エッセイを書きたいけれど、書き方が分からない。就活の自己PRをどう書いたらいいんだろう・・・・・・。そんな読者の悩みに答えようと、編集部は17日夜、Zoom上で「ライティングスクール」を開催しました。予定よりも多くの人が集まり、100人超が参加しました。参加後のアンケートでは約8割の方が「エッセイを書けそう!」と回答し、約4割の方が2日以内に実際に投稿してくれました。

都合がつかず、出席できなかった人もいると思いますので、講座の内容を説明します。

次回は1月28日(木)19時~21時開催です。「エッセイ、書いたことないけど書いてみたい!」という初心者の方、お待ちしております。

5W1Hを意識して

「2021私の宣言」をテーマに1本のエッセイが書けるように、編集部がライティングのノウハウを伝授しました。ポイントはまず、いつ/だれが/どこで/なにを/なぜ/どのように、というエピソードを仕立てる上で重要な「5W1H」です。

「です、ます」「だ、である」は統一しよう

文章の仕上げとして、友人や家族など他の人に読んでもらうことをオススメします。一晩寝かせて読み直してもみるのもテクニックの一つです。

文章の体裁を整えて読みやすくしてみましょう。語尾の「です、ます」「だ、である」や、ひらがなと漢字「こと、事」「わたし、私」など言葉のゆらぎは統一したほうが望ましいです。

良いタイトルとは

良いタイトルは、読者を引き寄せます。タイトルを付ける訓練をすると、文章に何が書かれているのか思考が整理され、読者に文章の意図が伝わるようになります。

また、他のエッセイとの差別化を図るため、エッセイで書くエピソードを抽出して見出しに取ると良いでしょう。前年のエッセイのタイトルを例示します。

悪い例)2021年に私がやりたいこと
良い例)告白から3年。今年こそ彼との思い出が詰まったバイトを辞める

エッセイ上級者になるには

エッセイに慣れてきたら、はじめの2行で読者の心をキャッチしましょう。読むか読まれるか、書き出しが勝負どころになります。

エピソードのない「自分語り」「論」はボツになる傾向があるので、避けましょう。一方、いいエッセイは情景が目に浮かぶようなエピソードがあります。プロの作家や人気のかがみすとのエッセイを写経したり、表現を真似てみたりすることも上達の鍵です。

エッセイを書くためのエピソードを後で振り返るために、日記やネタ帳などにこれは使えるというメモを残して引き出しを増やすのも良いです。

Q&A

講座で編集部に寄せられた主な質問を紹介します。

Qエッセイと小説の違いは?

A小説はフィクションで創作の部分がありますが、エッセイは事実を誇張せず自分自身の体験をベースにします。編集部では、論よりもエピソードの具体性を重視しています。

Q彼氏やサークルについて書きたい。自分や身の回りの人がバレないようにするには。

A実名を出す必要はありません。本人が特定されないように配慮し、地域や人物をぼやかす工夫が求められます。著名人など多くの人が知っている人物はその限りではありませんが、相手を一方的に中傷する表現は避けて下さい。

Q彼氏やサークルについて書きたい。自分や身の回りの人がバレないようにするには。

A実名を出す必要はありません。本人が特定されないように配慮し、地域や人物をぼやかす工夫が求められます。著名人など多くの人が知っている人物はその限りではありませんが、相手を一方的に中傷する表現は避けて下さい。かがみよかがみ応募規約

Q「自分語り」って?

Aエピソードが欠けた一人よがりの論を語るだけでは、読まれるエッセイとは言えません。なぜそう思ったのか、どこで感じたのか、思いに至るまでのきっかけや経緯の説明が、エッセイに必要なエピソードになります。自分だけが納得せず、相手の共感や理解を心がけ、読まれるエッセイを目指しましょう。

Q書き出しでカギ括弧はありですか?

Aありです。結構多く見られます。

Q良いエピソードを選ぶには

A友人に話してみてリアクションを探りましょう。一番引きの強いエピソードを確認できます。

Q語彙力や表現力を高めたい

A気になった言葉や表現を調べてメモに残すことも大事ですが、年の離れた人と話したり、いつも読んでいる本とは別のジャンルの本を読んだりして、引き出しを広げる作業も大切です。情報のインプットの幅を広げてみましょう。