AKB48最後の一期生である峯岸みなみさんがパーソナリティーを務めるラジオ番組「やっぱり今日も褒められたい」（TOKYOFM木曜21時スタート）。毎週登場するパートナーとともに、お互いを褒めあいながら、それぞれの価値観や悩みをシェアしていきます。かがみよかがみ連載コラム「できれば明日も褒められたい」とコラボし、ラジオの様子をぎゅぎゅっと凝縮してお届けします。今回はシンガーソングライターの山崎あおいさんを迎えて、アイドルとは、結婚とは――について語ります。※内容は放送をもとに再構成しています。
山崎あおいさん
札幌出身のシンガーソングライター。高校在学中にYAMAHA 主催のコンテスト「The 3rd Music Revolution」に出場し、グランプリ＆特別審査員賞をW 受賞。2012 年8 月メジャーデビュー。現在、作詞・作曲家としても楽曲提供を行っている。AKB48 を始めとする女性アイドル好きであることを公言している。
http://yamazakiaoi.jp/
山崎あおいさん（以下、山崎）：アイドルが大好きなんですけど、ひとつ聞いてみたいことがあって……。峯岸さんってアイドル人生、長いじゃないですか。
峯岸みなみ（以下、峯岸）：15年になります…！
山崎：15年！本当にすごいと思うんですけど、最初の頃に憧れてたアイドル像と、活動されている今の理想のアイドル像って変わりましたか？
峯岸：私はモーニング娘。さんに憧れていたんですよ。小学生くらいの時から、芸能のお仕事をしたいなと思うようになり、それで、色々受けてAKB48に入りました。華やかでキラキラしているところしか見えてなかったんですけど、やってみたらそうじゃなかった（笑）。アイドルに限らず、どんな仕事もそうだと思うんですけど。
あおいちゃんの質問に答えるとしたら、昔は「かわいくてキラキラ」したものに憧れてたけど、今は「人として味がある」というか「お人形さんじゃない」のが時代が求めるアイドルなのかなって思います。
山崎：そうですね。人間味も込みで応援してもらえるっていうのが今の風潮ですよね。
峯岸：あおいちゃんは、アイドルになりたいって思うことはなかったんですか？
山崎：正直憧れはずっとありました。でも、ダンスもできないし、性格的にも引っ込み思案なので、絶対無理だなと。みんなの前で歌って踊るってハードル高いなと思っていました。
峯岸：そっかー。でも、今のアイドルって歌やダンスがうまいっていだけじゃないんだなって私はやってみて思った。アイドルが好きな方から見ると、あんまりそこって関係ないのかなって。あおいちゃんは、ぱるる（島崎遥香さん）のファンということですが、どこが好きでしたか？
山崎：恋に落ちた瞬間は、「永遠プレッシャー」という楽曲の冒頭の「私に期待しすぎないで」の「で」の息の抜き方……
峯岸：マニアック！やっぱシンガーソングライターっていう職業柄なんだろうね。
山崎：なにこの息の抜き方！すごい！みたいな気持ちになって、それから、お顔を見て、めっちゃかわいいじゃん！って感じでした。
峯岸：普通、逆じゃないですか。顔かわいいな、よくみるとこの歌い方も素敵！とかならわかるんですけど、耳から入って、好きになっちゃうんだ。
峯岸：あおいちゃんは、女性アイドルにも楽曲提供されてますよね。juice=juiceさんに「『ひとりで生きられそう』ってそれってねえ、褒めているの？」という曲を書かれたのは、アイドルにこういうちょっと強めの女、みたいな曲を歌ってほしいという思いがあったんですか？
山崎：こういう女の子はかっこいいなと思いながら書いて、それが後にjuice=juiceさんの曲に決まったという感じです。その次につくった曲「好きって言ってよ」は、juice=juiceさんならかっこよく歌いこなせちゃうんじゃないかと思って提案しました。
