東京オリンピックが終わって、4年が経ちましたね。
日本に住む女の子たち、いまどこでどんな暮らしをしていますか?
「女なんだから、早く結婚して子供を産め」「男より賢くなるな」
なんてひどい言葉を、人から言われたりしていないでしょうか?
5年も経ったのだから、世の中は大きく変わったと信じています。

結婚・出産だけでなく、「キャリアウーマンになる」「キャリアを積みながら、子育てをする」などのたくさんの選択肢の中から、自分が希望する生き方を選ぶことができる時代へ。
もし、私がこの手紙を書いている時と、何一つ変わっていないのであれば、それはとても残念なことです。

一昔前なら王子様が助けてくれたけど

みなさんは「白雪姫」というディズニーの映画を観たことがありますか?

物語に出てくる白雪姫は、物売りのおばあさんに化けた継母から毒が入ったリンゴをもらい、それを口にして命を落としてしまいます。その後、白馬に乗った王子様が棺の中で眠っている白雪姫を偶然見つけ、口づけをして、白雪姫は命を取り戻します。生き返ったお姫様は、王子様と結婚して、いつまでもいつまでも幸せに暮らしました…。

有名なおとぎ話なので、ご存知の方も多いかと思います。

継母からもらったリンゴを、毒が入っていると疑わず口にする。
ひと昔前は、それでも王子様が現れて、最後は幸せになることができました。
しかし、現代は違います。騙されて毒リンゴを口にしてしまったら、自分を助けてくれる人は誰もいません。「あら、何かしらこのリンゴ。白色に変色しているわ。毒が入ってるんじゃないかしら?」と疑い、継母に詰め寄るのが、現代の美しきプリンセスの姿だと私は思います。

勇敢なエルサに学んだこと

2014年に公開されたディズニー映画「アナと雪の女王」では、氷で凍ってしまった自分の国を救うために、危機に立ち向かうプリンセスの姿が描かれています。白雪姫の映画が公開されたのは、1937年。76年もの月日の中で、理想と言われる女性の姿は、大きく変わりました。

また、この映画の中には、雪と氷を自由自在に作り出す能力を持つ「エルサ」という女性が出てきます。幼い頃、愛する妹を自分の能力で瀕死にしてしまったエルサは、そのショックで、自分の能力を抑え込むようになります。しかし、妹・アナとの口論がきっかけで、「ありのままに生きるのよ!」と、自分の能力を思うがまま使うようになりました。気付けば巨大な氷の城に囲まれ、誰にも助けを呼ぶこともできない―。

私は、このエルサの姿に大切なことを学びました。
どんなに優れた能力を自分が持っていたとしても、周りのことを顧みず、思うがままやりたいことをやっていたら、最終的には自分自身に潰されてしまいます。「周りにいる人たちを大事にして、自分の能力を発揮しよう」この映画を観てそう思いました。

5年後のディズニー映画には、どんなプリンセスが描かれているのでしょうか?きっと、その姿から学ぶことはたくさんあるのでしょう。

そんなことを思うと、心ときめくような嬉しい気持ちになります。

女性の社会進出、夫婦別姓を実現させるための活発な議論…。
私たち女性を取り巻く環境は、急速に変化しています。
めまぐるしく変わる世の中で、時代の変化に対応できる素敵な女性になってくださいね。受け身になって「そうですね」と頷くのではなく、しっかりと自分の頭で考えて「私はこう思います」という意見を持って欲しいなあと思います。

5年後の女の子たちが、自由に楽しく暮らしていることを願って。

ペンネーム:令和のぞみ

文章を書くことが好きです。これまでも、身近で起きたことや社会で起きていることをテーマにした小説をいくつか執筆して参りました。林真理子さんのような小説家を目指して、日々執筆活動に励んでいます。noteはこちら

10月11日は国際ガールズ・デー エッセイ募集中

「女の子らしく」「女の子なんだから」……小さな頃から女性が受けてきたさまざまな社会的制約。ジェンダーに関わらず、生きやすい社会を実現していこうと、「かがみよかがみ」では、10月11日の国際ガールズ・デーにあわせ、「#5年後の女の子たちへ」をテーマとしたエッセイを募集しました。