【今回のエッセイ】 ダイエットしていた時は「こんな自分ではダメ」「だからあれもダメ、これもダメ」と否定ばかりしていたけれど、ダイエットして自分は思っていたよりも食べる事が好きだったことを知ったし、太っていることに苦しんでいなかったことにも気づいた。

自分を好きになるって?10キロ痩せて見えたこと

益子寺かおりさん(以下かおり):な~るほどTHEワールド!今回は“ダイエット”がテーマね。ウチらはバブル文化がDAISUKI!なので、当時のお姉さん達のようなハイレグ水着やボディコンを衣装として着ているのだけど…ほうら、よく見て…!“ミートテック”がいっぱい付いた“わがままバディ”だけど、気にせず露出しているの♡(笑)

かおり「ご飯もメンズも欲望のままに全部パックンチョ

かおり:そしてご飯もメンズも、食べたいと思ったモノは我慢せずに、欲望のままに全部パックンチョしているわ♡ウチら、お腹がすいちゃうと、頭がまったく働かなくなっちゃうんですよ…。なので、たとえ水着姿になる直前でもガッツリ食べます!出番前に10分くらい時間があれば「よし、イケる…!」って、二人でカレーをガツガツかけ込んだりとか(笑)正直、食べる量もまったく制限してないですネ…♡

しかも有難いことに、性徒諸クン(ベッド・インのファン)達ったら、それをポジティブに捉えてくれているんですよ…!たとえば、「自然体のままで脱いでいる姿が、健康的で好き!」とか「お腹の肉すら堂々と晒しているのが、逆にかっこいい!」とか…うふふ、調教されてるでしょ…?♡(笑)みんな、甘やかしてくれて、サンクスモニカ~!柔らかそうだから「ゆるキャラ」っぽくも見えるのかもしれないですね…(笑)

まい「批判がきてもボディコンはやめない。私たちの戦闘服だから」

かおり:ウチらが肌を露出している理由は、実は“単に体を見せたい”というワケではなく、バブル時代に活躍されていたC.C.ガールズさん、ギリギリガールズさんといった「セクシーアイドル」の皆さんや、ディスコのお立ち台でボディコンを着て輝いていたお姉さま達に対する“リスペクト精神”の表れなんです。

なので、ボディコンや水着を着ることは、ウチらにとって「性欲も隠さず・強く逞しくタカビーに生きる女性の生き様」を世の中に啓蒙していこうという、表現方法のひとつ。そういった明確な目的があるので、元から肌を露出すること自体に抵抗はなかったですね。自分自身が脱げる体形かどうかってことは、正直どうでもよかったです。

まい:最初は肌を出していることに対して、批判の声もありました。活動をおっ始めた当初はアイドル全盛期。“地下セクシーアイドル”を名乗っていた私たちなので、「生々しい」とか「おばさんじゃん」「子持ちだろ」とか…言われたい放題でしたよ!(笑)でも、やめようとは思わなかったですね。私たちは本当にバブル文化を「格好いい」と思ってやっているから。それにボディコンやハイレグ水着をやめたら、バブル時代へのリスペクトを表現していく上で説得力がなくなるじゃないですか。ボディコンも肩パッドもハイレグ水着も、私たちにとっては戦闘服なんです。

益子寺かおりさん 中尊寺まいさん ベッド・イン
益子寺かおりさん(左)と中尊寺まいさん

かおり:100%…SO!かもね~!たとえマイナスな言葉を他人から言われたとしても「私自身、コレがカッコイイと思ってるんですけど、何か?」って思っているから、まったく気にならないな。いくら時代錯誤だと言われようが、どう見られようが、ボディコンもハイレグ水着も本気でカッコイイと思って着てますからね!たとえ誰にも求められてないとしても、自分たちの意志でもって、年齢すら気にせず、どんどん露出してイクわよっ……!♡(笑)

かおり「嫌いなところを変えるより、自信のあるところを伸ばす!」

まい:お恥ずかしながら、おギグとセッ⚫ス以外、運動もほとんどしないですね〜!!!ジムにも行ってないし、エステでトドのようになって寝てるだけって感じ♡
一応パイオツカイデ〜担当なので、背中や太もものお肉を「これはこっちのお肉♡」って呪文をかけながらお風呂で気休めのセルフケアだけはやってます。

かおり:セルフケアだと、私も“おみ足担当”なので、足にオイルやクリームを塗り塗りすることだけは、自然と日課のようにヤッてますね。“嫌いなところを変える”というよりは、“自信のあるところを伸ばす”!という感じかしら……♡

私、“ほとんどビョーキ!?”ってレベルで運動音痴なので、ジムに行くと逆に体調崩しちゃって…トホホ(笑)その代わりに「社交ダンス」のレッスンに隔週で通ってます!これも「ペアで通ったら、連帯責任だからサボらずに続くんじゃない!?」って発想から友達と通い始めて、奇跡的に3年続いてますね。まったく知らない社交ダンスの世界は刺激的だし、指先の動きや所作なんかはステージングにも活かせるので楽しいですね♡

まい「4キロ痩せたら『面白くなくなっちゃったな』って」

まい:去年末に、働いているスナックのママに「アンタ、さすがに太りすぎよ!ロックやってんのに!」って言われたんですよ(笑)。確かにおギグで走りまわっても、体が重いなぁとは自分で感じていたので、ママに毎日体重を報告する「レコーディングダイエット」を始めました。実は4キロくらい痩せたんですけど、なんか自分の思ってる自分と違うっていうか…うーんと端的にいうと「面白くなくなっちゃったな」って自分で思ったんです(笑)。少し戻そう!と思ったら今は見事にリバウンド気味ですけど、今は今でマン足してますよ。パイオツも痩せてた時よりハリがあるし!

