しばらく会ってませんが、お元気ですか。もう親友と呼べなくなってから、3年か4年くらい経っていますね。
今となっては、もうどこで何をしているかはわかりませんが、たまにツイッターでつぶやいているのをみて、ああ、とりあえずどこかで彼女の世界を生きているのか、と思います。

断っておくと、特にあなたを恨んではいません。事実として、私の好きだった人とあなたは付き合いましたが、特にあなたが悪かったわけでもありません。もともと、所属していないサークルの飲み会で出会った先輩と仲良くなり、よく遊びに行くようになり、やがて親友のあなたを交えて遊ぶようになり、気がついたら彼があなたに惚れていた、それだけ。

もちろん、彼があなたに気があることはなんとなく分かったし(女子は往々にして特定の男性に対する勘が驚くほど敏感なものですね)、あなたも彼からよくラインがくる話をしてくれていましたね。「友達の好きな人から好かれた時の対応」のテストがあれば、あなたはきっと満点をとるでしょう。その頃には、もう私も熱が冷めていたので、「私に気にせず付き合っていいよ」と伝えました。だから、本当にあなたに非は無いのです。

次にあなたに会うときのシミュレーション

最終的に、春休みに入るちょっと前に付き合った時は、おめでとうと思う反面、色々な想いが交錯しました。長期休みはいつも一緒に旅行していましたが、「彼氏との旅行と被らないように、とか言いづらいだろうし、聞きたく無いな…」「大抵恋バナしてたのに、ちょっとしにくいな…」と思って、最終的に私は運転免許合宿に行くから、と言ってしばらく遠くに行き、そのままなんとなく会わなくなりましたね。

誰が悪いかと言えば、まあプライドが高かった私でしょうね。特に彼を好きでたまらなくて悲しい、とか、親友の好きな人と付き合うなんてありえなくない?とか、そういうのはほとんどなかったんです。ただ、私が「親友に好きな人を取られるような女」と周りに見られるのが、とてつもなく許せなかっただけ。ちっぽけなプライドがあっただけなんです。

正直、あなたと彼は言ってしまえば眼中になかったんです。世界にあなたと私の二人だけなら、きっと一生仲良くできたはずなんですが、周りに事情を知っている人たちがいるなら、その人たちになにか思われたくなかったから、一緒にいるのを避けたんです。

あの頃は、なにも考えたくなくて離れてしまったけど、冷静に気持ちを整理するとけちなプライドがあっただけなの。私は本当はまた一緒に旅行したいし、飲みに行きたいの。そんな話をするシミュレーションは、合宿免許から帰ってきた時からずっとしてるよ。

次にあなたに会うときまでの準備に打ち込む

あの頃は、周りからどう見られるかが全てだったの。だから少なくとも、私が自分をしっかり持っておけば、同じ過ちは起こさないと思うの。当事者たちは、自分たち以外がなんと言おうと関係ないのよね。そう言えるようになるまで、私は自分の好きなものを好きというとか、自分の興味のない人たちからなんと思われようが気にしないとか、自分が本当に欲しいものしか欲しがらないし持たないでいこうと思います。

同窓会とか、誰かの結婚式とかでふっと会って、また笑いあえるのを祈っています。
次会うときは、願わくばあの頃はプライドが高かったわと笑いながらお酒が飲めますように。