コロナ自粛生活で、私は彼氏としばらく会えないことになった。

彼氏がいなかった時は、セックスなんてしたことがなかったし、それがない生活なんて当たり前すぎて違和感なんてものはなかった。だけど、彼ができてから定期的にセックスをする生活をしていた私は、それがストレス解消として大きな役割を担っていたこと、それから大きな安心感と大きな満足感を得ていたことが、コロナ自粛の日々の中で分かった。

だけど、決して性の話を誰か他の人とすることはできなかった。生理の話さえも、友達としっかり話した事がなかった。私は友達に性欲があるのかとか、(あるのが普通なんだろうけれど)そんなこと、知らなかった。聞きにくいテーマだった…。

隣の部屋から聞こえてきた、かすかな喘ぎ声

そんなある日、私は一人で眠りにつこうとしていた。その日は涼しい風が吹いていて、窓を開けて寝るのがちょうどいいくらいだった。さぁ、寝よう…と思った時、隣の部屋から女の子の声が聞こえた…。喘ぎ声と言われるものだ。あの女の子も、するんだ…と思った。隣のあの子は、普通に性欲があるんだ…と、なんだか、当たり前のことだけど、不思議な感覚に襲われた。

「少しだけ受け入れがたくて、気持ち悪い」という気持ちと、「私と同じようにあの女の子も性欲があるんだ…私も彼に会いたいな」という開放的な気持ち。そういうアンビバレントな感情が並存した。

女の子の性はまるで爆弾?本当は自分の体のこと、もっと知りたかった

性のことについて、受け入れがたいと思ってる自分と、正直に、好きだと思う自分。
自分の気持ちを、どうしてだか押し殺したくなって、罪悪感みたいなものを無意識に抱いているのだと思う。

なんでだろう?
なんで私は生理とか女性の性の事を、友達ともっと話さないんだろう?話せないんだろう?
私は性のことを、誰とも話してはいけない爆弾のように抱えてここまで生きてきたけど、これじゃあ、ダメだ。

初めてセックスをした時、私は自分の体のことをよく知らなかった。誰とも話せなかった。爆弾をいつまで抱えればいいんだろう…と思っていた。

性の話は恥ずかしいことなんかじゃない!

もし、性の話をもっとちゃんと友達や家族とできていたら、私は性のことをもっと肯定的に捉えられていたかもしれない。私の友達や年下の従姉妹達が、これから彼氏ができて性を知るようになった時、一人で抱え込んで、しんどくなったりしないでほしい。だから私はもっと、性について話していきたいと思っている。

人と触れ合うことは心を癒すことだと思う。セックスもお互いを癒すことができる。だから何も、汚いことでも恥ずかしいことでもない。女同士で、もっと性を語り合おう。