エッセイ投稿サイト「かがみよかがみ」に2025年6月1日~30日に掲載されたエッセイのなかから、多く読まれた5本を紹介します。

①門司は私にとっての理想郷。憧れの街の一員になる人生のステップを(横山あきら)

あらすじ)「近い将来、門司に住みたいんだよね」と言うと、大抵の人は「門司ってどこ?」と聞いてくる。福岡県北九州市、関門海峡の九州側、九州の一番上の方。地図アプリで場所を示しながら説明すると、ふ~んと気のない返事をする人もいれば、いいですねと肯定的な意見を示してくれる人もいる。そして、高確率で次の質問を口にする。「なんで門司なの?」と。

②障害児を育てる私にしか見えない景色。それは言ってはいけないこと?(きぬごし)

あらすじ)私は今、障害児を育てている。今まで私がいた世界とは全く違う世界を体験している。こうならなければ見えなかった世界が、今、私には見えている。だけど、この現実を口にすると、なぜか「言ってはいけない空気」がつきまとう。

③どうか夜が明けませんように。体温に埋もれながら「最後」を感じた日(inori)

あらすじ)初めて同じベットの上でお互いの体温を感じながら目を覚ました。私の髪を撫でてから、彼はいそいそと身支度を始める。日が差し始めた部屋の中、うとうとしながらそんな彼を眺めていた。これで最後かあ。ため息を飲み込んで笑ってみたけれど、うまく笑えていただろうか。

④先に寝ちゃうんだ。もう恋人じゃない彼が隣で穏やかな寝息を立てる夜(ねむりばな)

あらすじ)もう恋人じゃないんだな。彼の手がもう二度と私に触れることはないんだと思うと、胸が締めつけられた。別れ話をした夜、私はそのまま彼の家に泊まった。沢山、沢山泣いた。これでもかってくらい一日中二人で泣いていたから、もういいでしょって思っていたのに、枯れ切ったと思っていたのに、それでも涙は私の頬を濡らした。

⑤隣で眠る君と募る後悔。あの夜、ラブホテルは私にとって懺悔室だった(光野まりあ)

あらすじ)「隣で寝たらさ、どんな気分なんだろうね」そこからは、本当に早かった。串カツ屋を出てすぐの坂を登ったところにあるコンビニで、生ビールとハイボールの缶を買った。アスファルトを踏みしめる感覚が、いやに鮮明だった。これから何が起きるのか——そんな疑問すら持たずに、私たちはタッチパネルを押していた。

2025年6月1日~30日に読まれたTOP5のエッセイは、このようになりました。

さらに6位以降は次の通りです。こちらもぜひ読んでみてください!

会いたい人には会えないくらいがいい。綺麗な思い出で終わらせておけば

もし彼と結婚してたらと今でも考えてしまう。さよなら、大好きな人

もう会うことはきっとない。それでも3年分のLINEはまだ消せない

ヨーロッパの4つの国に住んだ。だけど、住んでいる街に愛着は持てない

自分で選んで戻ってきた京都が、私の帰る場所でありますように

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