Twitter、Facebook、Instagram。
この3つのSNSは私にとって欠かせない存在になっている。
今、話題になっていることが気になれば、テレビじゃなくてTwitterを見るようになった。
Facebookを開くと、フォローしているページが楽しそうなイベントを流している。
「次の休みはどこに行こうかな」と計画を立てるときは、Instagramでお洒落カフェやおでかけスポットを探す。
そんな風にSNSを駆使して「こんなイベントあるんだけど、一緒に行こうよ」「ここのカフェ、おしゃれだよね」と友達を誘っていたので、「よく知っているよね」「誘ってくれてありがとう」と言われることも増えた。その度にイベントを見つけてよかったな、誘ってよかったなと嬉しくなる。
それに、SNSで告知されてたイベントに参加するようになって「SNSがなかったら、知ることも、出会うこともなかったんだろうな」と思う人とも出会うことができた。
SNSで出会えた人。スマホの中で見ていた憧れの人が目の前に。
東京で活躍されている、憧れのライターさんがある日、Twitterで「京都でトークイベントをします。」と告知をしていた。それを見た瞬間、私は「早く、申し込まなきゃ。定員が溢れたらどうしよう」と震える指を必死に動かし、申し込みフォームを送信した。数秒後、「申し込みを受け付けました」とメールが来て、ほっと息をつく。スマホ越しでしか見たことのなかった人に会える日が来るなんて。
イベントの前日から「明日、なに着ていこう」とデート前の女の子のように、気持ちを弾ませていたし、当日もメイクやヘアアレンジに、いつもより時間をかけた。Twitter上でリプライを送るときは、すっぴんでもジャージでも全く問題はないけど、明日はそんなわけにはいかない。直接話せるチャンスがあったら迷わず堂々と話せるように、念入りに準備をする。
開始時刻になると、憧れの人がステージ横から現れた。スマホの中で見ていた人が目の前にいて、自己紹介をしている。なんだか有名人にでも出会ったような高揚感と感動があった。
その人から出てくる言葉は、その人のツイートのように物腰が柔らかくて聞き心地がよかった。
トーク中にも気になったことを気軽に質問できるようにと、イベント中にハッシュタグをつけてツイートすると、拾って答えてくれた。どんどん流れてくる質問に真面目に答えたり、ちょっとふざけて笑いを誘ったりする姿やころころ変わる表情を見て「Twitterの人格と実際の人格って、結構リンクするんだなぁ」と思い、ふと「私っていつもどんなツイートしてたっけ?」と、自分のツイートが気になったりもした。
あっという間にイベントは終了時間を告げて、憧れの人は会場をあとにした。直接話すことはできなかったけど、普段のツイートでは言わないような、常日頃考えている、書くことへのこだわりや、仕事への向き合い方を知れた1時間だったし、なによりも“会えた”ことが私にとって、とてもとても価値のあることだった。
SNSがあるからこそ、リアルな場も大切にしたい
今の時代、インターネットを繋げばいろんな人と繋がれる。しかもコロナが大流行していることもあり、リアルな場で行うはずだったイベントも、オンラインで開催されるようになっている。その結果、東京でやるイベントもオンラインで大阪から参加できるようになった。
私からすればラッキーなことだし、ある意味コロナが与えてくれた機会でもある。
ただ、オンラインがメインになって“リアルで会ったことがない”というのは、避けたいと思っている。やっぱり、その人の性格や雰囲気を感じ取れるのはリアルな場だから。憧れのライターさんの雰囲気とツイートの雰囲気が一緒だとわかったのも、実際に会うことができたからこそ。
今は直接会うことは難しいから、オンラインで繋がれる人とはたくさん繋がり、状況が落ち着いたら会いに行けたらいいなと思っている。
SNSで簡単に繋がれるからこそ、実際に会う時間も大切にしたいと思う。