【今回のエッセイ】

ある日、思い切って「胸は大きい方が好き?」と聞いてみた。彼はしばらく悩んでから「まな板でも好きやで」と言った。君の胸がまな板であろうとも君のことは好きやで、という優しい彼なりの精一杯のフォローなのだろうが、無い胸が抉られるようだった。まな板"でも"って何。

「まな板でも好き」と妥協してくる男で、私は妥協なんかしない

中尊寺まいさん(以下まい): 今でこそパイオツカイデ~担当であり、あぶない刑事(デカ)パイを自負しているちゃんまいですが、こう見えて昔はそうでもなかったんですよ!大学生くらいの時に、チョコ味のプロテインがおいしくてハマってしまい、それを毎日飲んでいたら体重が増えておっぱいも大きくなった。プロテインを飲むのをやめたら、体重だけ減っておっぱいは残ったって感じなんです。そして今にいたる……的なぁ〜♡

これ何度も言ってますが、パイオツは大きさじゃなくて、大事MANなのは“感度“と“情緒“!それでも「どうしたらおっぱいが大きくなるの?」とよく聞かれるので、その時にはこのプロテインの話をしています。あとは、唐揚げとキャペツと豆乳と…メンズだね!これでちゃんまいのパイオツ、ちゃんパイは出来上がりましたね♡

益子寺かおりさん 中尊寺まいさん ベッド・イン
益子寺かおりさん(左)と中尊寺まいさん

まい「昔はバンドマンとしてステージに立つときは、おっぱいを隠したかった」

まい:学生時代は、大きいことがコンプレックスでした。ブラジャーもかわいくないし、着たい洋服も胸のせいで太って見えたり、そこだけ強調されて見えたり、よく痴漢にもあっていたし、ヤれそう!って思われてるんだろうな…って。他人の目が気になって隠していたけど、恋愛をして好きな人に褒めてもらえてから自分に自信が持てたり、このままでいいんだって思えるようになりましたね。

でも、プライベートは克服できても、バンドマンとしてステージに立つときはやっぱり隠したかった。ギターが似合わない気がしたし、そこにばかり目がいくんじゃないか、とか、

舐められるんじゃないかって。それを売りにしてると思われたくなかったんですよね。だから、自分自身が女であることにすごく敏感びんびん物語でしたね。

かおり「自分の体を愛してあげようと、BE MY BABYしていたわ!」

益子寺かおりさん(以下かおり): 私の場合はパイオツに限らず、全身コンプレックス地獄でしたね……思春期のころは特に、写ルンですさえも苦手な子で!だから投稿者さんのコンプレックスで悩む気持ち、すごくわかるわ…。今となれば、全人類がセクシーな魅力を持ってるものだってわかりますけど、当時は自分の体に全く自信がもてませんでした。でもセクシーでタカビーな女性には思春期の頃から憧れがあったので、鏡の前でセクシーポーズは毎日してたかな…♡誰にコンプレックスを指摘されようが、自分の体を愛してあげようと、BE MY BABYしていたわ!

今でも自分のバディに自信があるから露出しているわけではなく、ミートテックだらけで脱げるバディじゃないのに晒している…のはご存じですよね?♡(笑)それは、憧れているバブル時代のセクシーアイドルさん達のハイレグ水着やボディコン姿を本気でカッコイイと思っていて、純粋にそれを着たいという強い気持ちがあるから!好きという気持ちが、コンプレックスさえも武器に変えてくれたんです。

何より自分にとってベッド・インで体を露出することは、人の目を気にしてばかりいる今の世の中に対して、アンチテーゼを掲げる手段なんです。「バブル時代にお立ち台で輝いていたお姉さま達のように、自分が一番ABCDE気持ちになれることを追求しようよ♡」というメッセージを伝えるため♡最初、親には怒られましたけど!(笑)ベッド・インを始めてからは「もっと自由に好きな服を着る勇気が持てました!」と言ってくれる女の子もたくさんいてくれて、マンモスうれP限りです♡

益子寺かおりさん 中尊寺まいさん ベッド・イン
photo:Sakawaki Takuya

まい「見た目でも音楽でも中身でも、好きの入り口はなんでもいい」

まい:べッド・インを始めるまで、私は今とは全く違う形でステージに立っていたんです。活動の後半はずっとパンツスタイルだったし、柄シャツやタートルネックで一切パイオツを強調しない男装に近い衣装でやっていました。紅一点だったこともあり男の人と対等でいたいって思いが強くて「おっぱいで売りたくない」「女の子ギターで売りたくない」って尖って尖ってトガりまくっていた時代もありましたね……。