峯岸：アイドルの曲として新しいなと思って。アイドルっぽくない曲を、アイドルが歌うというのがすごく印象的でした。
山崎：うれしい…！きょう会えるのがすごく楽しみだったんですが、もう満たされました（笑）。
峯岸：私は28歳、あおいちゃんは27歳ということで、お互いもうすぐ30歳。なにか不安や悩みはありますか。私はここまで来たら、腹をくくるしかないみたいな感じになってきました。
山崎：私はまだちょっと怖いです。お友達が結婚したり、家を買ったり、身を固め始めているんですよね。資産が…ローンが…と話しているなか、私だけまだ「自分の音楽とは」とかそういう次元で止まっているんじゃないかって焦っちゃうことはありますね。
峯岸：うんうん。それもわかるけど、この年で自分の好きなことで悩めるのも、贅沢なことなのかもしれないよ。お互い、ないものねだりというか。結婚はいつでもできるけど、結婚前のあおいちゃんの音楽は、今しかできないかもしれないよ。
山崎：確かに、結婚したら、したなりの音楽がまた生まれるんでしょうけど……そうですね。
峯岸：女の子がひとりでもがいている曲は、独身の時にしか書けないかも……。書ききった！やることねぇな！新しいエッセンスいれるか！暇だし結婚すっか！ってなってからでいいと思う！（笑）。
山崎：ははは。そうですね、そういう気持ちでの結婚、やりかねないかも……（笑）。
峯岸：見えないものに怯えず、今できる音楽をたくさん書いてほしいな！
曲を書ける人って、もっともっと大人のイメージだったので、フタを開けてみると、自分とそんなに年が変わらない…むしろ年下の女性が活躍されていることに刺激を受けました。30歳くらいになったら、また会って答え合わせしたいです！
すごく緊張してきたんですけど、すごく優しくて安心しました。やっぱ生で見るとめっちゃかわいかった。（ぱるるから）推し変します！（笑）。
やっぱり生で見る峯岸さん、めっちゃくちゃに可愛かった…！AKB48やノースリーブスと共に青春時代を過ごした身としては、目の前であの峯岸さんがお話してくれているのが奇跡みたいで。
肌キメ細かっ！顔ちいさっ！すごっ！カワっ！と、紛れ込んだヲタクのように固まってしまいました（笑）
そんな私にも優しく接し、緊張をほぐしてくれた峯岸さん。沢山助けていただきました。本当にありがとうございました。
歌声は何度も聴いていますが、ラジオに乗る喋り声も落ち着いていて、透き通っていて、好きです。卒業してソロで歌いたい気持ちになったときには、ぜひ曲を書かせてください！
◇放送時間：木曜日21:00-21:30 ◇出演者：峯岸みなみ（AKB48） AKB48の1期生で、朝日新聞の女性向けWEBコラムサイト「かがみよかがみ」内でコラム連載を持つ峯岸みなみの新番組がスタート！アイドルとして15年の活動を経て、30歳という年齢が見えてきた一人の女性としてリスナーと本音で向き合う30分の番組です。一日の終わりくらいちょっと褒められたい。そんな思いを共有しませんか？ 番組ＨＰはこちら
AKB48の最後の一期生で、アイドル歴14年の峯岸みなみさん。新型コロナの影響で卒業が延期となり、アイドル“留年”中のいま「かがみよかがみ」でコラムニストデビュー！「他人に褒められることをモチベーションに生きてきた」というアイドル時代を振り返りながら “宿題”に向き合います。
かがみよかがみは「私は変わらない、社会を変える」をコンセプトにしたエッセイ投稿メディアです。
「私」が持つ違和感を持ち寄り、社会を変えるムーブメントをつくっていくことが目標です。
恋愛やキャリアなど個人的な経験と、Metooやジェンダーなどの社会的関心が混ざり合ったエッセイやコラム、インタビューを配信しています。
