みなさんは月にいくらヘアサロンにお金を使うのだろうか。
これは美容にお金をかけないアラサー女子が、背伸びして人気サロンへ行ったお話だ。

扱いにくい髪と共存するために、月1のサロン通いは必須。問題は料金

わたしが抱く、髪へのコンプレックスは数知れない。
非常に硬く、量が多い、そのためまとまらない。最低でも月に1回はサロン通い必須。
幼少期は髪質が原因で、写真を撮ることも鏡を見ることすら苦痛だった。

扱いにくい髪と共存するためには、毎月のサロン通いは必須だ。
しかし、毎月となるとやはり問題となるのが“料金”。
カット+カラーで4,000円前後になるようNEW OPENのお店や初回利用のクーポンでいけるお店をアプリで必死で探している。

美容室のことを“サロン”というらしい。それだけでおしゃれな気持ちになる。
せっかくなので、わたしもこれからサロンと呼んでみようと思う。

人気高級サロンで奮発した。勇気を出して予約してみると

今回初来店したお店は、雑誌やメディアでも取り上げられる人気サロン。
初回料金で9,800円、2回目以降は12,000円になる。
トリートメントの追加やカラー剤をアップグレードをすれば、20,000円近くなる。
庶民の私にとって大金だ。
しかし、29歳の自分へのお誕生日プレゼントの意味を込めて今回奮発した。

予約が取れない人気高級サロンは、平日の昼間であってもお構いなし。
どの時間帯も満員御礼だ。
偶然、平日の午後お休みが取れた日があったため、勇気を出して予約した。

予約当日。緊張しながら足を踏み入れると、いい香りのおしゃれ空間にワクワクした。
そしてInstagramで見ていたスタイリストさんが現れた。
「今日担当します〇〇です。」イケメンだった。(空間も手助けし、そう見えた。)
芸能人ではないが、芸能人に会うときってこういう感覚なのかな、というくらいキラキラしていた。

吹っ切って演じてみた。自分が変わっていくことに高揚を覚えた

「場違いかな?」と最初は萎縮したものの、吹っ切って演じてみることにした。
あたかも“Instagramフォロワー2万人”、“旦那は実業家”、“ホテルランチ後にふらっとサロンに来た”そんな雰囲気の主婦を。
おしゃれな空間で、おしゃれな人たちに囲まれ、人気のスタイリストさんの手で自分が変わっていくことに高揚を覚えた。

2時間経ったところで、私の私へのお誕生日プレゼントである贅沢な時間は終了した。

背伸びした空間に足を踏み入れ、なりたい自分を演じて見るだけでも自分に自信を持てたように思った。
たったそれだけでワンランク上の世界を経験できた。

正直、庶民の私に毎月12,000円の出費は痛い。
でも、またお金を貯めて体験したい経験が人気高級サロンにはある。

普段より高めのヒールを履いて、新しい服を着て。
くすぐったいけど、背伸びした自分も好きになれそうな気がする。