でも、ベッド・インをおっ始める時、バブル時代の女性像と出会って価値観がガラっと変わりました。あの頃の逞しくて美しい彼女たちの服装を着るだけで強くなれた気がしたんです。パイオツを出しても、かっこいいステージは作れる。良い意味で、女である自分で遊べるようになったんですよね。

それからは、見た目でも、パイオツでも、お尻でも、足でも、歌でも、ギターでも、なんか面白いでも……スキスキス〜になってもらえるなら入口はなんでもいいって思えるようになったんです。そう思わせてくれた性徒諸クンの存在は大きいです。男子性徒諸クンの中には「俺はおっぱいも好きだけど、ギタリストとしてのちゃんまいが好きだ!」なんて言ってくれる人もいて、本当にヤっててよかったなって。マンモスうれPんです♡

かおり「かわいいとパイオツは作れるゾ!♡」

かおり:あと!悩める性徒諸クン(ベッド・インのファン)たちに伝えたいのは「かわいいとパイオツは作れるゾ♡」っていうこと~!私のパイオツは“ちゃいちー”気味かつ、ハナレグミ…じゃなくて、離れ気味なんですけど(笑)がっつり寄せて上げて、谷間メイキングをしてますゾ♡ボディコンやハイレグ水着には、私なりの“かっこいいバランス”という黄金比があるので、そのためにヌーブラやパットを挿入することに罪悪感はまったく無いわ!それをしてたら、自然とパイオツも育った気もするし…♡

プライベートでもパット入りのブラジャーで、バストメイキングしてますよ♡体のラインは綺麗に魅せたいし、ナニより自分の気分がアガることが一番じゃない?♡ベッドの上でがっかりされないかって…?ノンノン!そんな小さなことで落胆するようなメンズなら、こちらからポイよ!!

それからもう一つ、モノ申したい!パイオツのサイズについてアレコレ言ってるメンズ諸君~!あなたの下半身のサイズを問われたらどう思うカシラ…?♡それに置き換えてチンキングしてみて。そこはお互い様、だしょ?♡ロンモチで下半身のサイズも、大きさは関係ないわ!フィット感が一番大事MAN…♡

ベッドイン 益子寺かおりさん 中尊寺まいさん
photo:Sakawaki Takuya

かおり「パイオツは体の一部にすぎない。他のパーツの方が圧倒的に多い!」

まい:このお相手には、投稿者さんへの愛をびんびん物語に感じるよね〜♡投稿者さんは「まな板でも」の「でも」が気になっちゃったのかな。きっと「その胸を持ってる投稿者さんが好きやで」って言いたかったんだと思うんだけど…言葉って難しいね…

逆に私は「華奢なナインちゃんが好き」ってメンズとも付き合ってたけど「パイオツもいいもんだね」なんて言わせちゃって、最終的に乳ばなれできない冬彦さんに育て上げたこともあるよ…♡自分にしかできない技さえ持っていれば、問題ないってことよ♡

かおり:DA.YO.NE~!悩める性徒諸クンたち、どうか覚えておいて!あくまでもパイオツは体の一部にすぎないわ…♡パイオツ以外のパーツのほうが多い。圧倒的に多い…!もしもパイオツに自信がなければ、そのほかの部分で勝負すればダイジョーブイよ♡

そしてナニより、投稿者さんの「コンプレックスを持っていたとしても、体のラインが出る服を着たい」「この身体""好きだと言ってくれる人に出逢えたら、きっと幸せだ」という考え方、とっても素敵だと思うな♡ウチらも昔は今よりも遥かにコンプレックスだらけだったし、人の目も怖かった。だけどコンプレックスと向き合って、それさえも武器にして勃ち上がれば、人は何度だって変われるわ…♡ヤマト舐めシコ七変化~!!

ミニアルバム「ROCK」発射オーライ

踊れる〝ボディコン・ロック〟をコンセプトに掲げてきたベッド・インが、 より激しく、よりセクシーに、ロック要素を色濃く抽出したミニアルバムを完成させた! 作曲家の渡辺和紀氏、渡辺未来氏とふたりが共同制作して作りあげたベッド・イン史上最もハードなナンバー「We Are BEDIN“」や、 おギグでも大切に演奏してきた「SHOW ME POWER」をマンをジして音源化! ベッド・インの新たなるステージを予感させるオリジナル全5曲。

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