私は彼女を愛している。ただそれだけなのに差別や偏見がつきまとう。同性パートーナーシップ制度の議論が進み、きっと社会は変わるはず。みんなが祝福してくれる日が訪れることを信じて。同性への恋心と葛藤をつづったエッセイ5選を紹介します。

初めて参加した結婚式。好きな人は、ドレス姿で輝いていた(お嬢)

あらすじ)好きな人の結婚式。白いマーメイドドレスが輝いていた。あの人にとって、私は恋愛対象にならない、祝福はされない。惨めだった。式が終わり、靴擦れが気になったころ、泣いた。

②お揃いのスカートを買った大好きな友達。わたしは彼女を愛している(茶沢くちなわ)

あらすじ)同い年の元カノ。服の好みは違うけど、お揃いのスカートや下着を買った。小柄な彼女が静かにドレープを揺らすのは美しい。その魔法の布は、布の下まで大好きになれた。

「女性が好きな女性」の私。「友達」になれたはず、罪悪感に抱かれる夜(安藤エヌ)

あらすじ)写真が趣味で度々、女性のセミ・ヌードが撮りたくなる。AVも女性に目がいく。実際に女子と付き合った経験もあるけど、振り切れなかった。だから、夢で女を抱いて。

「彼女になって」。性的マイノリティへの差別に気付かせてくれた言葉(コーヒー牛乳)

あらすじ)高校の時、同性の友人Aからの「彼女になって」。冗談だと受け流したが、卒業後に何気なくAのブログをのぞいた。あの言葉は本気だったかもしれない。私の考えが変わった。

⑤卒業式、1枚だけ撮ってくれたツーショット「これがもう最後なんだ」(HOKU)

あらすじ)高校3年間、ずっと好きだった人がいた。彼女も私のことを可愛がってくれていた。受験が終わったらデートすると約束していたけれど、卒業後、彼女と会うことはなかった。

以上、同性への恋心やエールを贈ったエッセイ、編集部5選でした!
「かがみよかがみ」では毎月、たくさんのエッセイを紹介しています。どのエッセイにも書き手の思いがいっぱい詰まっていて、きっと「これは私のことだ!」と共感できる1本があるはずです。ぜひ探してみてくださいね。
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