ことしの初めは何をしていただろうか。帰省はしていたが、それ以外は毎冬の心身の不調でいっぱいいっぱいだった気もする。そのあと、暖かくなってから引っ越しをし、うさぎを飼いはじめ、いくつかの新しい仕事を始めた。引っ越し先で長年憧れていた習い事も始めた。
10月には初めて文学フリマに出展して、「かがみよかがみ」に掲載されたエッセイ集を作って販売した。
いまのところ、もうひとつ新しいことに挑戦する予定がある。
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ほかにやりたいこと、といえば家でハンドメイドの作品を作ることだ。ブームはすぎたかもしれないし、ありきたりかもしれない。ただ、うさぎを飼い始めて、家の中で過ごせる趣味を作りたいと思った。
本当は編み物ができればいいのだが、ちょっと難しいように思ったのでレジンをはじめた。ただ、レジンはうさぎのいる部屋ではできないから、もう少し手芸よりのものもやりたいとは思っている。羊毛フェルトか、手縫いの裁縫だろうか。
100円ショップで編み機を買ってみたけれど、なかなか難しくてまだ形になったものはない。
いくつか歳を重ねて、自分にはできない、と決めつけていたものも一度やってみようと思えることが増えた。羊毛フェルトも長らく諦めていたし、数年前ならばレジンもたぶん始めようとは思わなかった気がする。どうせ自分にはできない、と思っていたことを失敗してもいいや、と思えるようになったような気がする。
むかしは白黒つけたい性格で、0か100かという思考が強かった。
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こう思えるようになったのは、年齢をそれなりに重ねたからか、いろんな立場の人と会うことがあったからか、精神的に落ち着いたのか、自分ではわからないけれど、良いことだと思う。
レジンの、完璧ではないけれど出来上がった作品を保護うさぎのイベントで置いてもらうことにした。売上はぜんぶ寄付する、といっても大した額ではないのだが、作ったものが仮に売れたらこうしよう、という目標があるのはよかった。
文学フリマに出て同人誌を売ったり、このレジンの作品もだが、わたしは作ったものを売るのが案外好きなのかもしれない。
少し前に、「働くことを諦めた」と書いた気がする。けれどやはり手を動かしたり、こうしてサイトに書いた文章をまとめて本にして売ったり、自分でなにかを生み出して、それがお金になる、というのはわたしにとってそれなりに大きなことだった。
この発見について、つまり、これからの人生をどうしていくかについて今日からあと1ヶ月半、じっくり考えてみたい。
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かがみよかがみに投稿できるのもあと少しになった。わたしの投稿ペースではあといくつかしか書くことはないと思う。かがみよかがみを離れてこれからわたしが何について、どこで書いて、誰に届けるのか、それも今年いっぱい、悩んでみたいと思う。
結論が出なければ、出るまで悩もう。
考えることや悩むことがやりたいことになるなんて、18歳の頃には思ってもみなかった。
書くことも苦手だと思っていたし、なによりも28歳になるとも思っていなかった。けれど28歳のわたしは悩みながらもこの先も自分の人生を生きていく。