洋服もそうだし、体型もそうですけど、自分に似合うものや「自分がこうなりたい」と思うものを見つけて、それに近づけていくことがベストなんじゃないかなと思います。
大人の意見や、世の中の価値で左右されることはあるかもしれないけど、子供であろうが大人であろうが、結局は自分次第ですよ。「人のせいにしない」ってことが大事MANブラザーズなんじゃないですかね。

かおり:ダイエットをすることで前向きな気持ちになる人もいれば、逆にストレスが溜まってしまう人もいるし、人それぞれですよね。痩せることで自分自身のテンションが上がったり前向きな気持ちになれるのなら、ダイエットをガンバルンバすればいいんじゃないかしら。でも、ダイエットすることが「つらい、苦痛」と思うなら、無理にやらなくてもダイジョーブイだと思うなぁ~。そこは自分の気持ち次第!人の意見よりも、自分自身が一番ABCDE気持ちになれる方法を選ぶのがモアベターよ♡

かおり「肉付きのいいバディに、アマゾネスのような生命力を感じてチョンマゲ♡」

かおり:私もガラスの十代のころは、見た目にもコンプレックスだらけだったから、投稿者さんのお気持ち、わかるなぁ~…!今でこそドヤ顔してますが、思春期なんて写真すら苦手でしたもん。特に私の場合は、アゴが“しゃくれ”気味だったのがコンプレックスで!子供って、悪意なく無邪気に「しゃくれ~!アゴが鋭利だぞ~!」とか言ってきたりするじゃないですか(笑)最初は少女・かおりも真に受けて傷ついてたと思うんですけど、どこかで「コンプレックスって他人から真顔で指摘されたら腹立つけど、先に自分から笑いに変えたモン勝ちだ!」ってことに気づいたんですよね。

なのでいつからか、猪木さんの真似をして「元気ですかー!!」とか、志村けんさんの「だっふんだ!」とか言って変顔して笑いを取るようになって(笑)。だから、当時の写ルンですを見ると、ほとんど変顔してますね(笑)そんな風に、子供なりに心の防衛術を身につけてイッたんだと思います♡

そして手に入れた、揺るぎない“鋼鉄のハート”…!今でもフランクに友達から「デブ」とか「肉すごいよ」とか言われるんですけど、「だしょ!?♡」「知ってるぅ~♡」っていう具合にまったく気にしないし、ノーダメージ!まさに糠に釘、のれんに腕押し(笑)。他人からコンプレックスを指摘された分だけ、人は強くなれるから……!!一緒に闘ってイキましょ!

これは子供のころの経験を経て、“他人評価よりも自己評価が一番大事MAN”だということに気づいたからだと思います。人の体形のことなんて、所詮他人事。言葉にそこまで責任持ってないはずですよ。たとえば、自分に置き換えてみても「マジでやばいよ!絶対痩せた方がいいって…!」って誰かに深刻に忠告する機会なんて、「痩せないと病気になってしまう」っていう緊急事態の時くらいなのでは?っていう。

だから私にとっては、人と比べるのではなく、あくまでも「自分基準でどう思うか」が一番大事MAN!もはや「体重という概念」にすら縛られなくなりました♡「鏡に映った自分の姿」でしか判断しないという甘さ……(笑)

ズバリ!私の一番の判断基準は「プライベートで、ベッドの上で自分が自信をもって脱げる身体かどうか」!これができなくなったら、気をつけなきゃ…って焦るけど、お腹がポッコリしてたり、水着にお肉が乗ってる程度なら、まったく気にしない~♡まぁ、私自身、ぽっちゃり体型がスキスキスーなので、そもそもの基準がユルいっていうのもあるかもですけど…♡(笑)

益子寺かおりさん 中尊寺まいさん ベッド・イン
益子寺かおりさん(左)と中尊寺まいさん

まい:前屈みになったら誰でも二段腹になりますから。そりゃ、下を向けば二重顎になるし、手を触れば、二の腕も揺れますよ。それが嫌なら全人類の目ん玉に優秀な加工アプリでもブチ込むしかないですよ!私は、そういう生々しい自分たちを否定したくないし、しないでいいと思ってます。

かおり:ベッド・インはおギグ中の写真撮影をOKにしていて、性徒諸クンたちがいつもたくさんSNSに感想を投稿してくれるんですけど、それを自分たちでエゴサしてはバコバコ「いいね♡」を押したりリツイートをしていて。

たまに「写りの悪い写真もリツイートしているよね…?」って、周りに驚かれることもあるんですけど、そんなことは全っ然気にしてないです!それよりも、投稿してくれた内容や感想のほうが重要だし、おナマの声がマンモスうれPですからねっ♡

それにほら、健康的でしょ!?ウチらの生々しい、肉付きのいいバディを見て、アマゾネスのような生命力を感じてチョンマゲよ…♡ダッダーン!ボヨヨン、ボヨヨン、みたいな~?♡(笑)