LAで活躍するプラスサイズモデル「英語が話せるようになると、もうひとりの自分に出会える」
アメリカLAで女優・プラスサイズモデルとして活躍中の藤井美穂さんが、かがみよかがみに参戦!インスタのフォロワー7万人、ツイッターのフォロワーは2万人の美穂さんがジャパニーズガールに伝えたいのは「この世にブスなんて一人もいない」「あなたの体に何か言っていいのはあなただけ」ということ。そんな風にポジティブに考えるにはどうしたらいいかって?大丈夫、美穂さんを知って、このコラムを読むだけで、まずは7割完了だよ!藤井美穂の「最強女講座」、開講します。
【今回の質問】
美穂さんは英語が苦手だったと聞きましたが、どうやって英語を上達されたのですか。
英語は全然できなかったんですよ。嫌いだったし。大学の英語の成績も授業でていたから、ギリギリ可をもらえたレベル。でも、米国に行こうと決めた時は、「私は絶対できるようになる」ってなぜか確信してましたね。全然心配していませんでした。
21歳で渡米。「語学学校に1年通って、その後は絶対に日本に帰らない。演劇の学校に行くんだ」ということだけ決めていました。1年間で、演劇ができるレベルまで英語力をあげないと!と思っていたので、それはめちゃめちゃプレッシャーでしたね。このまま話せなかったらどうしよう!と恐怖で身震いするレベル(笑)。でも、本当に英語がわからないので、ホームステイ先のホストファミリーが私のために子ども用の絵本を買ってきたことがショックだったり、誰ともうまく話せないので犬に話しかけたりしてました(笑)
気の合う友達とたくさん話すこと。気の合う友達とね!
英語がうまくなるコツですか。気の合う友達とたくさん話すことですかね。気の合う友達と、っていうのがポイントだと思います。私の場合、英語が6割くらいわかるようになった頃、性格があわない人の英語は全然わからないのに、気の合う人の英語だとわかることに気づきました。
嫌だからそういうフィルターをかけて見てしまっていたのはあるかもしれませんが、本当不思議。もしかして人間のコミュニケーションってテレパシー8割くらいなんじゃ?と感じる出来事でした。
ツーカーで話ができる、そういう人が恋人でも親友でもいいのでできると、英語は一気にうまくなると思います。
同じ趣味を持った人もいいと思います。なにか、英語を話す以外のパッションがそこにあると英語も自然と上達していくのです。
会話を楽しむことがコツです。
英語を話せると世界が変わる。勉強して本当に良かった
本当に英語を勉強したことは私の人生での大きな糧の一つになったと思います。英語を話せると世界が変わる。Google検索でも、やはり、話者の多い英語の情報は一番多いし、新しいし、正確な物が多い。
映画も、日本語と英語で、印象が全然違ったりするんですよね。特にミュージカルとかそうですよね。テンポのはやい曲だと、英語はリズムで話す言語なので、日本語よりもリズムに合わせて文章を入れやすい。
なので日本語でしか知らなかった英語がオリジナルの曲は英語が話せるようになってから聞いて、知らなかった情報の多さに驚きました。
どうしても日本語では歌詞が曲にうまくのらないので、情報量が減ってしまう。バラードなんかは日本語の方がぐっとくるなって思うんですけど。一長一短あるなって思います。
他にもディズニーの「わんわん物語」は、英語を聞き取れるようになって、日本語では知り得なかった他の意味があることに驚きました。主人公のレディはイギリス貴族っぽいアクセントで、相手のトランプは田舎の米国人のようなアクセント。これは階級の差みたいなものを表した映画だったんだなと気づきました。アクセントにこめられた意味を知る前と後では物語への思い入れも変わりました。
英語でも落ち込めるくらいには、浸透してきました(笑)
今、生活しているなかで使うのは日本語と英語が半々くらい……いや、パートナーもほとんどの友人もアメリカ人なので、英語ばっかりですね。
頭の中の独り言は英日半々くらいかもしれません。
昔は落ち込んでいる時は英語で考えるという方法をよくとっていたんです。
二次言語では言葉のイメージが確固たるものじゃないので、ネガティブな言葉を言っても母国語ほど落ち込みにくいのです。でも、最近だと、英語でも「きょうも疲れた」「やだやだ最悪!」と落ち込めるくらいには、英語が自分のなかに浸透してきましたね(笑)。
英語を話す自分の方が、自信があるんです。不思議なんですけど。自信をもってから取得した言語だからかもしれません。英語で話しているときの悪い経験がない。
英語が話せるようになってから、きれいな友人と一緒にいる時に男性に日本語で話しかけられたことがあったんですね。その時、とっさに私「この男性は友人と話したいはずだから、私は黙っておこう」って一歩ひいちゃったことがありました。英語で話している時はそんなことは絶対にないので、自分でもびっくりしました。なんとなく、日本語を話す時は「黙っておかないと」っていう自然とスイッチが入っていたのです。
日本語だけ話していた時にはそんなナレーションが流れていることにも気づきませんでしたから。
英語が話せるようになると、もうひとりの自分に出会えると私は感じました。
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この記事を書いた人
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藤井美穂
女優・コメディアン・プラスサイズモデル
5年前ハリウッド女優になる為、英語もしゃべれぬまま、アメリカへ。ロサンゼルスでの過酷なサバイバルを経て、今では英語で漫談、演技をバリバリと。女優人生爆走中! プラスサイズモデルでもあり、コンプレックスを武器にインスタフォロワー7万人! 自由な女性の生き方を広める活動をしています。 Body Positive
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