「女性芸人」と呼ばれ10年。ジェンダーバイアスについて考えないほうが嘘

ヒコロヒーさん
photo:Sakawaki Takuya

人気芸人のヒコロヒーさんが、ブレイクするきっかけとなった2019年のM1グランプリで披露した「男女逆転漫才」について書いてくれました。この漫才は「お笑い界のタブーであるジェンダーバイアスについて切り込んだ!」と話題となったのですが、ヒコロヒーさん本人としては「タブーに斬り込んだつもりは全くなく、面白いものを作ろうとしただけ」ということだったようです。ぜひヒコロヒーさんの言葉でお読みください。

「男性芸人」は「ちんこちっちゃいな」なんて挨拶代わりに言われないし、ピンの男性芸人なら設定コントをやる人もモノマネをやる人もギャグをやる人もいて多様な芸風が認められている。「男芸人が大喜利やっても意味ない」「男芸人なら食レポ覚えろ」「男芸人はMC頑張らなくても良い」そんな事言われる瞬間はあるのだろうか、と考え出していたのである。

「女性芸人」と呼ばれ10年。ジェンダーバイアスについて考えないほうが嘘

「女はつらいよ、男もつらい」“私たち”の“敵”は何?

illustration :Ikeda Akuri

続いては、文筆家の佐々木ののかさんのコラム「激情キャバレー」の中で、特に読まれたのがこちら。「みんなこれくらい相手のことを想像できればいいのにね。人を傷付けるのは想像力の欠如だよね」「知らないうちに加害者になることもあるし、一概に口論や断罪する前に背景を知ろうとすることが大切だよね」と、ツイッターでも大きな反響を呼びました。

「身体の中に侵入されることの恐怖や痛みを知らずにセックスしていたことに今まで全く気づけなかった。女の人はいつもこういう想いをしているんだね。けれど、今こうして気づけてよかった」と。

思ってもみなかった答えに驚いて、私は思わず指を挿し込んだまま動けなくなってしまった。正直なところ、そんなこともわからなかったんだ、と思った。

「女はつらいよ、男もつらい」“私たち”の“敵”は何?

たとえどんなに男に惚れても、仕事の名字は死守せよ乙女

続いては、かがみよかがみ世代の女性たちに、過去の自分に、今振り返って伝えたいことをお届けするコラム「あの頃の私へ」。コラムニスト・ライターの佐藤友美さんが結婚と離婚を経験して感じた「名字」を巡る違和感について綴りました。

“私は今、佐藤姓を名乗っていて、知り合いはみんな佐藤さんとか、さとゆみさんとか呼んでくれる。 けれども、それはもう、自分とは関係ない人の名字なんだよな、といつもかすかに思う。 それはもちろん自業自得だとは思っているけれど、自分のアイデンティティがちょっと、欠けている感じの切なさ、だ。“

たとえどんなに男に惚れても、仕事の名字は死守せよ乙女

2度の結婚・離婚を経験したからこそ「どんなに惚れても、仕事の名字は明け渡すな」と結びます。夫婦別姓を改めて考えるうえでも読んでいただきたいコラムです。

国際女性デーはつながる日。「ひとりで戦っているのではない」と思えた

津田環の酔いどれフェミ道場

番外編……!改めて、国際女性デーってなんだっけ?を知りたい方は、2020年の国際女性デーに配信した、こちらのコラムをご覧ください。

さかのぼりますと、1908年のニューヨークの女性労働者たちが参政権などを求めたデモに端を発しています。北米とヨーロッパで、第一次大戦前後の社会不安や経済の混乱のなか、各国の女性たち、男性も集まり、女性の権利を求める運動、女性が普通選挙権を得るための支援を盛り上げようと会議を繰り広げたという背景があります。

国際女性デーはつながる日。「ひとりで戦っているのではない」と思えた

かがみよかがみでは、国際女性デー特集で「私が○○を変えるなら」というテーマでエッセイを掲載しています。かがみすと(投稿者)からのエッセイをたくさん掲載していますので、ぜひご覧ください!