3月27日、私は24歳になった。
今の会社に新卒で入社した時はまだ22歳で、「何歳だっけ?」って会社の人に聞かれるたびに両手でピースをして「22歳でーす」なんてやっていた。
あっという間に社会人になって2回目の誕生日がやってきたことがなぜかとても悲しくて、そしてそれに追い討ちをかけるコロナを受けての外出自粛要請。
誕生日当日に友達にお祝いしてもらうはずだった予定も、週末の予定も全部キャンセルになりとても寂しい誕生日だった。
帰って寝るだけのためだった部屋に1日中いることは拷問になりつつある
4月3日、在宅勤務を初めて1週目。
緊急事態宣言が出る・出ないの情報に振り回される日々。
社会人になってから週末出かけることと海外旅行にいくことだけを楽しみに生きてきた人間だったから、週末どこにも出かけるなと言われるとこんなにも人生ってつまらないんだって知った。
友達と流行りのズーム呑みをして、「私引きこもり生活得意かも!全然苦じゃない!」って言っているのを聞いて心から羨ましいと思った。
4月10日、在宅勤務2週目が無事終了。
不要不急の外出を自粛すると私は1日の運動量が歩数100歩に満たないことに気づき散歩に出かけるようになった。
帰って寝るだけのためだった7畳ほどの部屋に1日中いることはすでに拷問になりつつある。
以上がここ3週間の私だ。
充実したおうち時間過ごしていますよアピールをするけれど
次に働いている8時間ほど以外のほとんどの時間を費やしている、SNS上の私というとこんな感じだ。
暇すぎて読んだ本を#おうち時間というハッシュタグでTwitterに載せて、外出を自粛しているけれどちゃんと充実した生活していますよアピール。その5分後には「#おうち時間 うざい」なんてTwitterで調べている私。
「こんな時だから」と外食産業のサポートを呼びかけるツイートをリツイートしてサポートを見せたすぐ直後に、「今回の政府の対応をきっかけに選挙の重要性をみなさん分かったと思います」なんてツイートを見かけると、「私は選挙毎回ちゃんと行ってたし」なんてリプしそうになる私。
外出自粛を境に自分の気持ちをうまくコントロールできなくなった
私は恵まれているということは理解しているつもりだ。
今回の緊急事態宣言で仕事がなくなった人もいる。
卒業旅行に行けず、卒業式がなくなった人もいる。
小さい子供さんの面倒を見ながら在宅勤務を頑張っている人もいる。
それに比べたら私は在宅勤務ができる職種だし、自分の面倒さえ見ておけばいい。むしろ緊急事態宣言のおかげで大嫌いな満員電車の通勤を免除されている。
それでも、外出自粛がはじまってからネガティブ発言やひねくれた思考が増えている現状に落ち込まずにはいられない。外出自粛を境に自分の気持ちをうまくコントロールできなくなり、そんな自分に嫌気がさしている。
今まで頑張って積み上げてきた自分大好きの気持ちが急降下してしまったのだから、外出自粛に協力したことによるメンタルの不調という枠で給付金を用意してもらいたいとか思いだしている。自己肯定感はもちろんお金で買えるものではないけど。
私はいったいなんのために生きているんだっけ?
いつまで続くのかわからないこの外出自粛要請に私は考える。
私はいったいなんのために生きているんだっけ?
週末遊べないなら働く必要あるっけ?
あ。でも働かないと家賃払えないのか。
生きるってお金かかるな…
そんなことを毎日考えながら、それでもまだわずかに自分の中に残っているポジティブ思考を絞り出して今日も頑張ろうと始業の報告連絡を入れる。