LAで活躍のプラスサイズモデル「今なら帰国しても堂々とミニスカートはきますけどね」
アメリカLAで女優・プラスサイズモデルとして活躍中の藤井美穂さんが、かがみよかがみに参戦!インスタのフォロワー7万人、ツイッターのフォロワーは2万人の美穂さんがジャパニーズガールに伝えたいのは「この世にブスなんて一人もいない」「あなたの体に何か言っていいのはあなただけ」ということ。そんな風にポジティブに考えるにはどうしたらいいかって?大丈夫、美穂さんを知って、このコラムを読むだけで、まずは7割完了だよ!藤井美穂の「最強女講座」、開講します。
【今回の質問 】
美穂さんは見るたびにメイクやファッションに変化があってかっこいい。何かこだわりはありますか。
もともと、マンガ家になろうと思っていたくらい絵を描くのが好きでした。メイクもお絵かきの延長だと思うので、大好きです。
ただ、そう思えるようになったのは米国に来てからですね。日本にいた時はそんなに面白いと感じていませんでした。日本って引き算のメイクじゃないですか。透明感とか。ナチュラルメイクが一番時間かかるじゃないですか……あれが苦手で(笑)。
「眉毛は顔の額縁。一番時間をかけるところです」
米国の場合は「化粧しているとわかるように化粧をする」というのが前提なので、がっつりアイライン!口紅も大きく見せるまでひく!というのは楽しいです。大体1時間くらいですかね、長い時は2時間くらいやってます。
特に時間をかけるのは眉毛ですね。なんといっても、「眉毛は顔の額縁」とも言われるくらいなので。どんな高尚な絵でも、額縁によっては粗末に見えてしまいますよね。頑張ったアイメイクも映えない。眉毛の何が難しいって二つ付いていることですね。左右一緒にするのに、一生かかるわ!とすら思う(笑)。
服装にあわせて眉毛も変えています。例えば服装が90年代の時なら、ビヨンセや安室奈美恵さんみたいな感じに細眉にする。ムーディーな感じの場合はキム・カーダシアンみたいに太眉の方が似合うのかなって思います。
「最高の自分を写真におさめるために、化粧している」
高校生くらいから「美穂ちゃんって自撮りうまいよね」って言われてました。ナルシストみたいに言われるけど、自分の最高の瞬間を切り取れるって、すごく自己肯定感あがりますよね。 最高の自分を写真におさめるために、化粧しているところもあるかもしれません。 自撮りとは私が今日自分の顔にアートした証なのです。
一番気合い入れて化粧をしたのは高校生の時ですね。実家のある三重県から、東京ディズニーランドに夜行バスで行くときのことです。ミッキーと写真を撮る時にはばっちりの顔でいたい。そのためには、半日化粧した状態をキープしなければならない。そこでネットで検索しまくって、潜水法というのを知りました。顔に粉をたたきまくって、そのまま水を張った洗面器に顔をつける(笑)。すると化粧が落ちにくくなるんですよね。今思うと何やってたんだ(笑)って感じですけど、そういうこともしていました。 潜水法はよく効きました。
たまに化粧をすると鏡を見て「だれ!」って思う時も
化粧という行為が好きなだけなので、コスメ自体へのこだわりはありません。人にもらったものを使っています。絵が描きたいだけなので、画材にはそこまでこだわってない……みたいな感じ。
普段は化粧をしないので、たまに化粧をすると鏡を見て「だれ!」って思う時もたまにあります(笑)。スッピンからの代わり映えがすごいので、その差が激しければ激しいほど、やりがいがあります。
お洋服も最近になって似合う服がわかってきたなという感じです。でも、新しいものも試していかないと思っています。私は自分の体の線が出る方が隠すよりも魅力的に見えるのかなと思っています。隠しちゃうとシルエットが大きくなるので、ガンダムみたいになっちゃう(笑)。 ならばいっそ見せた方がむしろシャープに見える。
日本にいたときは「着てはダメな服」があると思っていた
日本にいたときは自分に対して「着ちゃだめな服」というのを課してました。ラブリーすぎたり、ピンクだったり、キャラに合わない洋服。体の線が出る服。
日本だと「似合わないよ」「きょうどうしたの」とか失礼なこという人がいるじゃないですか。それで、もう二度と着ないぞってなってました。でも、米国では似合う時しか声をかけられないので、自分がときめくものを着られるようになりました。
自分が好きな服を街中の誰かに褒められると、ときめきを共有したような気持ちになります。 それだけで私の1日が良くなる。だから私は他人の服や持ち物を褒めます(笑)。街中で(笑)。
ただ4年前に日本に帰ったときは、米国で着てた服は着れなかったですね。 親や友達に色々言われてしまって。結局日本で買い直しました。セーターと、丈が長めのスカート。日本だとこのくらいの丈が限界だろうなって。
今なら帰国しても自信満々にミニスカートはきますけどね。今はそんな私に何も言わない方がかっこいい、言わない方が正しいっていう流れになっていると思うので。
誰にも会いたくない時は、とけこめるような服を着ますけど、人に会いたいなと思う日なら好きな服を着ます。 それはSNSのおかげで、私のことをかっこいいと思ってくれている人がたくさんいると知ったから。全員にいいねと思ってもらえなくても、ひとりでも二人でもいいねって言ってくれる人がいるなら、嫌いって思うひとのことを恐れる必要はないのかなって思います。
むしろ好きな服を着ることにより、私らしい私のことを好きになってくれる人が集まってくるなと感じてます。服とは自己紹介みたいなものなのかも。
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この記事を書いた人
藤井美穂
女優・コメディアン・プラスサイズモデル
5年前ハリウッド女優になる為、英語もしゃべれぬまま、アメリカへ。ロサンゼルスでの過酷なサバイバルを経て、今では英語で漫談、演技をバリバリと。女優人生爆走中! プラスサイズモデルでもあり、コンプレックスを武器にインスタフォロワー7万人! 自由な女性の生き方を広める活動をしています。 Body Positive
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