私の可愛いという言葉は、顔だけを指すのではない。肌や立ち姿、言動、内面。その人のすべてを含めて、“可愛い”が成り立つ。

アトピーは、自分の力ではどうしようもない「コンプレックス」

少しでも可愛くいたい。それなのに数あるコンプレックスが邪魔をする。特に厄介なのが,
アトピー性皮膚炎。アトピーは完治するまでに時間がかかるから、一生付き合っていかなければならない。どんなに頑張っても、なかなか“普通”の肌にはなれない。

アトピーについて補足すると、アトピーはかゆみを伴う湿疹が慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す。アレルギー性の体質や皮膚のバリア等様々要因によって引き起こされ、悪化の要因には空気の乾燥や寒暖差、ダニ、カビ、ストレス等がある。「アトピーなんて掻かなきゃ良いだけじゃん」と思うかもしれないが、無意識のうちに掻きむしってしまうくらい痒く、自分の力ではどうしようもないことも知ってほしい。

私は小さい頃から、アトピー持ちで身体のどこかが痒く、荒れていることが当たり前だった。アトピーはうつるものではないのに「触るとアトピーがうつる」とクラスメイトに言われ傷ついたこともある。可哀想だと同情の目を向けられるのも嫌だった。

なんでアトピーなんてあるだろうと思い、気付いたら涙が溢れ出した

成長とともに私の症状は、マシにはなってきているが、ストレスが溜まったり、眠れない日が続いたりするとすぐにアトピーは悪化する。身体中が痒くなり、少し掻いただけで肌は赤くなり炎症を起こす。悪化する時は、一瞬なのになかなか良くならない。

私の場合はストレスで悪化することが多い。そのためアトピーの悪化状況と精神状態は連動する。アトピーが落ち着いている時は精神状態もいいが、アトピーが悪化している時は精神状態が良くない時である。

数か月前、ストレスが原因で過去一番アトピーが悪化していた。治したいのに無意識で身体を掻きむしってしまい、傷ついた自分の身体を見てますますストレスが溜まり、精神状態が悪くなるという悪循環に陥っていた。

身体が痒いことももちろん嫌だが、何よりも辛かったのは元の肌の色が分からないくらいに、赤くただれていたことだった。「本当はキレイな肌なのに、なんて自分の身体は醜いのだろう」「なんでアトピーなんてあるのだろう」「普通の身体で生まれたかった」「こんな身体じゃ可愛くなんてない」などと、気が付いたらいろんな思いが涙と一緒に溢れ出していた。

可愛くなるために、私は自分のコンプレックスと向き合っていく

だけど同時に、もうアトピーであることを受け入れるしかないと覚悟が決まった。ずっとアトピーは憎いと思っていたし、それは今でも変わらない。それでも、アトピーと向き合うしかない。完治することは望めないのだから、アトピーと戦うしか道はない。

もう二度と泣くほどアトピーに苦しめられたくないという気持ちから、ストレスをなるべく溜めないようにし、規則正しい生活を心がけている。

私は白砂糖や小麦粉を使った食品を食べると肌荒れすることがあるため、お菓子やパスタといった食品は極力食べないようにもしている。これだけ気を付けていても、ちょっとした引き金で身体が痒くなり湿疹ができる事がある。ただ初期の悪化であれば、何とか食い止められる。

アトピーが憎い、アトピーに振り回されるなんて御免だという思いが、私のアトピーと闘う糧になっている。少しでも可愛く生きるために。