衝撃を受けた環境問題。小学生の私は突き動かされるように行動した

2020年7月からのレジ袋有料化は、人々の生活に多かれ少なかれ変化を与えたのではなかろうか。スーパーでもコンビニでも、マイバックを持っている人をよく見かけるようになった。かくいう私もマイバックを持ち歩き、また環境についてふたたび考えるようになった一人である。
小学生のころ、環境問題に関心を寄せていた。きっかけは、2005年の京都議定書の発効。テレビや新聞では連日環境問題が取り上げられた。北極の氷が解けていくなか、氷上にホッキョクグマが取り残される映像を何度目にしたことか。
当時の私にはそれは非常にショッキングで、何かしなければ、と思ったことを思い出す。
ごみの分別・リサイクル、コンビニでの募金。小学生の自分にはできることは少なかったが、考える時間がたくさんあった分、行動につなげることができたように思う。

環境破壊による異常気象への恐怖と、つい便利さを優先してしまう日常

それから15年。
京都議定書の取り組みもむなしく、温暖化が進んだせいか、最高気温は毎年更新を続ける。去年、こんなに暑かったかな。毎年思っている。熱中症患者は後を絶たない。あと10年もすれば、夏の外出は危険と判断され、禁止になるかもしれない。
毎年のように起こる豪雨災害や巨大台風の襲来。東日本大震災以降頻発する地震。頻繁に発令される気象警報。次に被害に遭うのは自分かもしれない。ニュースで取り上げられる異常気象はもはや対岸の火事ではない。

でも、普段はそんなこと考えていられないのが正直なところ。「地球にやさしい生活」をやりたいと思っても、何かと手間がかかってしまうためなかなか実現できない。
一人暮らしをしていると、スーパーでお惣菜を買ったりテイクアウトを利用したりすることが多い。また、食材はまとめ買いすると賞味期限までに食べきれないから、少しずつ買い足すことになる。それらはえてして食材の量に対して包装が過剰である。分かっていても、便利だから、そうしてしまう。

あの頃のように少しずつコツコツと。環境に優しい暮らしへシフト

でも、すこしずつでいいから環境にやさしい暮らしにシフトしていきたいと思う。
ゴミの分別をしたり、水の出しっぱなしをやめたり、無駄な電気を消したり。忙しい日常のなかで、環境にやさしい取り組みに目を向ける時間をつくると、日々のしがらみから切り離される瞬間が生まれる。なんとなくだけれど自分の心にも余裕を持てるような気がする。

少しの不便に目をつむることで、保全できる環境がある。環境を大切にすることは巡り巡って自分の生活をよくすることにつながるのかもしれない。
15年前に実践していたことを少しずつ今の日常に取り入れたい。小さなことからコツコツとね。