のエンパワーを語ろう!(朝日新聞記者 伊木緑さん)
③6月30日 なんで日本には女性議員が少ないの?(朝日新聞記者 三輪さち子さん)    
④7月14日 自分のからだを好きにならなきゃいけないの?(withnews編集長 水野梓さん)      
⑤8月4日 声をあげて社会を変えるということ(arcaCEO 辻愛沙子さん)
⑥8月18日 ルッキズムと結婚制度「女を生きるということ」(社会学者 松本妃奈子さん)
⑦9月1日 準備中
今年10月11日の国際ガールズデーに向けて、6月から隔週木曜日に開催予定です。(予告なく変更になる可能性がございます)

お問合せ
かがみよかがみ編集部お問い合わせフォーム